およそ現代において考えられるすべての贅沢が注ぎ込まれたものは何だろうか?折りたたみ自転車でいえば、世界50台限定のTyrell XFをおいて他にはない!と断言したい(個人の主観です)。
1,250,000円である。もう一度言うと、「ひゃくにじゅうごまんえん」。もうこんなクレイジーな自転車には二度と乗る機会はないだろう。
そのルックスの良さ、電動コンポしか受け付けないチタンフレーム、GOKISO製のハブを利用したカーボンホイール、すべてが最高すぎる。
2017年のサイクルモード東京で試乗車があったので、その時にスペックは紹介したが、試乗といえば、狭い室内試乗コースを走っただけだった。
やはり、試乗は公道を走ってこそである。
今回、縁あってTyrell XFに試乗する機会をえた!興奮のレビューをお届けする。
Tyrell XFの放つオーラ
これは只者ではない……と感じさせる見た目。オーラ。街の人もほぼ振り向く。銀色のフレームが放つ高級感に惹きつけられるのだろうか。DURA-ACEもシルバー系の色だが、またちょっと違う色。DURA-ACEのシルバーカラーとチタンフレームカラーのシルバーが良い感じで調和している。
(GOKISOのハブが爆音だから振り向いているという説)
(自転車をパシャパシャと写真を撮っているあやしいから振り向かれる説)
加えて、GOKISOハブを利用したカーボンホイール。その黒色が引き締まった印象を与えるのだ!
これは、部屋のオブジェにして、高級ワインを嗜みながら眺めてウットリとしていたい妖艶な雰囲気を持ち合わせている。なにを言うのだ?いよいよ、おかしくなったか!?と思う人もいるかもしれないが、これは工芸品として美術館にあってもおかしくないよ、絶対!
Tyrell XFの信じられない走りについて
走行性能を言葉で表すのは本当にむずかしい。この乗り味の良さを表現する言葉はなんだろうかと120時間くらい考えてしまった。いつも乗っているTyrell IVEやTyrell FXとは明らかに違う何かである。飛行機のファーストクラス?メルセデスベンツの高級車の後部座席?アラジンに登場する魔法の絨毯?はっきりと言えるのはどれも体験したことのないもので、これからもないであろう乗り心地であった。
あまりスピードを出して転んでしまったらどうしよう???と心配したが、ペダルをガンと踏まないことには性能がわからない。そこで勇気を出して加速をする。
え?残像拳?
A地点からB地点へとワープするような加速。20インチという小径であること、そして車体が軽いことが相乗効果となっているのだろう。グンというかヒュンと加速する。さらに電動DURA-ACEだけに、「カチッ」ではなくて「チ」とほとんどの抵抗がなく変速をする。それも重なって、ヒュンヒュンヒュンヒューーーーーンと加速していくのであった。
試乗が終わって
「どうでした?」と聞かれたが、どうもこうもいえずw 正直にいうと
「転ばなくてよかった、1,250,000円の高級車に傷をつけたら大変だったので、緊張した」
と言うのが感想。
自転車は今までたくさん乗ってきたけれど、Tyrell XFに乗るというのは別世界の出来事であった。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。Tyrell XF開発で得た知識はまもなく発売されるTyrell FCXにも活かされているとのこと。楽しみ♪
Twitterで最新情報をつぶやいています。ぜひフォローしてください!
コメント