突如の発表以来、多くの注目を集めているDAHON K3。スペックだけをみれば注目されるのもうなづける。
- 14インチとタイヤが小さいけれど
- 重量わずか7.8kg
- 65mm x 59mm x 28mmとコンパクトサイズ
- それなのに3速の変速あり
と驚きのスペックなのだ!
しかし、スペック表だけではわからない折りたたみ自転車の性能。いつもお世話になっている橋輪さんに入荷された&試乗車あり!とのことなので、さっそく試乗してきた。
試乗車は次の3点においてカスタマイズが施されていた。
- タイヤがSchwalbe Big Apple
- ペダル変更
- キックスタンド装着(標準ではついていない)
標準モデル=試乗車じゃないのはカスタマイズ大好きな橋輪さんらしい。この試乗車を誰に遠慮するでもなく好き放題にレポート!
DAHON K3の折りたたみサイズについて
スペック表に記載されていた折りたたみサイズをみて分かっていたが、実際に見てみると、やはり小さい。
このコンパクトさがあれば、車のトランクに入れるのも容易だが、駅のコインロッカーに入れておくこともできるだろう。
ちなみに、コンパクトさが売りのBROMPTONを含めたサイズ比較は次の通り。
車種 |
サイズ |
---|---|
DAHON K3 |
W65×H59×D28cm |
W73×H60×D34cm |
|
W75×H60×D31cm |
|
W62×H64×D27cm |
|
W59×H57×D27cm |
BROMPTON > DAHON EEZZ D3 >= DAHON K3 という感じ。
DAHON K3の重さについて
自転車は軽量であれば走行性能が上がるのが一般的。軽ければ加速しやすいし、上りも楽になる。折りたたみ自転車であれば、輪行するのも楽になる!
私のDAHON Curve D7は10kgくらいで、なんとか片手で持ち上げることができるレベル。
DAHON K3の重量は、7.8kg。まあ、軽い。試乗車はカスタマイズされているので、ちょっと重いと思う(8.1kgほどか?)
それでも「ひょい!」と持ち上がる。圧倒的な軽さ!
↑ひょいと持ち上げてみた!
利き手じゃない左でも容易に持ち上げることができた!しかし、この重量には注をつける必要がある。だって、
- 輪行バッグもない
- ライトもない
- 工具もない
サイクリングするのに必要なものを揃えると、もう少し重量増となる。
私がDAHON Curve D7で利用しているそれらの重量を加算するとプラス1.0kgくらいか?
7.8 + 1.0 = 8.8kg
となる。
ただ、これだけサイクリングに必要なものを追加しても非常に軽いことに変わりはないだろう。
DAHONの他モデルとの重量比較は次の通り。やはり軽さが際立つ。
車種 |
重量 |
---|---|
DAHON K3 |
8.2kg |
11.6kg |
|
8.1kg+ペダル |
|
9.6kg |
DAHON K3のポジションについて
予想していたことだが、ハンドルポストが伸縮しないタイプなので、自分にぴったりと思えるハンドル高さに調整ができないのは辛いところ。
↑伸縮しないハンドルポスト
DAHON (アキボウ)2018年モデルにおいてハンドルポスト高さ調整が可能なのは次のモデルのみ。
- DAHON Route
- DAHON Boardwalk
- DAHON Curve D7
ある程度の距離(10km以上?)をサイクリングしようとしたときに、ポジションがあっていないと疲労しやすい。DAHON K3のポジションが合わないなら、短い距離限定とするか、カスタマイズして調整をする必要があるだろう。
↑DAHON Curve D7(カスタム)とのハンドル位置比較写真
サドルからハンドルまでの距離はDAHON Curve D7が67cmくらい。それよりもハンドル一つほど遠いので、70cmくらいだと思われる。
DAHON K3の走行性能について
走行時の安定味
実際に走行テスト。14インチはとても小さい。が、Schwalbe Big Appleに変更されていたので、実際は16インチに近い。
↑Schwalbe Big Appleいいね♪
フラつきが気になるかと思いきや、意外と安定した走りでびっくりした!
