日本向きに開発されたといわれる折りたたみ自転車、Tern Verge N8。
Ternの大ヒットモデルです。
しっかりとした走行性能を発揮していると思われる一方で、カスタマイズをすることで、とんでもない性能を引き出すこともできます。
実は、今までに、この定番とも呼ばれるTern Verge N8に乗ったことがありませんでした。
そこで、千葉県柏市橋輪さんにて試乗させていただく機会をえたので、レビューをお届けします。
新しく折りたたみ自転車を購入しようと検討しようとしている人
最初の折りたたみ自転車だけど、妥協しないでしっかりとしたものを選びたい人
Tern Verge N8がどういうモデルか情報を整理したい人
にお届け!
Tern Verge N8の感想を一言で言うと
タイヤが素晴らしすぎる。
自転車の中で地面との接点となるのは唯一タイヤです。
タイヤの性能がよければ、それだけで自転車は別の乗り物になります。
Tern Verge N8は同価格帯では採用されていないSchwalbe Kojakが採用されていることで、圧倒的な加速性能とスピードをもたらしています!
Tern Verge N8の主な特徴
Ternとは?
折りたたみ自転車ブランドの1つ。
2011年からDAHONと袂を分けました。
折りたたみ自転車だけではなく、ミニベロSurgeシリーズやクロスバイクCrestシリーズなどもラインアップしています。
↑鳥のロゴがついている
↑中国製
Vergeについて
Ternの折りたたみ自転車は主に
Linkシリーズ = エントリーモデル
Vergeシリーズ = 上級モデル
Vektronシリーズ = 電動アシスト
BYBシリーズ = 折りたたみサイズがコンパクト
と、4種類に分かれます。
Vergeシリーズは、フレームが全体的に弓なりの流線型になっているのがデザインの特徴です。
オプションでフロントディレーラーを搭載することもできるようになっています。
↑流線型
Nについて
日本向けといっても何が日本向けなの?と思うかもしれない。公式サイトによると
560mmのハンドルバーと350mmのハンドルポストを搭載する事で、よりスポーティに。日本人の体格に合わせたセッティングが魅力です。
とあります。
日本人の一般的な体型に合いやすいように、ハンドルポスト角度などが設定されています。
体型に合わない自転車で長距離をサイクリングすると疲労しやすくなります。
5kmくらいならなんとかなるかもしれません。
しかし、体の一部にジワリジワリとダメージが蓄積されていき、疲労困憊となってしまうでしょう。
そんなサイクリングは楽しくない。
そうならないように、サイズ合わせはとても大事ですよ♪
ハンドルバー=560mmとあります。
購入時に、体型に合うかを確認して、ハンドルバーの長さ調整もしてもらうと、さらに快適になるはず。
8について
8速。
標準スプロケットは11-32Tとなっています。
一番小さいギアの歯数は11T。
これを利用してスピードをだすことも可能。
一番大きいギアの歯数は32T。
32Tもあれば、坂道も割とスイスイと登れるでしょう。
コンポーネントはシフターはAltus SL-M310、リアディレーラーは Claris RD-R2000。
シマノの下位グレードのもの。
それ以外はtektroなどの他ブランドが利用されています。
ただ、この辺りのパーツは年式によって変更されている場合もありますので、絶対ではないかも。
購入時に要確認。
Tern Verge N8の折りたたみ
Vergeシリーズの折りたたみ方法を確認してみましょう。
↑シートポスト下げる
↑ハンドルポストのロックを外し……。
↑ハンドルポストを折る(外折れ)
↑前輪を180度回転させてから、フレームを折る
↑パチンとマグネットでとまる
↑折りたたみ終了
慣れれば10秒とかからないでできる!
Tern Verge N8の走行性能
インターネットでスペックを見ているよりも実際に乗って確かめるのが一番。
それも一般公道で走ってみるのが最もよくわかります。
さっそく街中を試走。
すぐに「いいぞ!」と感じたのが加速性能。
漕ぎ出しが実に軽いです。
スイスイと進んで行きます。
言葉にするなら、「気持ちいい軽快さ」。
Schwalbe Kojakという上級タイヤが利用されているのが、大きく寄与していますね!
この価格帯の自転車は安いタイヤが使用されていることが多いです。
しかし、Tern Verge N8はSchwalbe Kojak(=上級タイヤ)を利用しているために、抜群の加速性能でした。
↑Schwalbe Kojak搭載
↑スポークにもSAPIM製を利用している
ただし、タイヤだけがTern Verge N8の走りやすさに寄与しているわけではなさそう。
坂道走行で気づきましたが、下り坂で折りたたみ自転車にありがちな不安定さがありません。
実に気持ちよく坂道を下ることができました!
また、上り坂でペダリングに力を入れてもフレームが軋むことがありません。
ハンドルポストが伸縮タイプではなく、1本になっています。
そして、細部がしっかりと固定されているからこその剛性感であるといえでしょう。
上り坂だと力一杯にペダルを踏むことになり、その自転車の剛性感がわかりやすいです。
Tern Verge N8はかなりしっかりとしている印象でした。
↑がっちりとロックされている
カスタマイズの可能性を秘めたTern Verge N8
ミニベロを購入すると、なぜかカスタマイズをしたくなる人が多いようですw
Tern Verge N8の場合、かなりよいバランスでまとまっています。
それでも、もしカスタマイズを施すとしたら、やはり、変速周りでしょう。
11T-32Tの8速を11速化することで、よりスムーズに変速することができるはず。
ホイールは11速に対応していないので、変更するとお金がかかります。
でも、それも楽しいよね!
↑標準装備のコンポーネントClarisは上位グレードではない
たとえば一つ上の105グレードでカスタマイズすると、
↑STI、ST-R7000
↑リアディレーラー、RD-R7000
↑スプロケット、CS-R7000 (11–28)
↑チェーン、CN–HG601
ホイールもついでに軽量化!?
↑DAHON Pro ホイール
フロントディレイラーを取り付けることも可能だが、ヒルクライムをしないなら無理につける必要はないかなぁとも感じます。
↑フロントディレーラーの台座あり
Tern Verge N8 2023年モデル
安定モデルだけに2023年モデルも大きな仕様変更はありません。
6色から選べるのがいいね♪
↑マットブラック(楽天市場でみてみる)
↑マットレッド(楽天市場でみてみる)
↑ブルー(楽天市場でみてみる)
↑グリーン(楽天市場でみてみる)
↑ガンメタル(楽天市場でみてみる)
↑ペールゴールド(楽天市場でみてみる)
まとめ
大きな弱点が見つからないTern Verge N8。
ロングセラーの人気モデルであることがわかった気がします。
もし予算が100,000円くらいで折りたたみ自転車を購入したいなら、購入候補に加えてよいと思います。
↑おすすめは、Tern Verge N8、マットレッド
最後に
今回も橋輪さんに協力をいただきました。いつもありがとうございます。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。Ternといえば、ミニベロのSurgeシリーズ、全く新しい折りたたみ機構のTern BYB、カーゴバイクのTern HSDなど様々なモデルが展開されている挑戦的なブランドです。
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