↑ふふふ、Tern Vektron S10に乗りましたよ。
電動アシスト折りたたみ自転車(長いな(^_^;))に対しての想いは募るばかり。
そこで寒風の中、Tern Vektron S10の試乗車を求め、都会まで足を運びました。
試乗した感想は
凄い加速にびっくりするものの、持てないどころか持つ気にならない重さ
この感想をもうすこし詳しく説明するよ!
Tern Vektronとは?
Ternは折りたたみ自転車ブランドの中では毎年新しいことに挑戦しているブランド。
最近はミニベロやクロスバイクも扱っていて、ついに、電動アシスト折りたたみ自転車分野にも進出しました!
Ternのデザインそのままに、電動アシスト機能を盛り込んだのだ。
↑Tern Vektron S10
さっそくスペックを確認してみましょう。
BOSCH製のモーター
↑ドイツブランドBOSCHのモーターをボトムブラケット下に搭載
このモーターが日本国内仕様になっている。
以前BROMPTONの電動アシストに興奮した時にも調べたけれど、簡単にいうと、24km/h未満でアシスト機能が停止しなければいけないのが日本のルール。
ヨーロッパ仕様で利用すると、25km/hでアシストがOFFということもあり、日本の道路交通法違反となってしまうのだ。
「わずか1km/hくらいいいじゃんね〜〜」
というわけにはいきませんよ!
モーターは、ボトムブラケットの周りに収まっていて、低重心になっています。
あまり外観を損なっていないかなと。
バッテリー
↑バッテリーは安定のサドル下。
バッテリーはサドル下。
国内で流通している多くの電動アシスト折りたたみ自転車と同じで、見慣れています。
なんとなく、「デザインがんばった!」という感じはあるが、バッテリーの見た目が迫力たっぷりです。
↑カギで取り外す仕様、これも一般的だが面倒臭くないのかなぁ?(私は電動アシスト車を利用したことがない)
↑外すのが面倒なら、自転車を室内に持ち込んで充電も可能、え?
↑端子は特殊端子、USBケーブルというわけにはいかない
コンポーネント
↑Tiagraベース
シフターやリアDなど、基本はTiagraで組まれています。
↑リアDもTiagra
タイヤ
↑Schwalbe Big Apple
タイヤは太い。太いのに転がると評判がいいSchwalbe Big Apple。
おそらく、電動アシスト自転車は急発進をするので、薄いタイヤだとすぐに磨耗してしまうのでしょう。
ブレーキ
↑ディスクブレーキ
ブレーキはディスクブレーキを搭載。
「しっかりと止まるために!」というよりもバッテリー搭載を考慮すると、Vブレーキを設置するスペースがないのが理由かと。
バッテリーがデーーーンと存在しているので、Vブレーキがつけられないのでしょう。
ハンドル周り
↑モビルスーツMS-08ドムのコクピットか!?
なんだか、メカメカしい。
電動アシスト車にはほとんど乗ったことがないので、新鮮でした。
サイコンが付いています。
ライトも制御可能。
電動アシストも。
まさにコクピットだ!
↑アシストは5段階。ハンドルグリップ横のボタンをポチポチ押すだけ。
Tern Vektronにさっそく試乗、走行性能について
加速性能
↑スタート
さっそく試乗開始。電動アシスト車に慣れていないので、ペダルを踏んだ瞬間の加速に驚く!いや、バランスを崩して転びそうだった(^_^;)
いつものミニベロ感覚でペダルを踏むと危険です!
新型の反応はすごいぞ!感覚的なことを伝えるのは難しいけれど、加速性能を文字にすると
普通のミニベロ:0→5→10→15→20→25→26→27→28km/h
Tern Vektron:0→15→25→25→25→25→25→25→25km/h
と一気に加速する感じ。やはり、加速性能は圧倒的だった!
巡航速度
しかし、街中をサイクリングしていると、いつものスピード感覚との違いにすぐに気がつく。
颯爽と走ることができない。
いつもなら28km/hくらいで巡航。いつまでたっても、その慣れたスピード域に達することができません。当たり前のことなんだけれど
24km/hでアシストが切れているから。
「あれれ?スピードでないぞ。」と思い、ふとサイコンをみると、25km/h前後で推移している。
つまり、24km/h以上で走っているときは、太いタイヤで20kgの重い自転車となる。よって、スピードが出ません。
漕いでも漕いでもスピードでねえーーーー!と心の中で叫びながらもがく自分がいました。
Tern Vektronの折りたたみと輪行性能について
↑Tern Vektron S10は折りたたみ自転車
10kmくらい走ってから、折りたたみ性能を試しました。
他のTernと同じようにパタパタとたたむことができます。
当たり前だけれど、折りたたみ自転車は折りたたんで利用してこそ。
しかし、折りたたんだけれど、持ち上げる気になれない。
エイヤァーーーーーーー!
と心の中で叫びながら持ち上げる感じ。
これ、絶対、駅構内を持ち歩くのは罰ゲーム。
まあ、20kgを甘く見ていたよ。
↑なんだかゴツい台座が下についている、重い自転車でバランスを取るためかな!?
車のトランクに入れるのもちょっと苦労だなぁ。
2022年モデルについて
2022年モデルからフェンダー、リアキャリアーが標準装備となった。
価格は399,300円なり。
3色展開。
↑ダークシルバー/シルバー(楽天リンク)
↑マットブラック/ブラック(楽天リンク)
↑フォレスト/ガンメタリック(楽天リンク)
今回協力していただいた店舗
今回、電動アシスト折りたたみ自転車Tern Vektronの試乗にご協力いただいたのはavelo Bicycle shop様。東京の東日本橋、国道14号、6号の交差点あたりに位置するお店である。
↑avelo Bicycle shopにて
↑オブジェとして輝いているのは幻となっているDAHON Vector X27h
所狭しと商品が並ぶ店内。
しかし、店長さんが引っ切り無しに訪れる客一人一人に対して、必要十分な対応をされていました。
すべての在庫や商品をしっかり把握している感じで好感が持てました。
近隣に訪れたさいは、ぜひ一度訪問してみよう!
↑google maps参照
さいごに
走行性能はアシストのおかげで20〜25km/hで走り続けることは容易。
でも、20kgは重い、電車輪行は無理。
ゴツい見た目でもギューーンと走る様子はまさにモビルスーツMS-08ドム!!
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。折りたたみ自転車に電動アシスト機能が欲しい!という贅沢な望みを叶えてくれるモデルです。20kg近くあるので、電車輪行は非現実的だけれど、車に積んで出かけると、今までとは違うサイクリングが楽しめそうです。
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コメント
はじめまして、大変参考になる記事をありがとうございます。
いつまでたっても25km以上にならないと書いてありましたが、
ヴェクトロンS10で、時速30km出すというのはかなりきつい事なんでしょうか?
カプチーノ様
コメントありがとうございます。質問にお答えしますね。
電動アシスト式自転車は道路交通法により24km/hでアシストが切れる
24km/h以上だと単なる重い自転車となる
重いことが利点となるのは下り坂でスピードをだしたいとき(=滅多にない)
よって30km/hはきついと思います。すくなくとも私の脚力では無理でした。
あくまでも私見ですので、試乗する機会を求めてみるのが良いと思いますよ♪
回答ありがとうございます。
大変参考になりました。
ギアの歯数が大きいので、もしも30km巡行が出来ればと思っていたのですが、
もう少し検討してみようと思います、ありがとうございました。