【試乗レポ】iruka、これは新しいモバイル変身自転車というジャンル!?

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自転車は海外で開発&生産というのが当たり前になってしまった21世紀。いや、そんなことはない!折りたたみ自転車のような複雑なものこそ、日本でデザインされたものに惹かれるところだ。10年に及ぶ開発を経て、いよいよ日の当たる場所に登場したのが今回紹介するirukaである。

海中から海面へと登場した折りたたみ自転車iruka。成熟し始めている折りたたみ自転車市場に登場して、マーケットシェアを握ることができるだろうか?

今回は折りたたみ自転車irukaの試乗レポートをお届け。本当に開発者の情熱が伝わる自転車である。

 

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折りたたみ自転車irukaとは?

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↑流線型のフレームデザインがイルカみたいなiruka

 

市場には素晴らしい折りたたみ自転車があるけれど、自分にピッタリで最高のものがない。ないなら自分で創ってしまおう!と考えて、制作されたのが折りたたみ自転車iruka。

BROMPTONやDAHONだって悪くはないけれど、東京での利用にピッタリくる自転車を開発したいという想いで制作されたと思われる。カタログによると

東京で最も速い移動手段はなんでしょう。クルマ?電車?いいえ、自転車です。東京の都心に半径5kmの円を描くと、山手線がほぼすっぽりと収まりますが、都市部での5km圏内の移動は自転車が最速と多くのリサーチが示しているのです。その自転車を、いつも一緒に連れて歩けたら-irukaは、そんな楽しい想像から生まれたモバイル変身自転車です。

と言う記載がある通り、電車輪行することを前提に開発された自転車なのだ!

 

折りたたみ自転車irukaのスペック

東京を電車輪行で移動する。そんなirukaは試行錯誤の結果、次のようなスペックとなった。

  • フレーム:アルミ
  • ホイール:18インチ
  • 変速:内装8段Alfine
  • ブレーキ:ディスクブレーキ
  • 折りたたみサイズ:W78cm x H48cm x D35cm

ここで注目されるのは内装変速が標準であるということ。東京都内は信号が多い。信号で止まっているときも内装ならば変速することが可能である。つまり、信号待ちのときに変速して軽いギアにかえて、青信号で一気に加速!ということが可能なのだ。これはロードバイクのような外装変速では不可能である。

 

折りたたみ自転車irukaを折りたたんでみました!

電車輪行することが前提となっているirukaだけに折りたたみサイズは実にコンパクトである。折りたたみは慣れると30秒くらいでできるかな!?公式動画をキャプチャしながら紹介。

 

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↑シートポスト下のロックを解除

 

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↑後輪を折りたたむ

 

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↑フロントフォークのロックを解除して……。

 

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↑フォークの長さを長くする(フォーク可変です)

 

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↑フロントフォークを内側に折りたたみ

 

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↑所定場所でロック

 

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↑なんとフレームの真ん中に後輪ホイールが入っている!!!

 

あとは、ハンドルポスト、シートポストを畳めばおわり♪

 

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↑折りたたみ完了!

 

他の折りたたみ自転車との折りたたみサイズ比較は次の通り。同じ18インチのTyrell IVEやBirdyと比較すると、高さの低さがポイント。

車種

サイズ

DAHON Curve D7

W73×H60×D34cm

BROMPTON

W59×H57×D27cm

Tyrell IVE

W71×H59×D33cm

Birdy

W77×H65×D37cm

iruka

W78×H48×D35cm

 

公式動画もあるので、参考にしてほしい。動画キャプチャして何枚か使わせていただいた!

 

一度折りたたんでしまえば、自分の足を隙間にいれて体に引き寄せた状態でいることが可能。少しくらい混雑した電車なら、周りに迷惑をかけることなく、電車輪行することができそうだ!FRAMEさんの動画チャンネルによると新幹線の自由席でも足の間に置くことで運べるらしい。

 

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↑足を中に入れたところ、体に引きつけて運ぶことで、電車内で邪魔になりにくい

 

状況によっては、自転車を縦に置くこともできるようだ。折りたたんでからの持ち方なども考慮されているようで、好感が持てる!

 

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↑ここに指が入らないように、黒いカバーがホイールについている

 

折りたたみで気になったのは、手順。全部で6箇所のロックを外す必要があるので、慣れが必要かなぁと。自分は試乗した時には元に戻せるかが心配で、一人で折りたたみ&展開はしなかった。

細部には安全のために確認するべきポイントが記されている。その確認を見落としてしまったら大変だ!

