DAHON K9Xに試乗しましたので、レビューを届けたい。
まず、ケイナインエックスと読みたいですが、ケーナインクロスと読みましょう。
それはさておき、おそらく↓といったところが気になるところでしょう。
DAHON K9Xの走行性能は?
DAHON K9Xの折りたたみサイズは?
- DAHON K3となにが違うの?
そこで、試乗レビューをお届け。
↑DAHON K9Xをワイズロードオンラインでみてみる
感想を一言で
16インチで9速と太めのタイヤで予想以上に安定した走行性能、ディスクブレーキの位置を特殊にしたことで、折りたたみサイズもコンパクトになったと思います。
DAHON K9Xの走行性能をレビュー
予想以上に安定感のある走りです。走行中に両手を離しても、おそらく走ることができるくらいに安定感がありました。「油断をするとハンドルがとられてしまうかも?」というドキドキ感がほとんどなく、これなら安心してサイクリングを楽しめそうです。
おそらく、ホイールベースが長めで、タイヤも太めなのが、走行時の安定につながっています。
20kmとかある程度の距離を走ると、また印象が変わってくるかもしれませんが、試乗した感じでは
「もうちょっと走ってみたいな♪」
と感じさせるものでした。
DAHON K9Xの折りたたみサイズは?輪行できる?
W72 x H62 x D39cmです。奥行き40cmに収まっているのはディスクブレーキの位置を工夫してハンドルポストが内側に折れるようにしたからでしょう。グッジョブ!
他のモデルと比較すると次のとおりです。
DAHON K9X = W72 x H62 x D39(16インチ、ディスク)
DAHON K3 = W65 x H59 x D28(14インチ)
Harry Quinn Limit6 = W65 x H55 x D29(16インチ)
RENAULT PLATINUM LIGHT8 = W70 x H57 x D38(16インチ)
BROMPTON C Line = W58.5 x H56.5 x D27(16インチ)
Tern Verge N8 = W79 x H72 x D38(20インチ)
DAHON Deftar = W78 x H65 x D35(20インチ)
ESR PURSUER Disc = W75 x H66 x D47(20インチ、ディスク)
ディスクブレーキ搭載モデルはどうしても奥行きが必要になってしまいます。電車輪行することが多い場合、新幹線やグリーン車の後部座席後ろに置けるかどうかがポイントです。
ディスクブレーキを搭載しているESR PURSUER Discよりはスリムです(47cm vs 39cm)。ブロンプトンには敵いません(27cm vs 39cm)。
しかし、39cmは後部座席後ろにギリギリ入るか入らないか。電車輪行のときは周囲への気遣いが必要になりそうです。
輪行袋は純正じゃなくても、大きな問題なく入るでしょう。
DAHON K9Xのカラーについて
色は2色。明るい色が欲しかった。シャア専用ザクのような色があればポチっと購入したかも。
日常使いだけでなく、ヒルクライムやロングライドといったアウトドアユースを想定し、カラーラインナップはアース系の2色展開。
と、公式サイトに記載があるが、アウトドアユースを想定するなら明るい赤とかだと目立ってよかったのに!と思いました。
↑オリーブブラック
↑スティールグレーブラック
DAHON K9XのQ&A
重量は9.5kg?9.8kg?
おそらく公式アナウンス9.5kg、ペダルを含むと9.8kg。実際はキックスタンド、ライトなどを含めて、実際の走行時は全部で11kg弱になるとおもいます。
↑なんとか片手で持ち上げられる重さ
キックスタンドがない?
はい、オプション対応です。必要だとおもいます。
スピードは出るの?
ケイデンス70で走行すると時速25kmくらいになります。チェーンリングが55Tと大型であるので、ギア比を大きくすることができます。その結果、結構なスピードがでます。
ディスクブレーキは気になりましたか?
