電動アシスト式BROMPTON (ブロンプトン)が発表されました!日本対応が待ち遠しい

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Brompton electric unveiled 1

BROMPTONに憧れる。定期的に「購入したい!」という強い思いが湧き上がってくるのだが、今回も興奮するニュースがイギリスよりもたらされた。

 

電動アシスト式BROMPTON発表!

 

この発表をうけて、公式サイトを中心にニュースをかき集めてみました!

 

 

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電動アシスト式BROMPTONのスペックは?

主な点をまとめると、次の通り。

  • 前輪ハブにモーター搭載&バッテリーはフロントバッグ内なので、折りたたみサイズや見た目は今までのものと変わらない
  • 車体重量は13.7kg(2速)+2.2kg(バッテリ)+0.7kg(専用鞄)=16.6kg
  • 25km/hまでアシストされる。4段階。1回の充電で40km-80kmの走行が可能
  • 値段は2,595ポンド(373,680円くらい)
  • イギリス(北アイルランド除く)のみ、発売開始は2018年初頭予定

 

それぞれを見ていこう。

 

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電動アシスト式BROMPTONのデザイン

デザイン面での工夫は

  1. 前輪ハブにモーター搭載
  2. バッテリはフロントバッグ内

という2点だ!これに伴い、今までと変わらないBROMPTONの見た目となった!!

 

Brompton electric unveiled 5

↑フロントバッグにバッテリー

 

この見た目ということには本当に注意を払ったようだ。bikeradarの記事によると、次のようなWill Carleysmith氏のコメントが紹介されている。

“The fold is the killer feature of the Brompton, it’s what the business is built on,” he explains, “and so very, very consciously we wanted to keep that and make the whole thing as seamless as possible.”

ざっくり翻訳すると

「折りたたみ機能はBROMPTONの最も大切なもので、要となっているもの。だから、本当に注意を払って、折りたたみ性能を維持して、できる限り何事もなかったかのように電動アシスト機能を盛り込みたかった」

さらに開発秘話として、

  • 5年にも及んで密かに開発を続けてきたこと
  • BBにモーターをつけるとデザインを損なうこと
  • 変速性能は維持したかったので、後輪ハブにモーター搭載を諦めたこと
  • アジア企業とも手を組むことを考えたがダメだったこと
  • 結局、F1開発にも携わるWilliams Advanced Engineeringと提携したこと

なども述べられている。

見た目を変えないということは本当に大事。誰もが思い浮かべるBROMPTONの見た目。あれを崩すことなく、そして折りたたみサイズに影響を与えることがなく、電動アシスト式にしたというのは本当に素晴らしい!

電動アシスト自転車はサドルの下にバッテリがあって、BBにモーターが搭載されているのが一般的だ。

 

R0000413 

↑電動アシスト自転車の一般的な見た目(レンタサイクルだけど)

 

Brompton speeding

↑BROMPTONの場合、前輪にモーター

 

BROMPTONは前輪ハブにモーターを内蔵して、バッテリを鞄にいれてしまうことで、デザインを崩さずに電動アシスト式を可能にした!

私はこの発想に賞賛を送りたい。

なお、鞄は大小が選べる。バッテリもスマホやPC充電&ライトに給電ができる。このような痒いところに手が届くような点も見逃せないかと。

 

Brompton electric unveiled 3

↑大型バッグもオプションであり

 

電動アシスト式BROMPTONのデザインいいね!!!

 

電動アシスト式BROMPTONの車体重量

残念なのが、車体重量である。もともとやや重たいBROMPTONがさらに重たくなってしまった。

  • 13.7kg(2速の車体)
  • 2.2kg(バッテリ)
  • 0.7kg(専用鞄)

合計で16.6kgとなる。6速モデルを選択するとさらに増えて17.3kgとなる。

動画では、片手でヒョイと持ち上げてオフィスに持ち込んだり、電車に乗せたりしている。しかし、気軽に持ち運びができるのは10kgくらいの場合だと思う。

電動アシスト式で、坂道はスイスイと走りやすくなったと思うが、気軽に収納&輪行は難しいかと。

Brompton lifted 

↑こんな簡単に持てないと思う

 

電動アシストの性能は?

  • 25km/hまでアシスト
  • 3段階のアシスト
  • 1回の充電で40-80km走行可能

肝心かなめのアシスト性能が大問題だ!何気なく読み飛ばしてしまうが、このアシスト性能のために日本の道路交通法に適合していない。つまり、日本で利用すると違法となる。

道路交通法の第一条の三には次のような記載がある

(人の力を補うため原動機を用いる自転車の基準)
第一条の三  法第二条第一項第十一号の二 の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
一  人の力を補うために用いる原動機が次のいずれにも該当するものであること。
イ 電動機であること。
ロ 二十四キロメートル毎時未満の速度で自転車を走行させることとなる場合において、人の力に対する原動機を用いて人の力を補う力の比率が、(1)又は(2)に掲げる速度の区分に応じそれぞれ(1)又は(2)に定める数値以下であること。
(1) 十キロメートル毎時未満の速度 二
(2) 十キロメートル毎時以上二十四キロメートル毎時未満の速度 走行速度をキロメートル毎時で表した数値から十を減じて得た数値を七で除したものを二から減じた数値
ハ 二十四キロメートル毎時以上の速度で自転車を走行させることとなる場合において、原動機を用いて人の力を補う力が加わらないこと。
ニ イからハまでのいずれにも該当する原動機についてイからハまでのいずれかに該当しないものに改造することが容易でない構造であること。
二  原動機を用いて人の力を補う機能が円滑に働き、かつ、当該機能が働くことにより安全な運転の確保に支障が生じるおそれがないこと。

 

24km/h未満でアシスト終了しなければならないが、BROMPTONは25km/hで終了となる。

また、BROMPTONに搭載されているモーターのアシスト性能が不明だが、おそらく日本の道路交通法で定める比率にはなっていないと予想される。

繰り返すが、現在イギリスで発表されているスペックでは日本国内での利用は違法となる。よって、モーターを変えることで、日本対応モデルを制作する必要がある。

日本対応モデル=さらなるコストアップ

となってしまうのは避けられないだろう。それでも対応モデルを発売してほしいと願うのだが……!

 

Brompton in the city

↑イギリスを颯爽と走るBROMPTON

 

電動アシスト式BROMPTONの値段は!?

Brompton electric unveiled 2

現在イギリスで提示されている金額は2,595ポンド。1ポンド144円とすると、373,680円。

さらに、上記で述べた日本仕様の制作費や代理店のマージンなどを考慮すると400,000円以上は確実かと思われる。

公式サイトによると、2017年8月現在のBROMPTONの値段は180,000円+税。このことから、電動アシスト式だと2倍以上の値段となってしまう涙

 

電動アシスト式BROMPTONの発売について

繰り返しになるが、日本対応モデルが発売されるまで待つ必要がある。現在はイギリス国内(北アイルランド除く)限定となっている。

おそらく、日本で道路交通法と折り合いをつける必要があるのと同じように、他国でも同様の状況になっていると思われる。

シンガポールの例をあげれば、イギリスのルールに準拠しているようだけれど、自転車登録をしてナンバープレートをつけなければいけないようだ。

 

Brompton at night 

↑イギリスの夜を走るBROMPTON

 

まとめ

かなり高額になりそうなこと、日本では未対応であることなどは冷や水をかけられた思いがするが、大きな第一歩。ぜひ、試乗体験&購入をしてみたいと思う。

Brompton electric unveiled 4

 

今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。2019年のサイクルモードでは参考展示されていた。しかし、日本発売という話は聞こえてこない。

 

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