日光東往還をクロモリ製のロードバイクRaleigh CRFで走りました。距離にすると片道86kmほど。ほとんど平坦です。
とはいうものの、
そもそも日光東往還とは何か?
どこを走っているのか?
と疑問に思う人も多いと思います。また、
どのような装備が望ましいか?
日光東往還の見どころは?
など、これから走ってみようという人の参考になれば嬉しいです。
関東の平坦大好きロードバイク乗りに届け!
そもそも日光東往還とは?
日光東往還とは
日光東往還ってなに?
日光街道は知っている。
東というから、その東側にある道かな?
と考えた人は大正解。
日光道中(現在の日光街道)は日本橋から宇都宮を経由して日光東照宮まで続く幹線道路でした。
しかし、日光道中だけでは不便。そこで、日光道中以外にも側道がありました。日光脇往還と呼ばれている道で、主なものとして、
日光御成道
日光例幣使街道
日光西街道
日光東往還
など。
つまり、日光東往還は日光道中の側道の一つというわけです。
日光東往還の起点と終点
↑起点と思われる交差点には「旧日光街道入口」とあり
日光東往還は、水戸街道小金宿と我孫子宿の間、つまりJR南柏駅近くからスタートします。
日光道中の石橋宿と雀宮宿の間(日本橋から100kmの道標近く)で日光道中と合流し、ゴールとなります。
行程自体はだいたい86kmほどで、ずっと平坦です。
日光東往還の宿場町はどこ?
宿場町は順番に
山崎宿(千葉県野田市山崎)
中里宿(千葉県野田市)
関宿宿(千葉県野田市)
境宿(茨城県猿島郡境町)
谷貝宿(茨城県古河市)
仁連宿(茨城県古河市)
諸川宿(茨城県古河市)
武井宿(茨城県結城市)
結城宿(茨城県結城市)
多功宿(栃木県河内郡上三川町)
となります。正直に言って、知らない地名ばかりでした。
なぜ日光東往還を走ったのか?
無性に餃子が食べたくなることはありませんか?
私は頻繁にその症状に駆られます。
あのニンニクや生姜の香り、食べたときにほとばしってくる肉汁、もちもちとした皮の食感、それを堪能しながら飲むビール。簡単に言えば
餃子は美味しいです。
餃子といえば、宇都宮。よって宇都宮に行きたいのです。
日光道中の旅は以前に行っているので、別の道で宇都宮へ行きたかった。
必要な装備は?
ローバイクで100km以上走るならば、ある程度の準備は必要です。
自分が過去にまとめたロードバイクと旅の準備に関する記事を参考にしながら、前日にパッキングを行いました。
主な持ち物は次のとおり。
快適な走行のために
スマホ
スマホホルダー
モバイルバッテリー
USB Type-Cケーブル
フロントライト&予備
リアライト
財布
ウインドブレーカー
グローブ
携行スナック
MINTIA(眠気覚ましのタブレット)
スマホをサイコン代わり、カメラ代わりとするので、バッテリー必須。
ホルダーにつけながら、充電もできるようにトップチューブに小型バッグをつけたのが大正解でした。
ホテルで快適に過ごすために
着替え
お風呂道具
MacBook Air
Kindle OASIS
充電器
目薬
爪切り
歯ブラシ
耳かき
ハサミ
トラブルに備えて
予備チューブ
工具
タイヤレバー
自転車の鍵
今回は、メモリ付き電動ポンプがとても役に立ちました!
