いつかはDURA-ACE。自転車乗りにとっての憧れの最高グレードだ!
そのDURA-ACEグレードと言われている最高級の11速チェーンはCN-HG901。
数多くのレビューで「ペダリングが軽くなった!」とか「ギア1枚軽い」とか好意的なコメントが寄せられている。
しかし、本当にそうなのだろうか?新しいチェーンだから軽いだけなのでは?
今回はその点を検証してみた!
きっかけ:チェーンの寿命がやってきた
ある日、チェーンを引っ張ってみると、
↑チェーンを引っ張ると向こう側が見えてしまう
↑チェーンチェッカーを入れてみよう
↑やっぱり伸びている、1%伸びている、あ〜あぁ
↑よくみると、チェーンがボロボロに錆びている。
こないだチェーン交換をしたばかりなのにもう伸びている。11速は伸びやすいのか?鹿野山とか山登りばかりしていたからか?
チェーン交換でまた出費とも考えたが、ふと浮かんだのが新品を試す絶好のチャンスということ。
仮説:チェーンは新品だから軽く感じるだけ?グレード差は気のせい?
チェーンはどのグレードであっても走れば走るほど伸びていく。よって使い古したものから、新型に変えれば、快適なものになるのは当然だ。
チェーンを変更するときに、多くの人が
「どうせ変更するならグレードを変更しよう!」
と考えて、DURA-ACEを選んでいる。結果として
中古105→新品DURA-ACE
となる。
私は仮説を立てた。
「中古→新品だから軽くなるので、105→DURA-ACEだからではない!」
たかだかチェーンである。値段の差も1,500円ほど。素人の我々が体感できるような差は生まれないはずだ!
検証開始:DURA-ACEチェーンは本当に軽いの?
いよいよ検証開始である。本当にDURA-ACEは軽いのか?今回は、105グレードとDURA-ACEグレード両方のチェーンを用意した。
↑2つの新品チェーンを購入
この2つのチェーンを利用して次のような手順を踏む。
ボロボロCN-HG601(105)→新品CN-HG601(105)→新品CN-HG901(DURA-ACE)
こうすることで、新品で105 vs DURA-ACEと比較をすることができるので、性能差を体感することができるはずだ。
仮説では「素人は違いを感じることができない」と思っている。
なお、ややこしいので、ここからは型番表記をやめてグレード表記とする。
CN-HG601 → 105
CN-HG901 → DURA-ACE
まずは新品105グレードを試す
ボロボロ105→新品105とする。
当然のように伸びきったチェーンが新品になるので、変速もスムーズになり、回転も軽くなる。
↑片側の端をそろえているのに、古い方は伸びすぎ(^_^;)
まあ絶好調♪ このまま利用したいが、今回は涙を流しながら、チェーンを切る。新品105を廃棄した。洗浄して保管しておいて、また利用しよう!
新品105→新品DURA-ACE
新品比較である。これで違いを感じないのであれば、仮説通り、新旧の差だけでグレード差はないということになる。
ドキドキしながらチェーンを付け替える。
絶対に違いを感じることはできないと(根拠のない)確信。
チェーンを装着して、チェーンオイルを指すと……、
「え……!?なんだこれ?」
つけすぎたチェーンオイルを拭き取るためにくるくる回すだけで感じる軽さ。全く抵抗を感じないで回る感じ。
新品DURA-ACEに変更して試走する!
よく「ギア1段軽い感じ」というレビューをみるけれど、あながち間違えていないかもしれない。全く抵抗を感じることなく、くるくる回る。
ほとんどチェーンのチャリチャリという音がしない。
確認するけれど、さっきまで新品105を利用していたのだ。そのときはこういう感動はなかった。
変速をすると、スルッとギアが変わる。文字でこの変速の軽さを伝えるのは難しい。新品105がスチャ、とかわるならDURA-ACEはスルッ。
わずか1,500円くらいの違いでこの差なら毎回DURA-ACEを選びたい♪
結論
- ボロボロ→新品で軽くなるのは当たり前
- 新品105→新品DURA-ACEは想像以上に違いがある
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。あくまでも体感で、個人差があります。
Twitterで最新情報をつぶやいています。ぜひフォローしてください!
コメント
多くの人が疑問に感じていることに対して、体を張った(財布を張った?)実験、ありがとうございました。大変参考になりました。
はぜどん様
コメントお寄せいただきありがとうございます。
実験当時は2018年。あれからDURA-ACEも105もバージョンアップしました。
また、値段もずいぶん変わりました。現状どうなのか、確認してみたいところです。