DAHON2021年モデルは当たり年!「おっ!」と思わせるモデルがけっこうある。
先日紹介したDAHON Calmも発売が楽しみなモデルだが、今回紹介するDAHON Deftarもワクワクさせてくれるモデルである。
- 9.9kgの軽量モデル
- でも、100,000円くらいのミドルグレード
この軽さにしてこの値段!
注目せざるをえないよね。
ということで、試乗レビューをお届け♪
DAHONとは?
DAHONは2018年で35周年を祝った折りたたみ自転車の老舗ブランド。
アメリカ人のDavid Hon氏が設立したブランドなので、略してDAHONである。
折りたたみ自転車=DAHONというくらい、業界のトップランナーといってもよいだろう。
DAHON Deftarとは?
今回紹介するのはDAHON Deftar。
主な仕様は次の通り。
- 重量:9.9kg
- ホイールサイズ:20inch(ETRTO 406)
- 変速:8速
- 折りたたみサイズ:W78 × H65 × D35 cm
- サドルからペダルまで:690~940mm
- フレーム:Dalloy Sonus Aluminum, Vice Grip technology
- フォーク:Alloy Straight Fork
- ハンドルポスト:一体型、右折れタイプ、 300mm/8°
- シートポスト:Dahon Super Light aluminum, 33.9x580mm
- ブレーキ:Promax RC482
- ブレーキレバー:Tektro 289A
- フロントホイール:Dahon Pro 406, 14H, OLD:74mm
- リアホイール:Dahon Comp 406, 28H, OLD:130mm
- タイヤ:Kenda K-1082, 20×1.35, F/V
- クランクセット:Dahon light weight crank, 53T
- フロントディレーラー:なし
- リアディレーラー:Shimano Claris RD-R2000-SS
- シフター:Shimano Claris SL-R2000
- カセット:Shimano CS-HG50, 11-30T
- ペダル:MKS Promenade EZY quick release
- キックスタンド:アルミ製
軽量化にこだわっていると思われるところをハイライトした。
9.9kgという仕様はゼッタイに10kg以下にしようというメーカーの気迫を感じさせる。
軽いということは加速性能が良い。
軽いということは坂道も登りやすい。
軽いということは折りたたんだ時に持ち歩きやすい。
とメリットしかない。
それが、200,000円の高級車ではなくて、100,000円くらいで達成できているのだ!
これは画期的だ!
どうやって10kg以下を達成したかといえば……、
↑なんといってもフロントホイールはDAHON Pro。軽い!
↑シートポストも軽量タイプ。何よりもしっかり固定される精度の高さだった。
↑クランクも肉抜きされている。
↑タイヤはKENDA KSMART。
このタイヤは私が、16インチDAHON Curve D7でも利用していた軽量タイヤでびっくりするくらいに回転する。しかし、寿命が短い。20インチ用はどうだろうか?
それ以外の仕様は次の通り。
↑リアホイールは通常のものだから軽量化には貢献していない。
↑8速ギア11-30T。
↑シフターはクラリス。ブレーキはtektro。
↑ミドルグレード以上では標準搭載のフロントディレーラー用拡張台座。
↑フロントディレーラー装着のためにワイヤーガイドも用意されている。
↑フロントバッグ取り付けも可能。。。!?
ブロントバッグ用の台座をつけると、キャリパーブレーキと干渉してしまう。
今回試乗したのはプロトタイプなので、製品版では台座なしだろう。
↑キャリパーブレーキはPromax RC482。DAHON Visc EVOと同じ。
ブレーキが効かない!と言われるが、そんなことはなかった。ちゃんと止まるよ。
どうしても不安なら、シマノグレードに変更しよう。
でも、ブレーキシューが届くかどうかは確証がない。
届かない場合はアダプターが必要になる。
なお、2009年くらいまではVitesseと呼ばれる類似フレームのモデルがあった。
酷似しているが、VitesseはVブレーキ対応で、Deftarはキャリパーブレーキ対応。