2日目朝にスローパンク、その後、鬼怒川を渡る橋でパーーーン!。しかし、メモリを見ながら簡単に空気を入れることができました。
出発前準備
ルート確認
事前にルートだけは確認をしておいた。
Google My Mapsにルートを読み込んでおいて、必要に応じて参照できるようにしました。コースアウトによる時間ロスは避けたいので、すぐに参照できるのが大事。
ランチ計画
↑茨城県結城市でパパッと食べました
レストランで座ってしまうと時間を取られてしまうので、カット。
簡単な休息はするけれど、少なくともランチタイムに並んで食事するような展開は効率が悪いので避けました。
宿泊するかどうか
理想は宇都宮駅近くのホテルで宿泊し、夜ご飯にたっぷりと餃子を食べることでした。
しかし、出発を決めたのは直前だったので、ピッタリなホテルが見つからず、駅から外れたホテルを選ばないといけませんでした。
日帰りも検討しましたが、慌ただしいのがイヤだったので、今回は宿泊を選択。
初日に餃子が食べられなくても、2日目にたっぷりと食べることができます。
禁煙、朝食ビュッフェあり、大浴場あり、という条件で今回選んだのはルートイン宇都宮ゆいの杜でした。
事前の下調べ
たくさん調べると、道中は答え合わせになってしまいます。
全然調べないと、行き当たりばったりすぎる。
ということで、ほどほどに。
千葉県野田市、喜八堂
栃木県、下総薬師寺
スタートとゴール
は必ず抑えるようにしました。
庚申塔、神社、お寺は極力停まらない方針としました。
停まっていると数が多すぎて、とてもゴールに辿り着けません。
今回はあくまでも街道風情を楽しむことを主眼としました。
とはいうものの、直感的に訪れたくなったら訪れるという方針です。
つまり、気分でのんびり走ることにしました。
日光東往還をロードバイクで走る!
いよいよ出発
いよいよ、日光東往還のはじまりに胸が高鳴ってくる。。。というとそうでもなかった😅
看板がなければ、幹線道路の交差点で、多くの車が行き交っているだけです。
スタート地点まで自走してきているので、ちょっと疲れていました。
そもそも看板が日光街道と記載されているので、誤解?を生みます。
山崎宿から中里宿あたり
山崎宿が最初の宿場町となりますが、まったくそれらしい面影もありませんでした。
意識して探さなかったからかも。
中里宿が次の宿場町となりますが、以下同文です。
この界隈では、
どこが旧道なの?
と言いたくなるくらいに交通量が激しい道が続きます。
↑流山おおたかの森駅近くでは再開発により街割りが全く違います。どこが日光東往還かわからず、なんとなく北上していくしかありません。
流山おおたかの森駅から先も、道幅が細いことくらいが当時の名残りでしょうか。
細い道でボコボコの箇所もあり、車が行き交うので、かなりストレスのかかる道です。
正直に言って
「日光東往還をなぞる」
という目的がなければ、迂回路をとりたいところでした。
↑ごく稀に、昔ぽい建物あり。
↑たまに案内板あり
↑近くで撮影
↑交差点の名前から、この辺りが宿場だったのかな?
関宿宿(付近)にて喜八堂に寄る
野田市に入ると交通量も減ってくるのですが、今度は車のスピードが上がり危険を感じるときがあります。中指を立てたくなることが何度かあるかもしれません。
国道16号を過ぎて、川間を過ぎると関宿地区に入ります。
ここで、有名な煎餅屋さん「喜八堂」で休息をします。
↑みたらし団子は差し入れです😆
これまでも幾度となく訪れているお店ですが、日光東往還を走るという目的を持って寄り道をすると、街道沿いで一服している気分に浸れます。
店内は土間となっており、店員さんと談笑しながら、みたらし団子などをいただきます。
煎餅もお土産で購入。ちなみに東京駅八重洲店もありますよ♪
江戸川サイクリングロードの終点としてもお馴染みの関宿城はパス。
まだ行ったことがないという人にはおすすめの博物館です。
↑田舎道というか旧道ぽくなってきました
↑お寺も多いですね
↑趣深い門前でパチリと1枚
利根川を超えて境宿へ
利根川を越えると茨城県。
看板を見落としたのか、利根川を渡る橋では車道を進むことに。交通量の激しさもあり、カメラを構える余裕はありませんでした。ハラハラしながら、茨城県へ。
街の雰囲気が一変するのが不思議です。
ここは宿場町だった名残りがもっとも残っているところでした。
↑なお、人通りは皆無。
↑古い建物はそのまま。
↑本当に人がいない。
↑自動運転バスが走っているので、すれ違うと気分高揚。
そのうちに宿場町を抜けて、荒野の中を走ることになります。
