自転車で旅をしたい。
でも、どのような準備をすればよいのでしょうか。
「1日の走行距離はどのくらい?」
「宿泊先の選び方のポイントは?」
「どのくらいの費用がかかるのか?」
「どうやってルートを決めるのか?」
「旅にふさわしい自転車は?」
「服装はどうすればよいのか?」
「持ち物は?」
「カバンは?」
など、旧東海道を1週間かけて旅をした経験をもとにまとめてみたいと思います。
これから自転車旅をしたいと考えている人に届けたい!
1日どのくらいの距離を走るのか?
100kmがひとつの基準。
ただし、観光メインなのか、走りがメインなのかによって、この基準は変わってくるでしょう。
もちろん1日の走行距離が短くなれば、それだけ宿泊日数も増えるので、費用もかかります。
費用と体力と観光のバランスを考えて綿密なプランを立てたいところ。
いきなり連泊のプランを立てるのではなく、まずは日帰り、そして1泊2日と徐々にレベルアップをしていくと良いと思います。
私が旧東海道を走ったのを例にすると、
日本橋→平塚(99km)
平塚→箱根越え→三島(66km)
三島→静岡(82km)
静岡→浜名湖(115km)
浜名湖→岡崎(69km)
岡崎→鈴鹿(103km)
鈴鹿→水口(57km)
水口→三条大橋(55km)
と7泊8日で走りました。
走行プランのポイントは
冬場の走行だから日照時間を考慮すると8時間(8am-4pm)が限界。
写真撮影をしながら、観光しながらだから、長距離は無理。
後半の距離が短いのは疲労していることを想定して、あえて短い距離。
速い人は宿泊せずに23時間ちょっとで走る人もいるようです😅
私は写真を撮ったり、
自転車を担いで山登りをしたり、
結構寄り道もしていますので、
走ることに専念すれば、もう少し長距離を走ることができそう。
↑あえてオフロードの山道を進むこともありました。宇津谷峠にて。
春夏秋冬、最も最適な季節は?
春は自転車日和になることが多いです。
特に、GW後は日照時間も長く、薫風も吹いて気持ちいいでしょう。
間違いなくベストシーズン!(でも休みが取りづらいんですよ)
秋も春とならんで、自転車日和になりやすいです。
しかし、雨に降られることも多く、日数の長い自転車旅を計画している場合は要注意。
夏を選ぶなら、熱中症との戦い。
日中のサイクリングは控えて、早朝と夕方の2部構成で予定を立てたいところです。
冬は意外と◯。
日照時間は少ないものの、しっかりと装備を選べば寒さは大丈夫♪
雨も降らないことが多いので、旅程を立てやすいです。
ただし、北海道や東北地方などの雪国を目的地にすることはできません。
私が旧東海道の自転車旅をしたときは、冬を選んで走りました。
雨に濡れたことは一度もなく、予定通りに行程を進めることができました😆
↑ときに寒さで凍え、温まる必要もありました
宿泊先の選び方
キャンプという手段もありますが、ここではホテルや旅館を選ぶことを前提とします。
キャンプ装備が必要になるし、その練習も必要です。
疲れを十分に癒すことを考えるならば、ホテルが良いと思います。
ホテル選びの基準は
疲労回復のために大浴場
エネルギーをたくわえるための朝食付き
ルートから大きく外れず、レストランやコンビニのあるエリア
がポイントです。
次の記事で詳細にまとめていますので、参考にしてみてください。
↑ホテルに朝食がないときはデニーズのモーニングセットを利用した
大きなポイントは事前予約をするかどうかです。
旅は予定通りにいかないものです。
トラブル発生で予定地まで到着できないかもしれません。
できることなら、あらかじめ目星をつけておき、当日予約がベストです。
私は年末に自転車旅をしたので、満室の可能性がありました。
よって、出発前に全部のホテルを確定するというギャンブルをしました。(そして勝利)
自転車旅、道中の費用は?
