サイクリングをするならヘルメットをかぶろう!
どうして?
購入するときの注意点は?
おすすめは?
という対話をお届けします。
どうしてヘルメット?
「今回はヘルメット選びで、大事なことというテーマだけど、そもそもヘルメット必要なの?あれ格好悪い。」
「法律的な義務はないよ。でも、安全のためには是非とも装着したい。」
「ヘルメットって何でできているの?」
「発泡スチロール製。」
「発泡スチロールで安全を確保できるということに驚きだ!本当なの?」
「もちろん!でも、試したことはない笑 しかし、ヘルメットメーカーであるOGKによると、興味深いデータが述べられている。子供用ヘルメットの話だけど、装着のあるなしで、死亡率が1/4になるらしい。」
「そう……。でも、格好悪いんだよね。」
「ロードバイクでスピードを出しているなら、むしろ被っていない方が格好悪いと思う。」
「でも、髪型が崩れる。汗ばむし。」
「まぁ、ヘルメットかぶらない派はいろいろと理由をつけるけれど、万が一事故にあったときのことを考えよう。汗ばんだ頭とダメージを受けた頭、どっちがいいか?」
「汗ばんでいる方がマシか。」
「そう思うなら、ヘルメットを購入しましょ。」
ヘルメット購入の注意点
「ヘルメット選ぶときは何をこうりょすればいいの。」
「全部で4ポイントある。」
その1: JCFシールあるか
「1つ目は?」
「安全基準をクリアしているかどうか。ヘルメットの安全規格にはいくつかある。日本ではJCFというシールが貼ってあれば、安全基準を満たしているといえるだろう。」
「JCFね。」
「JCFシールと合わせて、ヘルメット製造年月日も記載されていることもあるから、それもチェックしてみて。」
「ヘルメットにも賞味期限みたいなものがあるの?」
「ある。古いヘルメットは発泡スチロールが腐っているかもしれない。だから、概ね3年以内のものを利用したい。」
↑2年以上経過したヘルメット
「本当に3年でダメになるの?それって、新しいのを購入させたいだけでは?」
「私も同じことを考えた。以前に使用3年経過したヘルメットを切って確認してみたんだ。確かに痛んでいた。」
「なるほど。雨に濡れたりして腐ったりもするのかな。」
「たぶん、そう。」
「もし製造年月日がないときは?」
「信頼できるところから購入する新品なら大丈夫だと思う。もし、外箱が傷んでいるようなら、劣悪な環境で置かれている可能性があるから、要注意。」
その2: サイズと形
「2つ目は?」
「サイズと形。洋服選びと同じだ!」
「サイズ?」
「そう。同じヘルメットでもS/M/Lとサイズが別れている。ブランドによっては55-60cmと記載されていたり、S/Mサイズと記載されていたりする。」
「洋服と同じだね。形とは?」
「形状がいろいろとあるんだよ。ヘルメットはヨーロッパ人向きに作られていることが多い。頭の形状がアジア人とヨーロッパ人では違うから、我々アジア人はピッタリと合わないことが多い。」
「どう違うの?」
「頭上から見たとき、ヨーロッパ人は卵型。アジア人は丸といわれている。だから、ヨーロッパ人を前提に開発されていると、横幅の広いアジア人は、こめかみ周辺が痛くなってしまう。」
「サイズと形は合うかどうかは試着してみないとわからないね。」
「そう。試着絶対。」
「ネットでポチと購入するのはダメなのね。」
「オススメしづらい。そのブランドがどういう形状なのかわかっていれば、大丈夫だけど。」
その3: 重量
「3つ目は?」
「重量。10gでも軽いものを選んで欲しい。」
「え?10g?」
「そう。10g。」
「なんで10g?10gって大さじ1杯もないじゃん。」
「ヘルメットはサイクリング中ずっとかぶっている。スポーツバイクは前傾姿勢になっている。つまり、首でヘルメットの重さを支えるんだ。」
「だから、ヘルメットが重いとサイクリング後半で首が痛くなる。」
「そんなに違うの?」
「違う!実は先日まで270gくらいのヘルメットをかぶっていた。そういうものだと思っていた。」
「今回、新しいヘルメットを購入したら、235gだった。その差は35g。」
「それで?」
「かぶったときに衝撃が走る軽さ。そして、サイクリング中の負担が軽減!ますますヘルメット好きになったよ。」
「そんなに違うのか。」
「ヘルメット安全のためにかぶっていたけれど、やっぱりどこかで億劫な気持ちがあった。しかし、これを購入してからは、気楽にかぶれるようになった。」
「心理的な壁がひとつ崩れたということだね。」
「まさに。」
その4: デザイン
「安全基準、サイズ、重量、これで、3つだけど、全部で4つポイントあるって言っていたよね?」
「言ったね。」
「最後の4つ目は?」
「見た目。色とか大事。」
「服と同じやね。」
「ヘルメットもアパレルの一つ。だから、ファッション。格好いいやつ、服装と合うやつを選びたいね。」
おすすめヘルメットは?
「これまで4つのポイントを聞いたけど、どのモデルが該当するの?あまりお金かけたくないんだけど……。」
「JCF安全基準クリア、アジアンフィット、重量250gくらい、格好いい」の4点に加えて、10,000円ぐらいという条件を加えて、探してみた。購入の参考にしてみて」
uvex boss race
今回、購入して使用中。JCFシールあり、10,000円以下、245gと条件をしっかりクリアしている。55-60cmというワンサイズしか用意されていないのが気になったが、試着してみると、頭でっかちな私でもピッタリ入った!アジアンフィットというよりもじぶんフィット。
OGK RECT
ヘルメットといえば、OGKというくらいにメジャーブランド。実売6,000円くらいと抑え気味の価格だが、重量245gとなかなかの軽さ。日本ブランドだけにアジア人向けの形状。もちろんJCF基準もクリアしている。
OGKは一般的すぎて、サイクリング中に出会う人とかぶる確率が高い。それが気にならなければ間違いないブランドである。
LAZER Genesis AF
LAZERはベルギー発祥のヘルメットブランド。現在はシマノ傘下にある。ヘルメット上部にあるダイヤルをまわすことで、頭部にピッタリとフィットするアドバンスドロールシスというシステムを採用。Sサイズだと驚きの190gとなっている。
ごめんなさい、10,000円では手に入らない。どれだけ安いものを探しても15,000円ちょっとすると思う。
LAZER Blade+ AF
LAZER Genesis AFでは予算オーバー。それなら、LAZER Blade+ AFはどうだろうか。重量は260gと少し重くなってしまうが、ぐっと価格も抑えられており、10,000円以下で入手することも可能だ。
もちろん、LAZERお得意のアドバンスドロールシスでピッタリとフィットする。
Karmor ASMA2
コスパ最強ヘルメット。実売7,000円くらいで、226g(S/M)という軽量モデル。上位モデルにferoxというのがあるが、それよりも軽量。アジアンフィット。文句なしで先日まで利用していた。違うブランドも試してみたかったから、他にしただけで、継続利用してもよかった。
https://jitenshadego.com/2019/06/27/i-changed-the-helmet-to-karmor-asma–2-after–3-years/
KASK RAPIDO
KASKのエントリーモデル。しかし、驚きの220g(M)。内部のポリスチレン層を外部のポリカーボネートと連結し、より優れた衝撃吸収性を実現する“ IN-MOULDING TECHNOLOGY”を採用し、転倒時に衝撃をしっかりと吸収するとのこと。(試したくないけど)。
実売価格も8,000円台で手に入るのが素晴らしい。
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