ちょっと試乗しただけではわかりませんでした。
ディスクブレーキだと迫力があり、格好いいです(という意見もあります)。このあたりは主観的。
気になるのは、前輪ディスクブレーキが右前方に装着されていることです。一般的には左側後方です。折りたたみ時にハンドルポストを内側に折りたたむための仕様とのことですが、この位置でトラブルがないといいのですが。。。
カラー展開はありますか?
オリーブブラック、スティールグレーブラックの2色です。カラフルな色が欲しいです。
↑オリーブブラック
↑スティールグレーブラック
ECサイトで購入できますか?
ワイズロードオンラインなど、各種ECサイトで購入可能です。
16インチホイールはBROMPTONと同じですか?
違います。16インチと呼ばれる自転車のホイールは2種類あります。BROMPTONは349と呼ばれるもので、DAHON K9Xは305と呼ばれる小型のものです。
DAHON K3 Plusとの違いは?
中国版でDAHON K3 Plusと呼ばれるものがありました。基本的な車体は同じですが、次の点が違います。
フロントディスクブレーキの位置が左前になっていることで折りたたみサイズが小さい
Deltecと呼ばれるワイヤーが搭載されていて剛性アップ
ハンドルポストが折りたたみ時に内側に折れる
カラーリング
そもそも、K3の「3」は3速を意味していますので、K3 Plusではよくわからない名前となるところでした。
DAHON K9Xのカスタム
タイヤ交換
Schwalbe Big Apple搭載など大型タイヤにして乗り心地改善というカスタムが流行りそう。
リム幅もK3とは異なり太めになっているようで、太いタイヤに変えるのは良いとおもいます。
キャリア
公式サイトによれば、DAHON K9X用のキャリアは2024年7月現在ではありません。
台座はあるように思えるので、非純正品を自己責任で装着するか、お店相談かとおもいます。
泥除け
DAHON純正の折りたたみ式の泥除けが対応しています。
カルマックスタジマさんのサイトでは一般的な泥除けを取り付けている写真も公開されていますので、特に問題なさそう。
ドロップハンドル
ハンドル固定が純正品ではクイックリリース固定ですので、ちょっと剛性面で危険かなと思います。
ドロップハンドルにすると、大掛かりなカスタムが必要になりそうです。
DAHON K9Xのライバルになりそうなモデル
DAHON K3
どうしてもサイズ、重量、値段にこだわるならK3。
きっと「DAHON K3と何が違うの?」と考える人が多いと思います。
主な違いは次の通りです。
14インチ→16インチ
3速→9速
Vブレーキ→ディスクブレーキ
重量増
14インチ→16インチ
ホイールサイズが大きくなったことで、走行時の安定感が増しています。一方で、折りたたみサイズが大きくなりました。折りたたみ保管をすることが多い人は保管場所に注意してください。
3速→9速
ギア数が増えたことで、走りやすくなりました。
K3の3速は素晴らしいです。あのサイズによく3速を搭載したな!と思います。
とはいうものの、ギアが大きく変わるので、急に重くなる、軽くなるということは避けられませんでした。
9速あれば、かなり滑らかに変速できます。
重量増
公称値では次のとおりです。
DAHON K3 = 7.8kg
DAHON K9X = 9.5kg
ギリギリ10kg以内なのは高評価ですね。一般的に11kgくらいが多い折りたたみ自転車ですから、かなり軽く感じます。
Harry Quinn Limit6
圧倒的な軽さを求めるならHarry Quinn Limit6。ただし、乗車姿勢はずいぶんと異なるので試乗してみてほしい。
DAHON D-Zero
折りたたみサイズにこだわらないなら、値段をグッと抑えることができます。
RENAULT PLATINUM LIGHT8
16インチというのは共通点ですが、こちらは7速です。重量は約8.8kgと軽い。
ただし、乗車姿勢はずいぶんと違って、DAHON K9Xの方が前傾気味。
どちらの乗車姿勢が向くかは乗り比べてみたい。
さいごに
秋葉原にあるベストスポーツさんにお世話になりました。ありがとうございました。
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今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。ディスクブレーキがどうか?だけど、十分オススメできるバランスだと思う
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