 

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↑しっかりとフォークが元の位置にあるかを確認するための印。

 

なお、モバイル変身自転車と謳われていて、

  1. ランモード(自転車の形)
  2. ウェイトモード(後輪畳んだだけの駐輪するときの形)
  3. ウォークモード(シートポストだけ高い位置にある転がすときの形)
  4. スリープモード(折りたたみの形)

とそれぞれの形態を定義している。

 

折りたたみ自転車irukaの走行性能

ソムリエナイフのようなデザインとなる折りたたみ自転車iruka。すごいスピードが出せそうだが、実はそうではない。まったり&ゆっくりと走ることが念頭に置かれている自転車であると感じた。

 

内装ハブについて

スペックでも紹介した通り、内装変速Alfineを利用しているので、車体重量が重くなっているのがハイスピードで走りづらい理由。一方で内装変速はとても便利。信号停止をしているときも変速可能なので、赤信号で止まっている時に軽いギアに変更しておくことができる。重さと利便性のトレードオフ。

 

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↑Alfineハブ

 

ペダリングの感触について

注目するべきはボトムブラケットの位置。サドル位置に対して、ボトムブラケットが前にある感じで、ペダリングは回すというよりも前に押す感じになる。湖でレンタルするスワンボートのペダルのような感触といえばよいだろうか。

そのため、ケイデンスを上げて、スピードを上げるより、グッグッとゆっくりペダルを回すのがあっているように感じる。

 

走行時に感じた剛性感

また、折りたたみを工夫するために固定しなければいけない箇所が多い。それらをクイックリリースで固定しているので、どうしても剛性感が損なわれてしまう。坂道を登ってみたが、クイックリリースで固定している箇所から軋むような音がしたのも事実である。もっとも折りたたみ自転車の多くのモデルで同様の症状が見られることが多いが……。

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↑坂道をゼーハー言いながらチェックした

 

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↑ちょっと隙間があるように思えるが!?音の原因かな?

 

ふらつき具合

小径車ゆえにふらつきやすいのも気になった。これはirukaだけではなく、多くの小径車に言えることなので、ある程度の慣れが必要。

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↑ちょっとハンドルがフラフラした

 

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↑片持ちのフォークは意外と気にならなかった。

 

タイヤ

ゆっくりペダルを回すのであれば、Schwalbe Kojakではなくて、Schwalbe Marathon Racerの方が太いタイヤなので安定すると思われる。そうしないのは、軽量薄型のSchwalbe Kojakを標準としているのは加速性能をアピールしたいのかな?見た目の格好よさ重視?この辺りのこだわりは製作者にインタビューをしてみたいところ。

 

折りたたみ自転車irukaのカスタマイズ

折りたたみ自転車をカスタマイズしようとする人は多い。私も気がつけばいろいろなパーツを変更しているw

irukaの場合は、特殊パーツが多いので、そんなに自由自在にパーツを選べる汎用性があるとは思えなかった。

たとえば、リアDを搭載して外装変速をすることは可能である。実際そのための台座は用意されていた。しかし、この台座を利用してもチェーンラインが厳しそう。チェーンがフレームにあたってしまいそうだ。

 

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↑リアDの台座があり!

 

こんな人におすすめ折りたたみ自転車iruka

18インチとは思えないコンパクトサイズに折りたたむことが可能。それを生かしての電車輪行を利用して都内移動というのはあり。

また、内装変速とSchwalbe Kojakタイヤをいかして素晴らしい加速性なので、都内の信号が多い環境でもストレスをあまり感じることなく走ることができそう。

なによりも開発者の熱い想いを感じることができる。ソムリエナイフのような折りたたみ構造、日本の交通事情をよく踏まえていると感じる折りたたみサイズである。そのあたりに制作者のこだわりを感じる。そういう熱い想いを持つブランドは、ぜひとも、応援したい!

 

まとめると

  • 加速性能は信号が多い都会でこそ!都内を走ることが多い人におすすめ
  • BROMPTONではないコンパクトさを求めたい人におすすめ
  • 開発者の熱い思いが伝わってくる自転車なので、それを応援したい人におすすめ

 

さいごに

今回のiruka試乗にあたっては、横浜にあるオシャレミニベロ&折りたたみ自転車ショップGreen Cycle Stationさんに多大なるお世話になった。あらためてお礼を伝えたい。ありがとうございました!

『Green Cycle Station』さんの公式サイトはこちら

 

今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。 

 

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