いつかはAlex Moulton(アレックスモールトン)に乗ってみたいなぁ、と思っていた。
所詮は自転車!?いや、決してそんなことはない。イギリスで生まれた王宮貴族の自転車Alex Moulton。きっと別世界のような走行性能を秘めているはず。
そんなある日のこと。いつもお邪魔している橋輪の社長から
「Alex Moultonはじめたんだよね、乗ってみない?」
という夢のような提案が!!!
そんなわけで、Alex Moultonに試乗する機会を得たので、さっそくレポート!
試乗したのはAlex Moulton TSR-9 FX
今回試乗させていただいたのはAlex Moulton TSR-9 FX。とはいっても社長のこだわりをもとに少し?カスタマイズが施されているモデル。(詳細は橋輪blog参照)
↑緑のフレームに茶色のカゴとかオシャレすぎる!
この自転車はサイクリングロードを30km/hでガンガン走る自転車ではない。バスケットにサンドイッチやおにぎりでも詰め込んで、ピクニックに行く感じの自転車だ。
↑オシャレに決まっている。
Alex Moulton TSR-9 FXのスペック
ざっくりとスペックを確認すると
- フレーム素材:クロモリ(レイノルズ)
- ホイール&タイヤ:20インチ406、Schwalbe Durano
- サドル:GIZA PRODUCTS レザースプリングサドル(カスタマイズ済み)
- グリップ:GIZA PRODUCTS HBG151 レザーグリップ(カスタマイズ済み)
- 変則:microshit製(カスタマイズ済み)
↑これぞMoulton、独特なフレーム
↑サドルをBROOKSにあえてしないところにこだわりが感じられます。
Alex Moulton TSR-9 FXの走行テスト
Alex Moulton TSR-9 FX試乗開始
いよいよ待望の試乗開始。スーーーーッと進む。高級だからといって必ずしも走りが良いわけではない。しっかりとメカニックが調整をしてこその性能なのだ。
Alex Moulton TSR-9 FXサスペンションで滑らかな走行性能
↑フロントフォークが沈み込む
信号で止まるとギューーッと沈み込むのに気づいた。フロント側のサスペンションが効いているのが体感できる。
サスペンションの存在に気づいて、わざとサドルの上でホッピングしてみる。グニョングニョンと良い塩梅で自転車がしなる。
↑後ろ三角にサスペンションあり
気が付いてみると、走行中にほとんど振動を感じない。ミニベロで細いタイヤなのにこれは珍しい。いつも乗っている自転車が軽自動車なら、Alex Moulton TSR-9 FXはトヨタクラウンという感じ。
まさに、バスケットにランチを積んで出かけるのにふさわしい王宮貴族自転車という印象だ。
Alex Moulton TSR-9 FXのスピード
先にも述べたが、30km/hで走ることは難しい。サスペンションがペダルをふむ力を吸収すると思われるので、ガンガン走るのには向いていない。 汗だくになって30kmを走るというよりも、快適な走行で気がつけば30km走っていたというような自転車だ!
Alex Moulton TSR-9 FXの残念なところ
試乗させていただいたのにあえて書くAlex Moulton TSR-9 FXの残念なところ。
残念なところ、その1: 最下級モデル
220,000円。性能を考えれば高すぎるということはない。しかし、220,000円でも最下級モデルなのだ。Alex Moulton仲間で走ったら
「え?一番下のモデルじゃん、お城製じゃないんだよね!?」
と揶揄されかねない(^_^;) 高価な自転車なのに最下級モデルというのはちょっと悲しい。
繰り返すけれど、220,000円に値する素晴らしい性能です。
残念なところ、その2: 折りたためない
この自転車は折りたたみ自転車ではないのだ。折りたためないミニベロなので、その用途は限られてしまう。電車などの公共交通機関を利用して移動することは難しそう。
↑折りたためない
まとめ
Alex Moultonに試乗できたのは貴重な経験だ。この乗り心地の良さはミニベロとは思えない素晴らしいものであるといえる。次のような人にオススメします。
- フレームデザインに恋してしまった人
- クラウンのような高級自転車でサイクリングをしてピクニックをしたい人
- 220,000円の最下級モデルで問題ない人
今日も自転車でGo.comにお越しいただきありがとうございます。自分の好きなカゴをつけて、そこにアウトドアグッズをいれて、公園でコーヒー淹れたいね。
【追記 2018年1月17日】
橋輪公式サイトにも取り上げられました。ありがとうございます!
コメント