走行中は14インチであることを忘れる安定した走りだった。14インチにしては想像以上に安定していると言っても良いだろう。
もちろん両手離しができるほど安定していなかった。
個人的な印象で、安定感というと
DAHON Presto SL >>> BROMPTON >> DAHON K3 >> DAHON EEZZ D3 = DAHON Dove Plus > Renault > DAHON Dove Uno
という感じである。
この安定感は他の14インチモデルよりもホイールベースが長いこと、先に述べたサドルからハンドルまでの距離がある程度離れているのが影響していると思われる。
スピード性能
スピードについては驚き。
「結構スピードでるなぁ」と思って走っていると、実はまだミドルギアだった(^_^;)
ハイに変速すると、ペダルが一気に重くなる。よってガンガン踏み込んでしまって、グングンとスピードが出てしまう。30km/hくらいはでていたかも。それでもフラつく感じはしなかった。
3速でもあるとないとでは大違い。
変速について
ただし、9-13-17Tとワイドなギアなので、変速すると、急に重くなるor急に軽くなるという印象を受ける。
走行距離は10kmに満たないが、それでもワイドであることがとても気になった。中間の11Tなどが欲しいと感じてしまう。
また、変速そのものはカチンカチンと変速する感じ。ヌルッとは変速しない。シフターのトリガーが片側にしか押せないのは慣れるまでに時間がかかりそう。
↑シフター
↑リアDはDAHON EEZZ D3と同じかと。
フレームの剛性
フレームの剛性感もしっかりしている!……らしい。剛性感は割とあるような、ないような(^_^;) 市街地では気にならなかった。
が、ヒルクライムをすると物足りないかも。(まあ、14インチでは、ふつうしない)
↑Deltecとよばれるワイヤーが張っているので、剛性感を高めている。
所詮ワイヤーなんて……。
とおもっていたが、結構違う? ワイヤーを緩めて走ってみると確かに違いを感じることができるかもしれない。
*危険なのでやめましょう。
DAHON K3とキックスタンドについて
軽量コンパクトということであれば、輪行利用や車載搭載(6 Wheels)での利用が想定される。ちょっと走って、コンビニで止まるみたいな走りもあるだろう。
だとすれば、やはりキックスタンドは必須アイテムと思われる。試乗させていただいた橋輪さんもキックスタンドを搭載していた。
↑451用のキックスタンド
キックスタンドを搭載するときは、注意が必要。キックスタンドによっては、内折れのハンドルポストと干渉してしまうことがある。
これを回避するには
- キックスタンドをあきらめる
- キックスタンドを他社製品にしてみる
- ハンドルポストを伸縮タイプに変更
というような試行錯誤が必要だろう。販売店とよく相談したい。
↑干渉しているキックスタンドとハンドルポスト
DAHON K3とカスタマイズについて
橋輪さんが行なっているようにタイヤを太い&大きいSchwalbe Big Appleにするのは安定して良いと思う。16インチのSchwalbe Big Appleだと重いので、加速性能が落ちてしまう。しかし、14インチのDAHON K3はあまり気にならない。
ただし、リアDがタイヤに接触しそうでギリギリだった。
↑今にも当たってしまいそうなタイヤとリアD
ハンドルポストは伸縮タイプに変更したい。ちょっと重量増しになるけれど、伸縮タイプであれば、ポジションも自在に選べるようになる。
クランクとBBも変更してはどうだろうか?標準装備のものは重いだけである。キックスタンドとハンドルポスト交換で重量増となったものを相殺できるはず。
DAHON K3の感想まとめ
その軽さとコンパクトさは他を圧倒する。
キックスタンドがないと不便なので搭載したいが、折りたたみ時に干渉しがちなので注意。
走りは14インチにしては素晴らしい安定味!しかしあくまでも「14インチにしては」である。20インチと比べれば安定味は全く違う。
3速は有ると無いでは大違い。しかし、ワイドなギア比であるために足への負担が気になった。
結論は
「走行時の安定味は14インチにしては想像以上に○。3速でよいかは十分考えて購入するべし! 」
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。購入したら、ライトはしっかりつけたい♪
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コメント
K3良さそうですね、友人がDahonを見て欲しがっているのですが、ちょっと漏らした言葉から安物のルック車を買ってしまいそうで心配しています。
決して高い買い物でないということを判ってもらいたいのですが…
近藤泰夫様
コメントありがとうございます。たとえルック車であっても結構な金額ですよね。格好いいor可愛いとおもえるものを購入できるといいですね♪
そうですね、私の車に無理やり試乗させて違いを力説してみようと思います(;^_^A
近藤泰夫様
重ねてのコメントありがとうございます。せっかくなので、DAHON K3の試乗車を試されてはいかがかと!?