ESR PURSUER LCという折りたたみ自転車を知っていますか?
折りたたみ自転車購入検討中で、
* なるべく予算は抑えたい。60,000円くらい。
* でも、しっかりとした性能のものがよい。
という、結構無理難題な要望をお持ちの方にピッタリな自転車です。
さらに、
* 大量生産品ではなくて、開発者のこだわりが感じられるのがよい
* カスタマイズする前提でちょうど良いフレームがほしい
という人にも、おすすめの折りたたみ自転車です。
今回、試乗車をご提供いただき20kmくらい走りましたので、その性能についてお伝えします。
ESR PURSUER LCのここが良い
ESR PURSUER LCのおすすめポイントは
色
フレームのこだわり
最初の一台にピッタリなパーツ構成
です。順番に説明しましょう!
ESR PURSUER LCの色が良い
え?
色??
と思うかもしれませんが、色は重要です。
細かいパーツグレードの違いは慣れてしまいます。
その差を体感できるには何台も乗り比べないとわかりません。
でも、色は毎日目にします。
お気に入りの色合いかどうかは所有欲に大きな影響を及ぼすでしょう。
今回、試乗したESR PURSUER LCの色はターコイズという水色。
第一印象は鮮やかな青。
同じ青でもさまざまな青色がありますが、実に気持ちがよいすっきりとした色に好感度アップです。
ESR担当者が色にこだわったというのがよくわかります!
↑ESR PURSUER LCターコイズを楽天市場でみてみる
もちろん、色は人それぞれの好みによりますが、私にとっては所有欲を掻き立てる色でした。
ぜひ実物をみてほしい、鮮やかな青色です!
ESR PURSUER LCのフレームが◎
60,000円の自転車とは思えないこだわりのフレームです。
それも当然、上位モデルのESR PURSUER Discで開発されたフレームと原則同じだからです。
パッと見ただけでも同価格帯では考えられないフレーム構造をしています。
ケーブル内装
↑ケーブル内装
見た目スッキリで好感が持てます。
60,000円のエントリークラスで、ケーブル内装というのは聞いたことがありません。
メンテナンスがしづらくなるというデメリットはあるものの、この見た目スッキリというのは目を惹くものでしょう。
スムーズウェルディング
↑スムーズウェルディング
フレームの溶接部分を滑らかにしています。
これも、見た目がスッキリとするのに一役買っています。
一手間が必要なわけで、同価格帯の折りたたみ自転車ではコスト削減のために行われていません。
ハイドロフォーミングで作られたフレーム
↑ハイドロフォーミングは加工法のひとつ。パイプを薄く自由な形にすることができる。
適当にアルミフレームを溶接したわけではありません。
ハイドロフォーミングを採用しています。
そのため場所によって太さが異なるフレームをつくっています。
薄くできるところは薄くして、剛性が必要なところは厚みを持たせるなどの工夫が感じられます。
キックスタンド台座
↑キックスタンド台座あり
さらに、リアフレームにキックスタンド台座が付いています。
多くの折りたたみ自転車はセンタースタンドでシートポスト下にスタンドがついています。
この場合、クランクと干渉してしまいます。
そんなことない、と思うかもしれません。
でも、私はよくスタンドを上げ忘れてクランクをぶつけます。
キックスタンドが後方にあることで、バランス良く駐輪できますよ♪
最初の一台にピッタリなパーツ構成
はじめて折りたたみ自転車を買おうかな?と考えている人にピッタリのパーツが選択されています。
↑サドルはフカフカタイプで、お尻を痛めづらいです
↑チェーンガードがついています。よってチェーン落ちが少ないです
↑メンテナンスしやすいVブレーキです。
↑7速あります。
↑乗車姿勢が前傾になりにくいです。他モデルと比較して、ハンドルが手前にあります。乗ると気付きます。また、ハンドル高さを調節できます。
ESR PURSUER LCの走行性能について
実際に走ってみた感想です。
走り出した瞬間の感想を一言で言うと、
安定感の良さにびっくり!
