旧東海道の自転車旅、3日目です。
今回は
三島
沼津
原
吉原
蒲原
由比
興津
江尻
府中
と宿場を通った。
現代で言うと、
静岡県三島市
沼津市
富士市
静岡市
までです。
つまり、静岡県東部を西に向かってサイクリングしていきます。
道中は富士山を見ながらサイクリング。
そこで、どのあたりが名勝なのか検討しながら走りました。
サイクリングと富士山景色の両方を楽しみたい人に届け!

富士山はどこからが美しいか?
三島宿
東海道中膝栗毛の弥次喜多さんたちは明け六(あけむつ、朝6AMくらい)に出立したらしいけれど、私はゆっくりと朝食を食べてからスタートをします。
『天然温泉 富嶽の湯 ドーミーイン三島』では朝ご飯に海鮮丼が登場します。
前日に撮影した三島スカイウォークからの富士山写真を見直しながら今日の行程を確認しました。
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早朝サイクリングスタート。三島を抜けて沼津へ。
↑朝日が眩しく照らす一里塚
↑反対側には雄大な富士山
↑富士山の雪解け水で生まれた日本三代清流の柿田川湧水は必見
沼津宿〜原宿と千本松原
沼津宿を過ぎてしばらく進むと、分岐点。
右に進めば旧東海道、左に進めば千本松原。
抹茶パフェとチョコパフェのどちらがよいか?
と聞かれているかのような、どちらを選んでも正解と思われます。
前回の下見では千本松原を進みましたので、今回は旧東海道。
↑道がまっすぐに続いている珍しい区間です。
街道を早馬で抜けているような気分。
今日は無風でペダルがくるくると回ります。
右を向けば、つねに富士山。
以前は富士山が見えるだけでシャッターを切っていたのに、当たり前に見えるとありがたみが減ってしまうのでしょうか。
むしろ無風のストレートコースが気持ち良く、無心でペダルをクルクルクルクルクルクルクルと。(結果、写真が1枚もなかった😅 心のシャッターというやつです)
↑千本松原と駿河湾にも少しだけ寄り道
吉原宿と左富士
田子の浦をすぎると道が大きく右に曲がっていきます。
津波被害などにより、宿場の位置が内陸に移動したのが理由とのこと。
結果的に、左側に富士山が見えるという珍しい区間となりました。
その位置を象徴するかのような神社が左富士神社。
キレイに手入れがされていて、とても好感度の高い神社でした。
肝心の左富士は見ることができず。
工場などのビル群が視界を遮ってしまい、どこからでも見えるわけではなさそうです。
自転車を停めて、見える位置を探す必要がありそう。
富士川と蒲原宿
吉原宿を抜けると富士川です。
天気の良い日に通ると最高です。
特に富士川橋を渡ったあたりが格別な撮影スポットです。
壮大な富士山と凄まじい音を奏でる富士川を背景にして記念撮影が◎
このあたりで空腹を感じます。
そこで登場するのが、栗の粉餅。
疲れをいやしてくれる素敵なお菓子です。
お菓子に同封されていた解説を要約すると
●栗の粉餅の起源は、江戸時代中頃
●栗の粉餅はお菓子というより、力を与えてくれる、お守りの様なもの
●はじめは、餅に栗の粉をかけていたと伝えられ、後には黄な粉を用いたといわれ、大正時代まで売られていた。
●この名代の銘菓「栗の粉餅」を再現するため、各地の栗の粉を吟味、精選して、現代風にアレンジ。
間の宿だった岩淵の住宅街にあるお菓子屋さんツル家で手に入ります。お見逃しなく!
↑東名高速を越えると、いよいよ静岡市の蒲原宿に入ります
由比宿〜薩埵峠
由比宿の名物といえば桜海老です。
地元のおばちゃんたちに取材した結果おすすめされたお店でかき揚げ丼を食べました。
薩埵峠に登る前にたっぷり充電はできましたが、タレが濃過ぎて桜海老の風味は何処へ!?
いよいよ薩埵峠。
↑漁村の雰囲気が高まり、そして峠の入り口が近づいて緊張してきます
↑覚悟はいいですか?薩埵峠の入り口
海岸沿いの断崖絶壁を登っていく感じ。
斜度だけでいえば、箱根以上に感じられます。
バランスを崩したら、奈落の底へ落ちてしまいます。
周りはミカン畑。
その写真を撮影したい……でも、停まったら二度とスタートできなそうな急坂。
息を切らせながらたどり着いた頂上付近からの景色は↓
↑薩埵峠の展望台付近
↑どら焼き休息
↑薩埵峠からの富士山
興津宿〜江尻宿〜府中宿
薩埵峠での感動でエネルギーを使い果たして、感受性もなくなってしまいました。
良いペースで進み、静岡駅近くで予定していたホテルに投宿しました。
ひたすら平坦路です。振り返っても富士山は見えず。
↑興津宿にある西園寺公望公の別邸
↑江尻宿
↑府中宿にて宿泊したホテル。綺麗だけど接客を考え直してほしい。
静岡県東部エリアの注意点
旧東海道を打ち抜く国道
旧東海道がどこか分かりづらいです。
路面に東海道がどこにあったのか示すようなナビもありますが、
「あれ、どっち?」
というときにナビがありません😅
↑たまに地面にある旧東海道ナビ
それよりも自分の直感を信じて走った方が間違いがないかも。
基本的にまっすぐ走る大通り(国道)が旧街道をぶち抜いています。
↑まっすぐな幹線道路と旧東海道のイメージ
よって、
不自然なくらいに斜めに入る道がある
道幅が9mくらい
家並みがなんとなく古そう
という条件を満たしていると、それは間違いなく旧東海道です。
太平横断自動車道は違うルート
太平洋横断自転車道というのが整備されました。
千葉県から和歌山県を繋ぐ自転車道です。
よって、静岡県は旧東海道を走るのかと思いきや、大きな間違い。
自転車ナビに従って走ると、旧東海道から外れてしまいます。

静岡駅近くはほとんど街道の面影がない
江尻宿を抜けてから、静岡駅が近づけば近づくほど旧街道の面影がなくなります。
都会の普通の道といってよいでしょう。
この区間は「街道沿い」ということにこだわらず、大通りを進んだ方が楽かもしれません。
さいごに
さて、富士山のベストショットは?
富士川と薩埵峠に大満足。もう坂は終わり!と油断禁物。翌日は辛くて涙が……。

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