1週間の旅で125,000円くらいかかりました。
内訳はは主に次のとおりです。
宿泊費
交通費
食費
その他
宿泊費
ビジネスホテルの相場は6,000〜8,000円くらいでしょうか。
私の旧東海道旅では、ハイシーズンでした。
ハイシーズン割高です…涙
7,410円
16,000円
8,500円
7,200円
8,900円
8,000円
8,600円
———-
合計 64,610円
交通費
帰りの新幹線代金がかかります。
新幹線座席は最後尾の特別席を予約します。
自転車輪行でロードバイクを運ぶ場合、特大荷物扱いとなります。
そのため、東海道新幹線では最後尾の席を予約する必要があります。
また、行程によってはトラブルなどで、当日変更をする必要があります。
よって時間が固定されたり、自由席になってしまうような格安チケットは利用できません。
実際のところ、予定よりも早くに京都に着いたので、予定していた新幹線を1時間繰り上げました。
正規料金の新幹線代金は
14,170円(京都→品川)
でした。
もちろん、これに加えて品川からの在来線料金が発生しています。
ただし、目的地の京都で1泊すれば、話が違ってきます。
宿泊費、食費、観光費などが嵩みますが、次の日の新幹線を固定にすることができますね。
食費
原則、朝ごはんはホテル料金に含まれています。
補給食、ランチ、夜ご飯が主な出費となります。
私の場合、ランチはその土地で有名なものを食べるようにしました。
↑由比で桜海老丼
↑名古屋できしめん
↑ときに、ハンバーガーショップに駆け込むことも。
夜ご飯はレストランで「お持ち帰り」を選び、部屋で食事しました。
コンビニでビールなどのアルコールやツマミも購入します。
こうすることで、室内で洗濯や翌日の予習など、同時進行で行うことができます。
↑中華デリ
また、道中で補給食を購入しました。
間食をしなければ、サイクリングを続けるのは困難です。
↑四日市でたべたどら焼きは最高だった。
↑どら焼きを携帯していることが多かったです。
だいたい3,000円〜5,000円を毎日、使っています。
旅全体を通じて、25,000円くらいの出費です。
もっとも、アルコールを飲まないのであれば、もう少しコスト削減することができるでしょう。
観光費など
観光地訪問をすることもあります。
サイクリングがすでに観光となっているのですが、それでも駐輪をして訪れた場所がいくつかあります。
↑三島スカイウォークで富士山景色を堪能
↑二川宿で、本陣跡を見学するのに見学料を払いました。
それ以外にも予想外の出費が強いられるかもしれません。
私の旧東海道旅では、予想外に唇の乾燥が酷く、リップクリームの購入をする必要がありました。
さらにペダル破損に伴い、水口にある自転車屋さんでペダルを新調しました。
ゴールの京都では、お土産購入をしました。
諸々合わせて、20,000円くらいかかったでしょう。
ルート選択に関する注意
A地点からB地点に行く方法は無数にあります。
東京→京都と考えても、そのルートは数え切れません。
今回は旧東海道をなるべく走ることがコンセプトですから、
事前にGoogle Mapsを利用して線を引いておきました。
そのルートをスマホを用いて、適宜確認することで、ほぼほぼなぞって走ることができたと思います。
↑旧東海道のGoogle Mapsルート
地図とGPSの活用方法
私はスマホ(Google Maps)を活用しましたが、データをGarminなどの専用ツールで確認することもできます。
ハンドル上に地図を表示することで、ルートを外れて迷うミスを防ぐこともできそうです。
私の場合、ハンドルにサイクルコンピュータを取り付けるのが嫌なので、導入していませんが、気にならならいなら、アリかもしれません。
交通量や道路の状態を考慮しよう
Google Mapsであれ、なんであれ、それは実際の走行ルートではありません。
もしかしたら、道路工事中であったり、あるいは、自転車通行不可の道路かもしれません。
実際の状況を見て、道路交通法に従って、サイクリングをしましょう。(あたりまえだけど)
夜サイクリングにならないようにプランを立てたが、スケジュールが遅れることも。
遅れた場合の装備も用意しておいた。
↑夜サイクリングでは反射材が役にたつ。
↑おにぎり型の反射材も準備した。
機材トラブルに備える
究極的にいえば、輪行袋があれば、いつでもDNF(途中で終了)できます。
↑超軽量の輪行袋Pocket inをamazon.co.jpでみてみる
自転車が壊れたら、そこでゲームオーバー。
輪行袋にいれて、最寄り駅までタクシー。
そして、電車に乗って終了です。
しかし、多少のトラブルなら、修復してリスタートしたいところ。
どの程度のトラブルを想定するべきでしょうか。
私はパンクに備えました。
パンクを直して、それ以外のトラブルは近隣の自転車屋さんに頼ることにしました。
↑あらかじめ、自転車屋さんはいくつか確認をしておくと安心。
↑実際のところ、二川宿手前でパンク
空気入れはビジネスホテルや自転車屋さんで借りることもありました。
↑ペダル不調がつづき、水口で交換。木村輪業に助けられました。
自転車選び
自転車旅にピッタリな自転車はどれがいいでしょうか?
