「東海道を自転車で走りたい」
と思ったことはありませんか。
東海道は東京日本橋から京都三条大橋まで500km近く。
1日で走破するのはとても無理です。
しかし、ちょっとずつなら走れるかも?
今回は静岡県三島から静岡まで。
静岡県東部の見どころ、走行状況などを報告します!
静岡県東エリアの旧東海道は残っているか?
いかにも街道ぽいというところは蒲原から由比のあたり。
それ以外は記念碑などはあるものの、面影はあまりありません。
それでも、ぜひ訪れたい箇所をエリアごとに紹介します。
三島→沼津(三島大社と柿田川)
↑三島大社、朝の清々しい空気がひんやりと気持ちよい。
三島神社は伊豆国で最も格式が高い神社です。
境内に入れば厳かに気持ちになりますね。
今日の無事サイクリングを願って参拝しました。
伊豆国の一宮だけあって、その規模は雄大です。
参道もありますので、ゆっくり歩いてみたい(自転車だとむずかしいけど)
↑柿田川湧水
富士山から流れてくる地下水脈が湧き上がっています。
水がポコポコと湧き上がり、まるで絵の具で塗ったようなエメラルド色の水面。
湧水の様子を吸い込まれるように見入ってしまいます。
本当に癒しスポット。
湧水が沸いているところを見ているだけで体が回復してくる気がします。
湧水群と合わせて、遊歩道沿いでは自然が広がっています。
自転車から離れて、緑に囲まれて癒されるひとときです。
柿田川湧水から先は国道沿い。
昔は馬が走る、令和ではトラックがビュンビュンと走ります。
しかし、脇道にそれると、昔の面影が漂いはじめるところ。
↑一里塚跡が公園になっていた
旧東海道の旅を続けていると、道幅や雰囲気で、
「こっちが旧道!」
ということに気づけるようになってきました。
どうしてもスマホの画面を見つめ続けて旅をしてしまう。
しかし、デジタルなしも大事。
昔の旅人気分を味わうなら、デジタルなしで五感を大事にして走りたいところ。
沼津→原→吉原(千本松)
沼津宿では特に五感に触れるところもなく、過ぎてしまいました。
三島宿の柿田川で時間を使いすぎたので、先を急ぎます。
原宿に入るところですが、ここで道を外れて千本松が広がる松並木へ。
千本というのは実際に数えて管理しているわけではありません。
ただ、たくさんの松が植えられているという例え。
江戸時代は防風林の役割も担っていたのかもしれません。
感覚に任せて、千本松を抜けていくと、その先には駿河湾の海岸が一面に広がっていました。
静かな波音、穏やかな日差し、振り返ると松並木、それを眺めながらサイクリングをするのは本当に贅沢なひととき。
このエリアを訪れるだけで、わざわざ静岡県まで訪れてきた甲斐があります。
後ろに箱根。
左に駿河湾。
右に松並木。
前に広がるのはサイクリングロード。
これ以外に説明する語彙力が欲しい。
↑シャッターを切れば、自然と絶景になるサイクリングロード
↑左は海
↑後ろは箱根かな
↑右側はずっと松並木
↑サイクリングロードがつづく
しばし、写真撮影を堪能していましたが、こればかりでは全く先に進めませんので、街道へ戻ります。
吉原→蒲原(富士川)
吉原宿は。。。富士山景色で有名。と紹介したいところですが、この界隈で道を間違えてしまいました。
間違えたことが原因か、トラックと戦わなければいけない道が続いています。
静岡エリアは道を間違えると、一方通行だったり、自転車走行禁止だったりとサイクリストにとっては辛いエリアとなります。
車社会ということを痛切に感じざるをえません。
路面に描かれている太平洋横断サイクリングコースに従って進めば良いのですが、太平洋横断サイクリングコース=旧東海道ではないのが、やっかいなところ。
↑ナビ=旧街道ではありません
そこで、路面に描かれているナビに頼ることなく、サイクリングをしようとした結果、道に迷うことに。
道に迷う&トラックと並走したことで、疲労感が漂ってきたところで、ランチタイム。
今回のランチは絶対にさわやかハンバーグと決めていたのです。
↑さわやかハンバーグ
さわやかハンバーグは静岡県だけに展開している名物のハンバーグ専門店。
熱い鉄板で提供されるハンバーグが美味しいと評判でずっと訪れたいと考えていました。
しかし、休日だと2,3時間待ちということも当たり前。
平日でもタイミングによっては長蛇の列になってしまいます。
そこで、開店時間に合わせて訪問することにしました。
開店10分後くらいに訪れたところ、待ち時間もほとんどなく、席へ案内されました。
目の前でゲンコツのような肉の塊を半分に切ってもらい、熱い鉄板でジュージューと焼かれていきます。
↑熱い鉄板で音をたてながら焼かれていく、パフォーマンス?
