折りたたみ電動アシスト自転車のESR VENTIで100kmほど走りました。
「ちょっと試乗コースを走っておしまい」というレビューではなくて、日々の生活の中で利用してレビューをします。
100km走った感想は
「重い荷物を運ぶときに性能が最大限活かせる」
折りたたみ電動アシスト自転車なら全部同じではありません。
「メリット＝坂道も登りやすい」という点においては同じかもしれませんが、乗り味や利便性は個々のモデルで違います。
試乗しなければわからない。
実際の生活の中で使ってみないとわからない。
ということを、これから折りたたみ電動アシスト自転車、VENTIを購入検討されている方へ届けたい長期利用レビューです。
ESR VENTIってどんな自転車か？
ESR PURSUERシリーズで知られるESR社がお届けする折りたたみ電動アシスト自転車。
コンポにはSHIMANO製、モーターにはBAFANG製を採用し、他社と比べても見劣りすることのないスペックでかなり控えめな値付けとなっています。
もちろん型式認定を取得しており、巷を騒がせている道路交通法違反ではないかと思われる一部のモデルとは一線を画しています。
ESR VENTIで100km乗ったレビュー
実際の日常生活内で使ってこそ、その特徴がわかってくるというもの。
いつもロードバイクやミニベロで走っているのと同じコースで走行してみました。
1日目：近所のチョイノリ
地元を試走5kmテスト走行も兼ねて、自宅周辺を走りました。
ちょっとスーパーマーケットやコンビニにいくという用途です。
スーパーマーケット利用はちょっと注意が必要と感じました。
ジープに乗ってスーパーマーケットに行くような感じです。
ジープでスーパーマーケットに行くことはできるけど、周りに気を配ると思います。
ポイントはESR VENTIはディスクブレーキが採用されていることです。
スーパーマーケットによくある自転車ラックにディスクブレーキ搭載のミニベロを収納しようとすると、刃が当たってしまいます。
ラックに入れるとき、ディスクブレーキの刃が曲がってしまわないかと心配になりました。
↑近場への下駄代わりとして利用する場合、駐輪先でディスクブレーキ車が利用できるかどうかを確認しましょう。
2日目：サイクリング50km
サイクリング用途でも楽しめるかどうか、50kmほど走ってみました。
目的地は手賀沼です。周遊サイクリングもふくめて50kmほど。
サイクリング利用としてのESR VENTIはアリかなと。
メリットとデメリットが考えられます。
メリットはやはり坂道走行のしやすさ。
途中にいくつかの坂道がありましたが、難なく越えることができました。
言うまでもなく、電動アシスト車のメリットは上り坂を走るのが辛くないこと。
モーターの力で20km/hを維持して登っていくことができました。
ポイントは下り坂でした。
ESR VENTIの重量バランスが優れているからでしょうか、下り坂でもしっかり安定して走ることができました。
登ったら、下らないといけません。
電動アシスト車を紹介するとき、上り坂での便利さが強調されることばかりで、一方で、下り坂でのレビューが少ないように感じます。
ESR VENTIはふらつくこともなく、安心して下り道を走ることができました。
登りも下りも大丈夫というのがESR VENTIの大きな魅力です！
ただ、帰り道で疲労を感じました。
ESR VENTIの車体重量は20kg以上あります。
20kgの車体を支えながら、サイクリングを続けるのは気がつかないうちに結構な疲労を感じます。
長距離を走るなら、車体の軽いロードバイクの方がよいかもしれません。
3日目：メカトラブル発生！？
トラブル発生として最も恐れていたことが起きました。（後述の通り、勘違いだったのですが。）
電源オンでもアシストが全く効かない状態です。
このままでは単なる重いミニベロです。
この日はほとんど乗らずに自宅保管をしました。
解決編は次の日へ↓
4日目：メカトラブル解決
メカトラブルも解決し15kmくらいの遠出をしました。
トラブルの原因は、走行しながら電源ボタンを押していたこと。
走り出してから「あ、電源いれていないや」と手元のボタンを押しました。
このような利用だと、電源オンでもアシストがされないことがあるようです。
電源を自転車停止の状態にして、オン→オフ→オンと再起動することで、元通りになりました。
5日目：自転車通勤で利用
自転車通勤でも、利用してみました。
