「折りたたみ自転車を購入しようかな?」
と考えている、これを読んでいるあなた!
ぜひとも注目してほしいのがESR社のPURSUERシリーズです。
特に初めてスポーツバイクを購入するけど、失敗したくないという人に本当にオススメしたいモデルです。
以前に試乗レビューをお届けしましたが、今回は、ESR社中の人にインタビューを行いました。
60,000円くらいの自転車にどれだけの情熱を注いで開発しているのか、その開発の熱意を伝えたい!
ESR PURSUER LCをつくっている人の思いを届けるよ!
PURSUER LCはどのような人に乗ってほしいのですか?
今回の開発でイメージをした乗り手は「はじめて折りたたみ自転車を購入して自転車生活を楽しもうとしている人」です。
いままで、シティサイクル(つまりママチャリ)にしか乗ったことがない人が、いきなりロードバイクではハードルが高すぎます。
そこで、「ちょっとはじめてみようかな?」という人をイメージしながら、開発を進めました。
PURSUER LCはどのようなところがビギナー向け?
スポーツバイクとシティサイクルでは乗車姿勢が異なります。
そこで、あまり乗車姿勢が前傾にならないように、ハンドル位置を他車と比べて手前にしてあります。
ハンドル高さも調節ができるようにしました。
また、PURSUER LCのクランクサイズは165mmを選択しています。
これはほとんどのシティサイクルと同じサイズです。
折りたたみ自転車の多くはクランクサイズが170mmので、5mm短いです。
↑一見普通に見えるクランクだが。。。
↑この長さが他の折りたたみ自転車と比べて短め
↑さらに、泥除けを取り付けることで、利便性を高めています!
このような工夫をすることで、今まで乗ってきた自転車とイメージがずれないけれど、なぜか乗りやすい!という自転車を創り上げようとしたのです。
PURSUER LCのターゲットには女性が含まれていると伺いましたが?
はい。スポーツバイクに乗る人は90%以上が男性です。
よって、はじめての折りたたみ自転車を買う人がターゲットなら女性も想定するべきだと思うのです。
実際に多くの女性に試乗してもらい意見を集めることで、先に述べた乗車姿勢は女性の身長も考慮したつもりです。
PURSUER LCとDiscのターゲット設定はどう違うのか
お伝えしたように、PURSUER LCでは折りたたみ自転車が初めての人をイメージしています。
それに対して、PURSUER Discはすでにロードバイクなどを持っている人のセカンドバイクとして開発しました。
いつもロードバイクでサイクリングを楽しんでいるけれど、「ちょっとそこまで」というような短い距離を走るときに利用してほしいという思いです。
PURSUER LCは多くの人にサイクリングをしてもらうためにも構造がシンプルでコストも抑えることができるVブレーキを採用しています。
PURSUER LCの色に対するこだわり
今回の開発では色には強くこだわりをもちました。
自転車は数年にわたって乗り続けるものですから、色は購入者の満足感に大きく影響を与えます。
黒とシルバーという定番色だけでなく、ターコイズ(青)とカーキ(緑)を用意しました。
ただ単に青と緑といっても、さまざまな色サンプルがあります。
塗装カタログを取り寄せて、車体に当てながら色検討を行いました。
さらに蛍光灯の下で見るだけでなく、直射日光があたる外でも確認をして試行錯誤をして決めた色です。
明るいけれど、落ち着いていてギラギラしすぎない色を探しました。
また、赤系の色も考えたのですが、黒とシルバーに加えて赤だと、無難すぎます。
あえてターコイズとカーキと冒険をしてみました。
ぜひ、店頭で実際の色を確認してほしいです。
ESR社では、ユーザー満足と色は大きな関係があると思っています。
今後も、テキトーに色選択をせず、納得のいく色を選んでいきたいと思っています。
PURSUER LCのLow Costですか?
違いますw
アルファベット2文字で音の響きが良い、かつコンセプトに合ったものがよいと考えて、アルファベットを並べました。
結果として決まったのがLC。
Light Cycle、あるいはLife Cycleという意味を持たせています。
気軽なサイクリング、生活に溶け込むサイクリングということになりますね。
決してLow Costではありませんよw
PURSUER LC開発で苦労した点を教えてください
PURSUER LCの開発がスタートしたのは、Discの1号機が発売された頃です。
つまり、PURSUERというシリーズが市場でどのように受け入れられるのか、未知数だったのです。
実際に発売してから、ユーザーや販売店よりフィードバックが集まってきます。
そういったフィードバックがない状態で、手探りの開発をするのが大変でした。
また、ESR社内では女性が少ないのです。
女性向きの自転車をつくるのに女性の感想はどうしても必要です。
試乗会で歩いている女性や販売店の女性店員さんに、
「試乗して感想を聞かせてほしい」
と何度もお願いをしたのは良い思い出です。
加えて、製品発売のタイミングが新型コロナウイルスのパンデミックと重なってしまいました。
製造をお願いしている中国工場との交渉が大変になりました。
英語、中国語、日本語が混ざったメールのやりとりになって、誤解が生まれてしまうことも。
直接現場を訪れて話をすれば、1時間で終わる。そういうことが、担当者と上手にコミュニケーションをとるために何日も要することがありました。
また、中国工場現地を訪れて、出荷確認をしたかったのですが、状況がそれを許してくれません。
日本に届いてからの検品では箱を開けてビックリ!ということもありました。
段ボールには全然違う色が記載されて冷や汗→開けたら予定通りの色ということでほっとしたこともあります。
今後もPURSUER LCはバージョンアップしていきますよね?
はい。もちろんです。
発売してから少しずつフィードバックが集まってきています。
それを踏まえて、細部の調整をしていきたいと思っています。
たとえば、ハンドルポストの角度調整ができるようにオプションパーツを用意したいと思っています。
また、ロングシートポストも検討するかもしれません。
今後のESR社の展開についても教えていただけますか?
現在は電動アシスト式折りたたみ自転車Venti発売の最終段階に入っています。
円安の影響もあり、値段が高くついてしまうかもしれません。
それでも自転車生活の楽しみを伝えるために自信をもって送り出したいです。
さらに、その後は超軽量折りたたみ自転車も検討していますよ。
軽くするけれど、ISO基準をクリアしたパーツを利用することで安全性が担保され、乗り心地も損なわれることがない自転車をつくりたいと思います。
インタビューを終えて
「上位モデルのESR PURSUER Discのフレームを利用して、廉価パーツつけておけばいいや。」
という考えではありません。
つまりLow Cost(ローコスト)を考えてのモデルではありません。
製品ターゲットに合った人にはどのようなパーツ構成がよいか。
値段とのバランスを考えながら、色やパーツ選定が行われています。
60,000円とは思えないESR PURSUER LCオススメですよ♪
ESR社の皆さん、ありがとうございました!
↑こだわりの明るいターコイズ(楽天市場でみてみる)
↑落ち着いたカーキ(楽天市場でみてみる)
↑漆黒のブラック(楽天市場でみてみる)
↑安定のシルバー(楽天市場でみてみる)
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。ESR社訪問をしたときの記事と合わせて読んでほしい。熱意を伝えたい!
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