ランドナー
自転車旅を前提として開発されているタイプです。
フレームにラックが取り付けられるようにダボ穴もあります。
ただし、最近あまり人気ないのか、情報が少ないのがネックです。
ワイズロードオンライン やamazon.co.jpでも、ほとんど自転車情報がありません。
ロードバイク
舗装された道を走るなら、ロードバイクが一番でしょう。
ただし、荷物を積むのは大変なので、その点の工夫が必要です。
私はクロモリロードバイクで旧東海道の旅をしました。
クロモリならば、多少の傷がついても走行を続けることができるからです。
グラベルロードバイク
ロードバイクよりもタイヤが太めで荒れた砂利道を走行することが想定されているモデルです。
選択肢に加えてみるのもアリかもしれません。
昨今はカーボン製のモデルも多いですが、傷がちょっと心配です。
折りたたみ自転車
折りたたみ自転車のメリットは折りたたんで輪行しやすいことです。
もし、自転車旅で輪行することが多いなら、選択肢に加えても良いでしょう。
ただし、小径車は走行性能が落ちます。
長距離で小径車は辛いというのが私の結論です。
結局、どれがいいの?
いつも使い慣れているのが一番です。
長距離を走るなら、体に合っているものを選びましょう。
服装と靴
「サイクリングウェアがいいけど、やめとけ!」といいたいです。
サイクリングウェアがよいです。
汗をかいてもべたつかないし、濡れてもすぐ乾きます。
空気抵抗もすくなくて、無駄なエネルギーロスを防ぎます。
しかし、オススメしません。
自転車の旅では道中さまざまなところに立ち寄ります。
コンビニだけならまだしも、レストランや観光地にも訪問します。
そういったところでピチピチのサイクリングウェアはTPOに合いません。
レーシングパンツ(レーパン)は周囲がドン引きしています。
身だしなみに気をつけたいです。
そうはいってもサイクリングウェアの利点は捨て難いです。
そこで、自転車用だけど、私服でも使えそうなウェアをお勧めしたいです。
私が旧東海道の旅をしたときは真冬。
そのため装備は
インナー=ミズノブレスサーモ
ミドル=dhbの長袖
アウター=DECATHLONのジャケット
サイクリングタイツ=santic
パンツ=Rapha
靴下=モンベル
という感じでした。
暑い寒いは体力を大きく消耗します。
事前購入して、温度感覚がわかっているものを選びましょう。
靴はサイクリングシューズ?
スニーカーしか勝たん。
サイクリング専用シューズのSPDやSPD-SLはお勧めしません。
疲れてくる後半では、脱着がそもそも面倒です。
脱着でバランスを崩して落車する危険がありそうです。
また、ペダルを回すことに最適化されているシューズは徒歩移動に向きません。
観光地を歩いたり、お店を訪れたり、ときに山道で自転車を担ぐこともあるので、スニーカーが良いと思います。
私が選んだのはCHROMEの自転車用シューズです。
フラットペダルタイプで、ペダルが踏みやすくなるように設計されています。
持ち物として必要なものは?
旧東海道の旅をする前に厳選しましたが、実際はどうだっか?についてレポートします。
スマホ=絶対必要。生命線。
モバイルバッテリー=命綱。スマホでGPSや地図をガンガン使うと夕方に切れるかも。
ACアダプタ=絶対必要。スマホやMacをどうやって充電するのか?
スマホ三脚=常にポケット。。。でも出番なし。
Kindle OASIS=必要、毎晩利用しているので生活を変えないため。
ワイヤレスイヤホン=ホテル部屋で必要。
アイマスク=持っていかなかった。大正解。
MacBook Air=絶対必要。ホテルで大活躍。
パンク対策品=あってよかった。軍手も忘れずに。
輪行袋=ないと新幹線で帰ってこれません。
着替え=2日に1回は洗濯するので、それで充足する下着を用意。
反射材ベスト=恥ずかしいけどつけた。安全には変えられない。
折りたたみバックパック=ホテルに荷物おいたあとに買い出しなどで大活躍。
荷物をどうやって運ぶか
旧東海道の旅ではTOPEAK Backloader 15Lを選択しました。
大正解。
MacBook Airを入れないのであれば、もっと小さいサドルバッグでもokだと思います。
パニアバッグやリュックサックはやめて本当に良かったです。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。旧東海道の旅まとめも合わせてどうぞ。
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