↑ハンバーグx2
ずっと食べたいと思っていたものが堪能できて満足です。
午後のサイクリング始まりです!
↑振り返ると、富士山。東京タワーと富士山は見えると写真に収めてしまうのはなぜだろうか。なにか特殊なオーラがでている、絶対。
↑富士川
富士川といえば、平家物語で鳥が飛び立つ音で驚いて戦わずして退却したと伝えられる場所。
鳥よりも溢れんばかりの水が流れる音のほうがよほど怖かったです。
ゴォーゴォーと音を立てて流れる川。
堰があるはずの場所なのにそれが見えない。
飛び跳ねる水飛沫。
虹が出るほどでした。
蒲原→由比→興津(薩埵峠)
蒲原(かんばら)宿に近づくと、なんとなく宿場町の雰囲気が演出されています。
建物も古く、道路幅も昔のままで、旧東海道を歩く旅人の気分に浸る。
しかし、何かが違います。
宿場の雰囲気はあるのだが、人がいない。
平日昼間ということもあるけれど、人の気配が感じられない。
国道はバイパスとして走っているから、車さえも来ない。
お店もシャッターが下りているところが多く、なんとなく活気が感じられなかった。
時間と曜日が違えば、活気あふれるのだろうか。
とかなんとか、思いを巡らせながら、ペダルを回していると、次の宿場である由比に到着。
由比は桜海老で有名らしい。
桜海老かき揚げを食べて元気を取り戻そう!。。。が、適当なお店が見つからず涙
サイクリストを歓迎して、軒先で食べさせてくれるようなお店がなかった。
↑由比駅でしばし休息
↑由比、昔の漁村らしさがありました。
由比を過ぎれば、薩埵峠。
峠というだけあって、山ではないけれど、急坂が待ち構えていました。
覚悟はしていました。
すぐに乱れてくる呼吸。
自分の吐く息の音が周囲に響いている。
最大斜度は18%にも及ぶらしい。
↑途中からの景色もよかったから、きっと頂上はさらなり。
ゼーハーいいながら、登った先で見るの浮世絵にも描かれた駿河湾の向こうに見える富士山の絶景!。。。という予定だったが、なんと通行止め。
先日の雨で崖崩れがあって、完全に道を塞いでいた。
あらためて、自然の脅威を感じながらも、激坂を下るのだった。
↑斜度は箱根以上です
↑豪雨の爪痕
↑崖崩れで通れなかった薩埵峠
↑ヘビが通せんぼしていた
↑海岸沿いを迂回路で進むしかない
興津→江尻(豪雨の爪痕)
興津宿、そして江尻宿(清水)と走っていくと、景観がちょっと異様でした。
9月下旬に降った豪雨の影響が……。
道の至る所に砂だまり、端をみれば瓦礫の山。
井戸水を配る案内をだしているお店もあります。
街は立ち直りに向けて急ピッチに進んでいる様子。
早く元通りになってほしい。
↑静岡駅近くのカフェで休息。もうひと頑張り、いちご味のかき氷。冷んやりしていて体に染みる
江尻→府中(駿府城跡)
本日のゴールは駿府城。
徳川家康の居城だけにもっと大きいかと思ったが、意外とこじんまり。
江戸城(皇居)の規模に慣れているからだな。
石垣に見慣れていると、最近立て直したかどうかも見破ってしまう汗
日が翳り始めていたこと、80km走って疲れていたこともあって、長居はせずに、そのまま静岡駅へ。
静岡県東エリアの旧東海道サイクリングは安全か?
交通量について
要注意です。
旧道は落ち着いていますが、間違えて国道に入ると、とてもサイクリストフレンドリーとはいえない状況です。
トラックたくさん走っています。
ルートをしっかりと確認して、ナビを利用している方は、それに注意が向きすぎないように周囲の状況確認に意識を向けましょう。
台風被害、薩埵峠は通行止め(今は復旧!?)
2022年9月末のタイミングでは静岡市に被害があります。
薩埵峠は通行止めでした。
今は復旧しているみたいです。
なんとなく薩埵峠行ってみたら壁みたいな激坂でびびった 調べたら18%あるらしい まさかのこの旅の激坂記録がここで塗り変わるとは… ただ景色は最高だった pic.twitter.com/TmfK4XiEPs
— なが@ (@naganaga1997)
旧東海道、これまでの轍
これまでの轍は次のとおりです。
日本橋→小田原
小田原→箱根→三島
まとめ
三島大社、柿田川、さわやかハンバーグ、薩埵峠、駿府城址と見どころたくさんの静岡県東エリアでした。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。三島駅近くにある「天然温泉 富嶽の湯 ドーミーイン三島」はビジネスホテルとは思えない快適なホテルみたい。一度泊まってみたいね。
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