DAHON Deftarの走行性能
↑坂道ok
9.9kgという軽さがもたらしてくれる走行性能には期待しかない。
予想通り、いや、それ以上にしっかりと加速する。
グッとふめば、ビュンと進む。
この加速感覚が気持ちいい。
自転車で道路を走ると気づくけれど、平坦な道というのはあまりない。
微妙に登りだったり、降りだったりするのだ。
その「微妙に登り」がサイクリングのストレスになるのだが、ストレスなく前に進む。
ペダリングをやめても、ススススッー、と進む感覚。
軽量タイヤと高級フロントホイールの影響が大きいと思われる。
繰り返すけど、100,000円くらいの折りたたみ自転車である。
この価格帯でこの性能はちょっと記憶がない。
DAHON Deftar 2021年モデルのカラー
デビュー初年度は3色展開。
↑ディープレッド(濃い赤)
↑ブラック(黒)
↑アッシュブルー(水色)
DAHON Deftarの折りたたみ方
DAHON Deftarの折りたたみ方法はDAHON標準の折りたたみ方法である。
↑シートポストを下げる
↑ハンドルポストを折る
↑フレームのロック解除
↑折りたたみ完成
↑折りたたみサイズはW82 × H66 × D36 cm
DAHON Deftarはカスタマイズ前提?
標準のままで乗ろう!
フレームそのものが軽いことから、カスタマイズが前提とも考えられるモデル。
実際に公式サイトにおいても
ミドルグレードからリリースする軽量性が特長のモデル。様々なカスタムへの拡張性も高く、ベースモデルとしても使用可能。
と記載されており、カスタマイズすることが暗に促されている。
しかし、私はこのままの状態で利用することをオススメしたい!
- 100,000円くらい
- 20インチ
- 10kg以下
という自転車は他にないはず。
↑ヨッと持ち上げることもできる。ヒョイじゃない。でもヨイショじゃない。
他の追従を許さない軽さと価格のバランス。
まだ折りたたみ自転車を持っていない人に
「カスタマイズにいいですよ!」
と言うよりも
70,000円くらいの予算で考えている人に
「ちょっと金額を追加したら圧倒的な性能が手に入りますよ♪」
とアピールする方が魅力的ではないだろうか。
でもカスタマイズ考えるのも楽しいよw
もちろんカスタマイズを否定するわけではない笑
フロントホイールはそのままで11速化、フロントダブルとして計算してみる。
↑DAHON Pro リアホイール、35,000円
↑シフター11速用 SHIMANO SL-RS700左右、13,000円
↑リアディレイラー105 R7000、4,400円
↑スプロケ105、4,100円
↑チェーン105、2,500円
↑フロントディレイラー105 R7000、3,400円
↑せっかくだからブレーキも105 R7000、7,000円
↑クランクもダブルにしないと。105 R7000、13,000円
↑ボトムブラケット、1,700円
ん?合計84,100円???もう一台購入可能?そういうのを野暮という。カスタマイズは楽しいのだ!
フロントダブルを諦めると、60,000円くらいかな?
DAHON Deftarのライバルは?
100,000円くらいで折りたたみ自転車となるとライバル車がいくつかある。
Tern Verge N8
タイヤグレードについてはSchwalbe Kojakを標準装備しているTern Verge N8が上回っている。ただし、重量は11.5gと通常になる。

DAHON K3
DAHON Deftarよりもさらに軽量化の8.2kgとなる。
しかし14インチで3段ギアとホイールサイズが小さいので、走行性能は落ちてしまう。

DAHON Visc EVO
最初からフロントギアも搭載している。
ワンランク上のモデル。
でも、金額と重量もアップしてしまうね。

まとめ
- 100,000円くらい、20インチ406、10kg以下は素晴らしい
- このままカスタマイズしないで乗りましょ♪
- でも、カスタマイズも楽しそうw
最後に
今回も橋輪さんに協力をいただきました。いつもありがとうございます。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。ところで、Deftarってどういう意味だろう?
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