Ternの人気モデルにTern Surgeと呼ばれるモデルがある。スタイリッシュな見た目でホイールをはじめとした各パーツを変更すると、見違える走りをしそうなモデルである。そういうカスタマイズをメーカー自ら行ったものがある。
その名もTern Surge Pro。
今回は試乗レビューも交えながら、Tern Surge Proを紹介する。
Ternとは?
折りたたみ自転車DAHONの創業者David Hon氏の息子であるJoshua Honが興したブランドである。DAHONとそっくり!というモデルが最初は多かったが、今は随分と独自性がある。その象徴が今回紹介しているTern Surge Proである。
Tern Surgeとは?
折りたたみ自転車ブランドと思っていたら、折りたためないミニベロを発表。しかも20インチといわれるホイールでは大きいサイズの451サイズホイールの採用。みんなビックリしたのが2017年モデルであった。
Tern Surge ProはどのあたりがProなのか?
まさか折りたたみ自転車ブランドが折りたためない自転車を発売するなんて!とびっくりしたが、さらにそのアップグレード版があるということにも驚く。
通常版とPro版でフレームは同じだが、どこが異なるのか?
Proの特徴、その1:フロントフォーク
最も大きな違いはフロントフォークだろうか。後から変更しづらい部品でもある。通常モデルはフロントフォークがアルミ製であるが、Pro版はカーボン製である。それに伴い、走行中の振動が減少していると思われる。乗り心地の改善と「カーボンいいでしょ!」というアピールできる。
Proの特徴、その2:ホイール
通常盤は一般的なホイールを利用しているが、Pro版は特別のホイールである。スポーク本数を減らすことで、見た目が随分とすっきりとしていると感じる。もちろん軽量化にもつながっている!
Proの特徴、その3:コンポグレード
利用されているコンポのグレードも異なっている。通常盤はSHIMANO Clarisによる16段変速だが、Pro版はSHIMANO Tiagraによる20段変速。
グレードアップしているのは事実だが、Proならば105以上のグレードを利用して欲しかった。きっと、すぐにカスタマイズしたくなってしまうだろう。
なお、クランク、ボトムブラケット、ブレーキなどはTiagraグレードではない。
↑ブレーキのブランドロゴなし
↑クランクもTiagraではない
Tern Surge Proのスペック
主なスペックは次の通り。2020年モデルをもとに記載した。
- ホイールサイズ:20インチ(451)
- 重量:8.9kg
- フレームサイズ:470(20″/451):160 to 170cm , 520(20″/451):170 to 180cm
- フレーム:アルミ製、ケーブル内装式
- フォーク:Tern x Kitt design SMI 368 FULL Carbon, Aero-straight / 3K matt
- COCKPIT
- ステム:3D Forged Alloy Threadless, ø31.8, 470:80mm / 520:90mm
- ヘッドセット:Threadless, semi-integrated
- ハンドル:アルミ製ドロップハンドルø31.8, 470:380mm / 520:400mm
- バーテープ:Kitt Custom Pinhole Anti-Slip / black or yellow
- サドル:Kitt Custom, Pro / black or yellow
- シートポスト:3D Forged Alloy, Onepiece, ø27.2 / 300mm
- ブレーキ:Alloy Forged Caliper Brake
- ブレーキレバー:Shimano, ST-4700, Tiagra, STI
- フロントホイール:Kinetix Pro Deep dish 451, 40mm Height, 16H, 100mm
- リアホイール:Kinetix Pro Deep dish 451, 40mm Height, 16H, 130mm
- タイヤ:Schwalbe One, 451, 20×1-1.0 F/V
- シフター:Shimano, SL-4700, Tiagra STI, 2×10 spd.
- フロントD:Shimano, FD-4700, Tiagra, 2 spd.
- リアD:Shimano, RD-4700, Tiagra, 10 spd.
- クランクセット:FSA Gossamer Pro, MegaEVO BB386, 53/39T, 170mm
- スプロケット:Shimano CS-HG500-10, 11-25T, 10spd.
- ペダル:なし
- キックスタンド:なし
Tern Surge Proの走り心地
Proと言われるだけあって、乗る前から期待値が高い。よくて当たり前という先入観で試乗するのだ。
そして期待通りの走りにニンマリと笑顔。さすが軽量ホイールで折りたたみ機能もなくしているだけあって、スッーーーッと走っていく。この爽快感は気持ちいい。
STI変速がSHIMANO Tiagraグレード。日頃105グレードを利用していると、その差を感じてしまう。ブレーキはノーブランドであるので、効き具合に少し不安がある。クランク&BBを変更すれば軽量化することもできそうとか考えてしまう。
Tern Surge Proはフレームセット販売あり
じつは、Tern Surge Proはフレーム&フォーク(つまりフレームセット)のみでの販売がある。100,000円くらいで手に入るので、フレームセットで購入して、自分で気に入った構成で組み上げるのもよいかも。たとえば
フレームセット:100,000円
ホイール:60,000円
105コンポセット:60,000円
ハンドルそのた:20,000円
合計:240,000円
なお完成車のTiagraグレードだと172,000円+税となる。
Tern Surge Proのまとめ(こんな人にオススメ)
走りは値段も高いだけあって、ミニベロではトップレベルの走りをする。
SHIMANO Tiagraがベースになっている。特にブレーキはノーブランドなので、安心のためにもグレードアップをしたい。ブレーキの効き具合が自分の走りには十分かどうかを試しておこう。
フレームデザインが独特である。ダウンチューブのロゴ部分が異様なくらいに太い。そのデザインに惹かれるかどうか。
折りたたみはできない。よって、保管場所を確保できるかどうかもポイントであろう。
よって、フレームデザインが気に入った、家で保管場所がある、ミニベロ大好きと言う人が購入すれば、家の中でニヤニヤと眺めながら堪能できるだろう。
最後に
今回も橋輪さんに協力をいただきました。いつもありがとうございます。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。自転車ポケットに忍ばせておきたい折りたたみ鞄。notabagおすすめですよ♪
Twitterで最新情報をつぶやいています。ぜひフォローしてください!
コメント