折りたたみ自転車は数多くあるけれど、縁あってTyrell IVEを手にすることになった。2016年秋に購入してから、約1年半が経過。走行距離は3,000kmくらいになっている。
今回はこのTyrell IVEについて言いたい放題にレビューをしよう。どんな製品でも100点満点はない。辛口のレビュー=愛情であると伝わればいいね♪
まずは、Tyrell IVEのここがマル。良いと感じるところを5つ列挙した。
Tyrell IVEのここがマル!その1:フレーム
フレーム材質はクロモリ
多くの折りたたみ自転車が(軽量化のために)アルミフレームを採用している。軽くなるが、乗り心地が悪くなってしまうことは否めない。
しかし、Tyrell IVEのフレーム材質はクロモリである!アルミと違ってクロモリだと良い具合に、しなっているようだ。そのため、ある程度の距離を乗った時の疲労感が違う。
Tyrell IVEに50kmくらい乗っても体のどこかが痛くなることはない。全身に心地よい疲労を感じるのはクロモリフレームであることが大きな要因だと思う。
Tyrell IVEで70km以上走ったときも全身に心地よい疲労感だった。
おそらくTyrell IVEの製作者は、初めてスポーツバイクに乗った人に
「お、乗りごごちが良い!でもグングン進むぞ!」
と体験してもらいたいのだろう(推測ですよ)。
妥協しない三角形のフレーム
クロモリフレームということであれば、他にもある。BROMPTON、DAHON Speed Falco、BIKE FRIDAY pakiTなど。
しかし、Tyrell IVEはフロント三角形を維持しているのだ!
折りたたみ自転車なのに、それっぽく見えないのは三角形による!
↑ここが三角形の折りたたみ自転車は希少。
この三角形状を実現することで、先に述べた剛性感や乗り心地の良さに繋がっているのだろう。
さらに、横から見たときに三角形の長辺(トップチューブ)が水平となる。この水平がとても美しい!
↑ここが水平であるべき(ちょっと斜めだけど)
曲がっていたりする他モデルを私は格好悪いと感じている。しかし、Tyrell IVEは曲がっていない。Tyrellのデザインセンスが素晴らしい!
Tyrell IVEのここがマル!その2:折りたたみのロック解除ボタンがハンドルにある
なんだそれ?
と思った人も多いだろう。普段使っているときはなんとも思わないけれど、実はとても便利なのだ!
↑この赤いレバーを引くと、ロックが解除され……
↑このように後輪を折りたたんで駐輪可能
「それがどうした?」と思っていたが、先日、BROMPTONに試乗したときにその違いがわかった。
BROMPTONもTyrell IVEと同じように後輪を折りたたむのだが、BROMPTONの場合はロック解除がシートポスト下にある。
レバーがハンドルにあるのと、シートポスト下にあるのとではちょっとした違いだけれど、駐輪のたびに屈む必要がないので、大きな違いを生み出す。
↑BROMPTONのレバーは下にある、屈む=腰が痛い涙
Tyrell IVEのここがマル!その3:汎用性のあるパーツ構成
Tyrell IVEは9速仕様。ガンガン踏んでスピードを出すこともできるし、軽いギアを回して街中の坂道を登ることも可能である。
もちろん9速は標準仕様。カスタムして自分好みに変更することも容易だ!
たとえば……、
スポーツ仕様に変更
パーツ構成を変更して、もっとスピードに乗せやすいようにすることができる。タイヤを細くして、シートポストを軽くして、ハンドルポストを前傾タイプにすることが可能。泥除けを外すのもいいね♪
↑泥除け外している
実際にTyrell自らTyrell IVE Sports Completeというモデルが発表されている。
さらにホイールは11速対応。ロードバイクコンポを用いて、 グレードアップをするという自己満足も可能だw
ミニベロをカスタマイズすると、いろいろと制約があるのが一般的。しかし、Tyrell IVEの場合は簡単にカスタマイズしやすい構成となっている。(ただし、後輪ハブは例外)
より街乗り仕様に変更
もっと快適な乗り心地を求めて、ママチャリのように気楽に乗りたい。そう思うなら、カバンをつけることができる!
↑リクセンカウルのカバンを装着
BROMPTONほど豊富な種類とはいかないけれど、もちろん純正のカバンも用意されている。
さらに、リアキャリアをつけることもできる。キャリアがあれば収納力はさらに高まること間違いなし。
Tyrell IVEのここがマル!その4:なんと色の選択肢あり!
え?と思うかもしれないが、折りたたみ自転車は色の選択肢が少ないことがある。しかし、Tyrell IVEは6色展開。どれにしよう?
↑カタログを見ていると悩んでしまうw
↑シルバー&ブラックを選んだが、他の色でもよかったかな!?
最近、新色が追加されて7色展開になったらしい。
あなたの好きな色は何色ですか?こういう選び方が自転車購入を楽しいものにしてくれる。
Tyrell IVEのここがマル!その5:親しみやすい
Tyrell IVEは全てのTyrellモデルの中でもっとも親しみやすいと思える。
「はじめてのスポーツバイクでTyrellを選んだ時に絶対に後悔しないように!」
というメーカーの想い(推測)が伝わってくるのだ。
安定した走り
先に述べたクロモリフレーム&太めのタイヤで安定した走りと快適な乗り心地を提供している。18インチとは思えない安定味なのだ!
ギアは11-30Tとワイドなもの。30Tで坂道も登れるし、前傾姿勢で11Tを踏めばスピードを出すことも可能。
↑11-30Tのスプロケ
ママチャリからの移行も容易な乗車姿勢
気軽に走れるように、乗車姿勢はかなりアップライト。
普通にハンドルを握ると、背中がまっすぐになっている感覚を覚える。もちろんスポーツバイクなので、ある程度の前傾姿勢になる。
しかし、前傾がきつすぎて腕が痛くなることもない。そんなにキツい前傾ではないのだ。ママチャリから移行するときも違和感がない程度の前傾である。
↑ハンドルが近い。
どんな人にも対応するポジション調整
ただし、このアップライトなポジションが合わない人もいる。一般的な折りたたみ自転車では、我慢するしかない。しかし、Tyrell IVEは違う。
ステムを変更することで、自分好みなハンドル位置に変更して前傾姿勢にすることもできるのだ!
ステムが変更できるので、自分にあったポジションが選べる。よって、身長130cmくらいの子供から180cmくらいの成人男性まで、多くの人に対応したポジションを取ることができるのだ!
折りたたみ自転車はフレームサイズが選べないことが多い。だから、Tyrell IVEのようにステム変更でポジションを変えることができるのは、とても大きな長所である!
たかが折りたたみ、されど折りたたみ自転車。ポジションが選べるというのは大事!
↑私の場合はステムをとりつけて、ハンドルを少しだけ前にした。結果、見違えるほど走りやすくなった。
このような微調整が適切な乗車姿勢につながる。そして、乗り心地に違いを生み出す。これが親しみやすさになっているのだろう。
まとめ
Tyrell IVEのここがマル
- フレーム
- 折りたたみのロック解除ボタンがハンドルにある
- 変更しやすいパーツ構成
- 色の選択肢
- (ステム調整による)ピッタリの乗車姿勢=親しみやすさ
今日も自転車でGo.comにお越しいただきありがとうございます。礼賛ばかりしているが、ダメ出しもしないと!→次回、『折りたたみ自転車Tyrell IVEのここがバツ!』へつづく
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