DAHON Speed RBは、217,800円。DAHONの2021年モデル(2022年モデルも含む)の中では最も高価な折りたたみ自転車です。
このDAHON Speed RBの特徴を端的に言うと、
「12.kgと重めだけれど、クロモリフレームにドロップハンドルで長距離も走れる折りたたみ自転車」
です。
今回、この自転車に試乗する機会に恵まれました。
実際に試乗した感想も交えながら、どんな自転車なのか、レポートします!
DAHON Speed RBとは?
DAHONとは?
折りたたみ自転車ブランド。ホンダのパクリではありません。
アジア系アメリカ人のDavid Hon氏が設立したブランドで、まもなく40周年です。
多くの折りたたみ自転車がDAHON特許を利用して製造していますよ。
Speedとは?
フレームがクロモリ製(鉄の一種です)の自転車です。
歴代モデルではアルミ製のものもありましたが、原則、クロモリ製=Speedシリーズです。
RBとは?
Rebornの略。つまり、再誕生。新しく生まれ変わったということですね。
どこが変わったかといえば、
リアフレームを再設計して、ディスクブレーキに対応しました。
そのために、12.0kgという重めの自転車になりましたが、安定味抜群です。
スペック表
スペック表を確認してみよう。
全体的に、Tiagraコンポで組み付けされているのがわかります。
- 重量:12.0kg
- ホイールサイズ:20インチ(451サイズ)
- ギア数:20速
- 折りたたみサイズ:W82cm x H66cm x D56cm
- フレーム:4130 Chromoly, Vice Grip, Deltec technology, w/Luggage socket
- フォーク:Alloy Straight Fork
- ハンドルポスト:280mm/8°
- ハンドル取り付け部:Tバータイプ
- シートポスト:Dahon Super Light aluminum, 33.9x580mm
- ブレーキ:TRP MD-C610
- STIレバー:Shimano Tiagra, ST4700
- ホイール:前24本スポーク、後28本スポーク
- タイヤ:Kenda Kriterium, 20×1-1/8, F/V
- クランク:FSA Vero Double 52/36T 170㎜
- フロントディレーラー:Shimano Tiagra, FD4700
- リアディレーラー:Shimano Tiagra, RD4700
- スプロケット:Shimano CS-HG500-10, 11-25T
- ペダル:MKS Promenade EZY quick release
- キックスタンド:なし
DAHON Speed RBの乗り心地は?
DAHON Speed RBの乗り心地を一言でいえば、「快適」。
ドロップハンドルといえども、12.0kgありますから、スピードに乗せにくいです。
加速性能が決して良いわけではありませんので、マッタリと走り出す感じです。
だから、正直に言って、乗った瞬間に「おおおおおお!」と感動することはありません。
ブレーキをしても、スーッと止まります。
しっかりと止まります。
当たり前のように。
まるで蛇口を閉めると水が止まるようにスーッと。
でも、この特徴は「ミニベロで長距離を走るのを楽しむ」という風に捉えると、最高の乗り心地といえます。
走行中に大きな振動がないから疲れにくいです。
ドロップハンドルだから疲れにくいです。
ギアも20速あるから、さまざまな路面状況に適応可能です。
ブレーキもストレスなく止まります。
50kmは余裕。100kmのサイクリングだってこなることができそう。 疲労を感じづらいので、気がついたら長距離を走ってしまいそうな自転車です。
実際に、DAHON公式サイトでは80km近く走ったレポートが掲載されています。
参考:ローカル駅からはじめる自転車散歩【JR東日本 外房線 上総一ノ宮駅】
DAHON Speed RBは快適に長距離を走るのを楽しめる自転車です!
DAHON Speed RBの折りたたみについて
今更ですが、DAHON Speed RBは、折りたたみ自転車です。
折りたたまないなら、その機能は不要。
実際の折りたたみ方法についても確認したいところです。
↑シートポストを下げる
↑フレームを折る
↑ハンドルポストを折る
ほとんどのDAHON車と同じ折りたたみ方法です。
しかし、ドロップハンドルを折りたたむことができません。
正確にはネジを緩めることで折りたたみます。
↑ここを緩める必要あり
だから、折りたたみ&展開をするたびに、ネジの固定とその角度を微調整する必要があります。
同じような折りたたみ方のDAHON Speed Pro TTに乗っていたときに体験しましたが、正直に言って、面倒です。
さらに、451サイズのホイールは折りたたんでもサイズが結構あります。
↑折りたたみサイズ(W82cm x H66cm x D56cm)
↑実際はドロップハンドルを折りたたまないと出っ張る
よって、
DAHON Speed RBは折りたたみ「も」できるけど、しない
と言う結論になりそうです。
DAHON Speed RBをカスタマイズするなら
200,000円以上の自転車だけあって、すでに十分な性能を有しています。
しかし、あえて、この自転車をカスタマイズするなら、どこでしょうか。
タイヤ交換
標準タイヤをSchwalbe Pro Oneなどの高級タイヤに変更すれば、走りが軽くなり、もっとサイクリングが楽しくなりそうです。
*カタログではKENDA製になっているが、試乗車はSchwalbe Pro Oneでした。
コンポ
Tiagraで構成されているものをUltegraグレードにアップグレードすると、さらに疲労軽減ができそうです。
油圧ブレーキ
ディスクブレーキがワイヤー式なので、これを油圧タイプにするだけで、ブレーキングが楽できそうです。結果的に、コンポ交換になりそうですが。
リアラックをつける
あまり重量を気にせずにリアラックをつけるのはどうでしょうか。
長距離が気にならない自転車とすれば、ラックをつけて小旅行をするのもありかと。
帰り道は輪行。
↑DAHON純正リアラック(楽天リンク)
メンテナンス?
橋輪さんの記事によれば、ブレーキ台座が並行ではないフォークもあるそうなので、一度、正規代理店で確認をしてもらうのもよいかもしれません。
参考:DAHON SPEED RB フラットマウントフォーク【橋輪Blog】
最後に
今回も橋輪さんに協力をいただきました。いつもありがとうございます。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。試乗していると購入したくなってきますよね。
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