往復20kmほどです。
サイクリングではなくて、移動がメインですので、あまり体への負担なしに走りたいところです。
特に、汗ばむことなく走行することができました。
他の自転車と比較して、カロリー消費量が少ないということはなさそうです。
体への負担をへらしているので、汗がでにくいか？というとそうでもありません。
中年男性（女性も）は職場に着いたら、汗を拭いて着替えるのがマナーでしょう。
自転車通勤での利用はアリだとおもいました。
6日目：荷物を運ぶ＝最高！
この日も自転車通勤として利用しましたが、荷物をたくさん運びました。
これが素晴らしい！山のような荷物を積んで走行したのですが、電動のおかげで、全く走行負担が変わりませんでした。
ロードバイクではとても運べないような荷物。
鞄に背負うこともできないような量。
リアラックに鞄でも無理。
このような大荷物を快適に運搬するのにピッタリだと思いました。
大きな荷物を運ぶのも楽勝で、リアラックつきの電動じゃないと無理だと痛感しました。
このような利用方法はESR VENTIがピッタリだと思います。
リアラックとボックスは標準装備がよいと思います。
↑あふれんばかりの草木をビニール袋に積んでいます
ESR VENTIに関するQ&A、さまざまな利用でわかった！
上記で述べたように100kmほど走って感じたことをQ&Aでまとめてみました。
ESR VENTIは時速40km/hで走ることができますか？
出せません。ESR VENTIは合法の電動アシスト自転車です。
道路交通法に従い、10km/hを超えるとアシスト比は徐々に低下していき、24km/hでアシストが切れるように設計されています。
昨今、社会問題となっているペダルをほとんど踏まないでも加速していくモデルではありませんので、安心してください。
>>> 道路交通法の基準に適合しない電動アシスト自転車について、国民生活センターのページを参考にしてみる
ESR VENTIの快適なスピード域は？
20km/hちょっとで走ると非常に快適です。
時速25km/h以上で走っているロードバイクについていくとかはゼッタイにムリなので、あきらめましょう。
ただし、路面状況の影響をあまり受けることなく、20km/hで走ることができるのは大きなポイントだとおもいます。
ESR VENTIで坂道？
ピッタリです。
安定性抜群だからです。
サイクリングをしたときに痛感しましたが、登りだけでなく、下りで安定しているのが強みです。
ESR VENTIは自転車通勤向きか？
距離や走行経路や荷物量や駐輪場所によります。
多くの荷物を運ぶのが頻繁であれば、VENTIも候補にあげてもよいかもしれません。
ESR VENTIでオフロード
あまりおすすめできないと思います。
タイヤは太いですが、ブロックタイヤというわけではありません。
折りたたみ自転車であるので、MTBなどと比較しても強度も低下しがちです。
MTBを使うのが良いと思います。
ESR VENTIアウトドアでの利用
車で行くキャンプに持参ということであれば、ありかもしれません。
ESR VENTIで電車輪行は？
ムリです。20kgを超える自転車を運ぶのはムリです。
折りたたむことができるメリットは電車輪行のためではなく、車輪行やバッテリー取り外しのためだと思われます。
電車輪行は潔く諦めましょう。
ESR VENTIは女性でも扱える？
家内が坂道を含む公道で試乗した感想は
「安定していて走りやすい。ぐんぐん進むのが楽しい」
というものでした。
ESR VENTIは室内保管できる？
外から玄関まで移動する動線を確認してください。
エレベーターなしで階段を持ち上げるのは結構大変です。
一軒家でよくある5段くらいの階段は成人男性なら持ち上げられそうですが、難儀します。
押して歩くのも長距離だとたいへんかもしれません。
理由はもちろん重いからです。
ただし、これはESR VENTIに限ったことではなく、すべての電動アシスト自転車に当てはまると思います。
まとめ：ESR VENTI
安定した走行性能。
特に登りと下りでの安定性
たくさんの荷物を運ぶときに大活躍
重量があるので運ぶのに難儀する（ESR VENTI以外にもあてはまる）
ESR VENTI 2023年モデルについて
現行モデルでは3色展開（黒、アイボリー、カーキ）となっているようです。
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