「DAHONの新作!」とおもいきや、よくよくみてみると、定番モデルのDAHON Routeとそっくりにもみえる。
DAHON HITとDAHON Routeはどこが違うのか?
そもそもDAHON HITは2種類が日本市場に導入されるようだ。
つまり、アキボウ版とインターナショナル版。
カタログスペックを比べながら、DAHON HITアキボウ版、インターナショナル版の違い、そしてDAHON Routeとの違いをまとめてみた。
DAHON HITアキボウ版、インターナショナル版の違い
DAHON HITは新型コロナウイルスが蔓延しているなかでアウトドア活動でコロナウイルスに打ち克とう!というコンセプトで発売されたモデル。
日本限定ではなくて、全世界で展開されるモデル。
(ややこしいことに)日本国内ではDAHONの代理店は2つある。
いつもなら、両者は発売モデルの棲み分けを行うが、今回は2つの代理店、アキボウと武田産業(インターナショナルモデル)の両方から発売されるようだ。
インターナショナルモデルは海外展開されているのと同様であるぽい。
↑amazon.co.jpなどで、すでに発売中。
一方で、アキボウモデルは泥除けと前カゴを追加して、ロゴも黒になっている(インターナショナル版はロゴはオレンジ色)。
発売は代理店を通じて7月〜8月を予定しているとのこと。
オプションあるなしにより、値段も異なる。
- DAHON HIT インターナショナル版 = 46,200円
- DAHON HIT アキボウ版 = 47,300円
↑DAHON HIT(インターナショナル版)
↑DAHON HIT(アキボウ版)
DAHON HITとDAHON Routeの違い
DAHON HITの写真を眺めていると、エントリーモデルのDAHON Routeと雰囲気が似ていることに気がつく。
両者はどこが違うのだろうか?DAHON RouteとDAHON HITアキボウモデルの違いを7つにまとめてみた。
その1: 値段
DAHON Routeはエントリーモデルだけに価格が抑えられているが、DAHON HITは価格をおさえて普及!というコンセプトなので、戦略的な低価格だ。
- DAHON Route = 59,400円 (2022年モデル)
- DAHON HIT = 47,300円
値段差は12,100円と大きい。この違いはどこから生まれているのだろう。
その2: 色
DAHON HITは黒1色のみである。
↑DAHON HIT
その色が好きになれないなら、他に選択肢はない。
一方のDAHON Routeはカラー展開が豊富。
↑ルビーレッド
↑クラウドホワイト
↑コバルトブルー
↑ピュアシルバー
↑マットブラック
↑フォレストグリーン
自転車本来の性能と色は関係ない。
しかし、日々使うものとして考えたとき、色は大事ではないだろうか?
お気に入りのアイテムになるかどうかと色は大きな関係がある。
DAHON HITの黒がイヤなら、たとえ値段差があってもDAHON Routeを選択しよう。
その3: フレームとDeltecワイヤーの有無
フレームデザインが異なる。
DAHON Routeは後ろが流線型であるが、DAHON HITは三角形。どちらがよいかは好み。走行性能においても影響があるだろうが、試乗してみないとなんともいえない。
さらに、大きな違いを生み出しているのはDeltecワイヤーと言われる一本のケーブルである。これで、見た目の印象も違う。
↑Deltecワイヤー(フレームの下にワイヤーがある、写真はDAHON Boardwalk D7)
トップチューブの下にワイヤーを張ることで、フレーム剛性を高めている。
- DAHON HIT = Deltec ワイヤーあり
- DAHON Route = Deltec ワイヤーなし
である。
このワイヤー1本で、どの程度、剛性が変わるのかはわからないが、ライダーの体重制限に大きな違いがあると記載されている。社内テストでは明確な効果があるのだろう。
なお、Deltecは現行モデルだとDAHON K3、DAHON Boardwalk D7、DAHON Speed Falco、DAHON Speed RBに採用されている。
その4: カゴ標準装備
DAHON HITのアキボウモデルにはカゴが標準装備されている。
よりタウンユース、つまりコンビニやスーパーマーケットに買い物に行くような利用が想定されているぽい。
DAHON Routeはカゴはオプションである。
↑DAHON HITはこのカゴが標準装備ぽい。別売りだと6,000円くらいするね。
その5: 折りたたみサイズ
- DAHON HIT = W82 x H66 x D35cm
- DAHON Route = W89 x H64 x D34cm
両者はほとんど同じと思いきや、幅が7cm違う。
DAHONの折りたたみ構造はフレーム真ん中で真っ二つに折るタイプ。
横幅で7cm違うということは、走行時の全長は2倍の14cm違うということかも。
すくなくとも、DAHON HITの全長はDAHON Routeよりも短いのは確実である。
全長が短い(ホイールベースが短い)ということは走行時の安定味に大きな影響がある。
DAHON HITはDAHON Route以上にフラつくかもしれない。
その6: 変速数
変速数が異なる。
- DAHON HIT = 6速
- DAHON Route = 7速
ただし、どちらも14–28T。フロントは52Tなので、ギア比は同じである。
その7: パーツ構成
スペック表をみているとパーツ構成にも違いがある。
もっとも大きいのはDAHON HITはシマノパーツを一つも利用していないということ。
全世界でシマノパーツの需要が大きく供給が追いつかないらしい。
それによって、2021年モデル後期からDAHON Routeシマノパーツを利用していない。(情報錯綜中)
それ以外にも後輪ハブの寸法が違う。
- DAHON HIT = 126mm
- DAHON Route = 130mm
寸法違いのために将来的にカスタマイズしようとしたら、130mmが一般的なので、DAHON HITは困ることになる。
まとめ、買うならどっち?
値段を少しでも安くしたいなら、DAHON HIT一択。50,000円以下というのは昨今の物価高騰下において安い。
しかし、色選択ができないというのは大きなポイント。
また、ホイールベースが予想通り違うとすれば、走行時の安定性という点においてもかなりの違いがあるだろう。
だとすれば、DAHON Routeをおすすめする。
さいごに
それぞれの車体レビュー記事や紹介記事
おまけ
2022年モデルからHitは限定モデルではなく、標準ラインアップに加わりました。
試乗レビュー↓
写真は橋輪さんに協力をいただきました。いつもありがとうございます。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。Schwalbe Big Appleタイヤにすると、走行性能が随分と変わるはず。
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コメント
初めまして。いつも興味深く拝見しております。
DAHON Hit、インターナショナルモデルにあるSUV D6のフレームをスチールからアルミにしたって感じですね。サイズ感も似ているようです。
そしてRouteのパーツも現行品はシマノではありません…。
http://hashirin.com/archives/1761844.html
私が5月に購入したRouteのディレイラーもDAHONオリジナルでした。
このご時世、仕方ないのかもしれませんね。
KAWAUSO様
コメントありがとうございます。いつも閲覧していただいているとのこと、ありがとうございます。
DAHON Routeはカタログ上でリアDとカセットはSHIMANOパーツでしたので、てっきりSHIMANOだとおもっていました。
時節柄いたしかたないとはいえ、ちょっとやるせないですね。
それでも、サイクリングが楽しいことには変わりませんので、楽しんでいきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。