まず、自転車がスムーズに進みます。
これは、当たり前のようで当たり前ではありません。
重心、チェーンライン、前輪と後輪の距離(ホイールバランス)、前輪の角度(トレール角)など細部の調整がしっかりとされているのでしょう。
気持ちよく自転車が進みます。
一言でいえば、走行バランスの良い自転車です。
手を離しても走ることができそうな安定感の良さです。
ESR PURSUER LCの折りたたみ方法
折りたたみ自転車ですから折りたたみ方法を確認しましょう。
↑シートポストを下げます
↑フレームのロックを解除して。。。
↑フレームを折ります
↑ハンドルポストロックを解除して。。。
↑ハンドルを折ります(フレームを折るより前にハンドルを折ることもできます)
↑折りたたみ終了。折りたたんだときのサイズはW78 x H70 x D47cm
なお、公式重量は11.8kg(ペダル、スタンドなし)です。
ESR PURSUER LCの改善点は?
ESR PURSUER LCは60,000円くらいという価格を考えると破格です。
この値段で文句をつけるような箇所はありません。
それでも、あえていえば。
乗車姿勢とパーツグレードです。
乗車姿勢が気になる
試乗したときに気になった点は
サドルの高さ
です。
すくなくとも175cm(足長め)の私にはサドル位置が低すぎました。
「サドル位置が低いならあげればよい」と思うかもしれません。
しかし、最大までシートポストを長くしても、あと5cmくらいは上げたい感じ。
シートポスト長さが私の身長では足りないのです。
ロングシートポストに変更しないと十分なサドル高さを確保できずにつらいです。
問題はシートポスト径が34.0mm。
この規格にあったシートポストを入手するのが大変です。
他社は33.9mmが多い。0.1mmが大きな違いで適応しません。
↑シートポストの長さをもう少し伸ばしたい
また、クランクも165mmと短めです。
標準的なクランクは170mmが多いですから、小さいものをクルクルまわしている感じになります。
ただし、多くのママチャリは165mmです。
だから、はじめてのスポーツバイクとしてESR PURSUER LCを購入するなら違和感なく乗れるでしょう。
↑短めクランク
購入検討者で、足が長い人、身長が高い人は試乗してよく確認してください。
言い換えると、150cm台の人にはピッタリの車体になると思います。
この乗車姿勢とギア比(フロント52T、リア14-28T)を考えるとスピードを出すよりも、まったりとそよかぜに吹かれながら走る自転車になります。
ヒルクライム?
ロードバイクと競争?
そういうことはしづらいです。
私が20kmほど試乗しましたが、平均時速は15km/hくらいでした。
同じコースをロードバイクだと20km/h以上で走りますので、かなりゆっくりと走った印象です。
パーツグレードを見直したい
パーツひとつひとつのグレードは決して高いものではありません。
だからといって、決して粗悪なものが採用されているわけではありません。
↑シマノディレーラーでしっかりと変速
↑泥除け標準搭載
↑握りやすいグリップ
とはいうものの、毎週末にサイクリングに行くなら、各パーツをもう少し見直したいところです。
フレームは上位モデルと同じ剛性です。
ということは、パーツをカスタマイズすると、見違えるような性能アップを図ることができそうです。
例えば
↑Schwalbe Marathon Racerへタイヤ交換、軽量化
↑なれてきたらサドルを軽量タイプに交換してもよいかも。
さらにホイール交換をすれば、劇的な軽快さを手に入れられるでしょう。
前輪は74mmハブで、後輪は135mmハブです。
後輪を入手するのがちょっと大変かもしれません。
130mmを購入して5mmはスペーサーかな。
まとめ
ESR PURSUER LCはエントリークラスのモデルですが、手抜きを感じさせない折りたたみ自転車です。
フレームの細部にいたるまで、開発者のこだわりを感じさせてくれる素敵な自転車です。
以前、開発者の方に取材をしましたが、そのときの熱い思いが伝わってくるようです。
はじめての折りたたみ自転車として購入すれば、きっとサイクリングの楽しさにいざってくれることでしょう。
さあ、どの色を選びますか?
↑明るいターコイズ(楽天市場でみてみる)
↑落ち着いたアイボリー(楽天市場でみてみる)
↑漆黒のブラック(楽天市場でみてみる)
↑安定のシルバー(楽天市場でみてみる)
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。ESR PURSUER LCは60,000円くらいの予算でなんとかしたい、でもしっかりとした性能の折りたたみ自転車が欲しい!という無理難題にこたえてくれる自転車です。
開発者の方々にもESR PURSUER LCの魅力を伺いました!
https://jitenshadego.com/?p=19782
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