最近話題の折りたたみ自転車にirukaと呼ばれるブランドがある。皆さんご存知だろうか?以前にわざわざ試乗のために遥々と横浜まで足を運んだくらい、私も注目しているブランドである。
irukaの弱点の1つが色選択でシルバーしか選べないことだった。しかし、このほど他の色が選べるようになった!
あらためて、irukaがどのようなモデルなのかを紹介しよう。また、折りたたみ自転車の有名ブランドであるBROMPTON、DAHON、Tyrell、Birdyとの違いも追加した。
irukaとは?
小林正樹氏が、仕事でDAHONやBROMPTONを利用していた。しかし、その走行性能や折りたたみ性能が満足できるものではなくて、ついに自分で開発を始めた。気がついたら10年近い開発期間を要してしまった。ついに2019年に登場!
これだけで、応援したくなってしまう開発秘話である。
本人が利用したい理想の折りたたみ自転車を開発したというだけあって、ユーザー目線に立っている自転車と言える。
irukaのカラー展開
初期モデルはシルバー1色しか選べなかった。開発を続けていく中で色を多展開するというのは定石と言える。そこで、登場した色が
↑ストームグレー
↑ブラック
もちろん従来からあるシルバーも継続販売されるようだ。
ここで、思ったこと。
赤とか緑とかないの?カラー展開と言いながら、モノトーンで攻めているところにこだわりを感じる。ダンディーな男性に合うのはモノトーンということか!?
女性向けなら絶対に色をつけるはず。きっと想定購買層は中年男性から初老なのだろう。
irukaの折りたたみについて
irukaの特徴としてメカメカしい折りたたみ方式がある。
走行状態→駐輪状態→押す状態→折りたたみ状態と変化する。公式サイトではこれを
走る、待つ、歩く、眠る
と名付けている。
↑眠る
詳細な折りたたみ方法は試乗レビューを参考にしてほしい。
irukaのオプションパーツ
他の自転車とちょっと違うのはirukaのオプションパーツ。一般的に折りたたみ自転車のオプションパーツといえば
- 輪行袋
- リアキャリア
- カゴ
などが多い。しかし、irukaの場合は、iruCartと呼ばれているカートがある。ショッピングカートのように大きな荷物をのせることができるのだ。特にウケるのが
iruka本体をのせてことができるということw
折りたたみ自転車を運ぶ新しい方法としてカートに乗せて輪行するというのは斬新だ。
iruCartがいい値段するのが難点だが……。
↑転載:iruCart、公式サイトより
irukaがBROMPTONよりも優れている点は?
やはり、他の折りたたみ自転車と比較して優れている点を考えたい。
BROMPTONと比較した場合はやはりホイールサイズの違いが挙げられる。
- BROMPTON=16インチ
- iruka=18インチ
となっている。ホイールサイズが大きいので、スピードに乗せやすい
さらにギア数も
- BROMPTON=6速
- iruka=8速
となっている。
↑内装8段
irukaがDAHONよりも優れている点は?
DAHONと比較するのは難しい。DAHONはモデルによって値段や性能が全く異なるからだ。それでも全てのDAHONよりも折りたたみサイズの高さが小さくて邪魔になりにくいということが挙げられるか!?
irukaがTyrell IVEよりも優れている点は?
同じ18インチとしてTyrell IVEとの比較もしてみる。Tyrell IVEはクロモリフレームでirukaよりも安定していると感じる。外装変速なのでirukaよりも拡張しやすい。
しかし、折りたたみサイズでは圧倒的にirukaの方が小さい。電車輪行を前提としているなら、断然irukaだろう。
birdy monocoque airよりも優れている点は?
18インチということで明らかに意識していると思われる。birdyの方が歴史もあるし、軽量化が図られている。パーツの流用もしやすい。ただし、折りたたみサイズが圧倒的に違うのだ。irukaは電車輪行をするときに利便性を感じることができるはずだ。
irukaってやっぱり
ここまで書いてくると気がつくのはirukaはカスタマイズしづらいのだ。その特殊な折りたたみ形状で内装ハブということを考えると、いろいろと変更しづらい。むしろ完成形として購入して、サイクングを電車輪行しながら愉しむことが想定されていそうだ。
ベンツより自転車に乗る方が
イケてるといわれる社会は
今とはきっと少し違う
という会社コンセプトにぴったりな自転車といえる。
↑サイクルモード2019にて
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。代表の小林正樹氏にインタビューをしようとしたら、サイクルモード2019では忙しそうにしていたので、話しかけられず。機会があればお話を伺いたい。
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