↑途中でセイコーマートがあったので、寄り道。北海道では有名ですが、実は茨城県にも19店舗、埼玉県に9店舗あるのです。(2024年11月現在)
谷貝宿と仁連宿
境宿を抜けると、次は
谷貝宿(茨城県古河市)
仁連宿(茨城県古河市)
と続きますが、残念ながら、宿場町らしい面影はほとんどありません。
交差点にその名前が残っている程度です。道中にたくさんあるお寺に訪問すれば、なにか江戸時代当時の面影が見つかるかもしれませんが、今回は神社仏閣にあまり寄り道しないことにしていたので、ひたすら走ることになりました。
なお谷貝(やがい)、仁連(にれん)と読みます。
↑交差点の看板で場所を理解する
↑趣深い建物なら結構ありますよ
↑何もない道
↑交差点の看板で。。。
やっと宿場町ぽい?諸川宿
諸川宿(茨城県古河市)まで、たどり着くと、ようやく碑が見つかりました。
つい最近建てられた様子ですが、当時の歴史が紹介されていました。
結城宿は城下町
結城市に入ってから延々と田舎道が続きます。(武井宿があったはずですが、全く記憶なし)
JR結城駅があるあたりは市の最北部です。結城といえば、下総の有力大名が勢力をもっていた場所。ここは城下町のあとです。城址公園もあるとのことでしたが、先を急ぎたいので、今回はパス。
閑散とした駅前が印象的でした。千葉県佐倉市よりも静かな印象です。
結城を抜けると茨城県は終わり、栃木県に入ります。餃子が近づいてきます。
下総薬師寺
奈良時代から続く古刹です。
南北朝時代に足利尊氏により安国寺が全国に建てられたとき、下総では薬師寺→安国寺と改名することで対応したので、名前がかわった。
火事もあって、昔からの本堂などは残っていない。
初心に帰るために近年になって薬師寺に名前を戻して今に至る。
畑の中にポツンとあるようなお寺でした。
↑近くには神社もあったので、お参りをして先を急ぎます。
いよいよゴール
多功宿が最後の宿場町なのですが、まったくそれらしい存在を確認することができないまま、ゴールが近づきます。
↑ゴール直前でJR線をくぐる必要があり、肝心の旧道の存在がわからなくなります。
↑なんとなく、それっぽい道を進んだところで、ゴール。
残念ながら石碑の一つもありません。たんなる側道が国道4号に合流するだけで、信号機も設置されないほど、細い道からいきなりの大通りにでます。
ここまでペダルを懸命に回してきましたが、日が暮れてしまい、ホテルに向かって休むのみ。
餃子は翌日に楽しむことに。
餃子を食す
正嗣とみんみんどちらが好きですか?宇都宮餃子はその二大巨頭に分かれるそうです。
まるで、東京タワーと東京スカイツリーのどちらが好きですか?みたいな感じでしょうか。
簡単にまとめておくと
正嗣 | みんみん |
餃子専門店 | お酒提供もあり |
複数店舗あり | 複数店舗あり(JR宇都宮駅にも) |
240円/6個 | 360円/6個 |
焼餃子、水餃子 | 焼餃子、水餃子、揚げ餃子 |
生姜がかなり効いている | 生姜がほどよく効いている |
結論としては、どちらも美味しいです♪
↑正嗣(1時間くらい待ちました)
↑みんみん(JR宇都宮駅中にて、30分ちょっと待ちました)
↑餃子浪漫、餃子に合わせてつくられたビール
注意点
交通安全に関して
日光東往還を走るという目的がなければ避けたい路面や道路状況の箇所があります。特に、千葉県柏市、流山市のエリアは交通量も激しく、都市部での走行に慣れていないと辛いでしょう。
天候や季節による影響
夏場は炎天下にさらされるので避けたいところです。
また、冬は一般的に北風になりますので、向かい風となります。宇都宮側から東京方面であれば、追い風です。
補給食
道中にはコンビニがたくさんあるので、死活問題にはならないでしょう。
とはいうものの、コンビニ休息は時間ロスになりますので、手元に補給食を用意しておくと、ペースを維持しやすいと思います。
夏場でなければ、一本満足バーやBE-KINDをお勧めします。
まとめ(おすすめスポット)
旧道にこだわっているなら、日光東往還を走ることそのものがおすすめ
喜八堂の休息はぜひ!
境宿界隈、結城宿はわざわざ行くほどではないけれど、近くを通るならぜひ!
餃子を求めて走るというのは目標としていいね!
ということで、平坦大好きなサイクリストさん、餃子を求めて走ってみませんか?
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。餃子好きな人におすすめです!
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