自転車の安全にはしっかりとしたライトが必須。最近話題の自転車ライトにGacironというブランドがある。先日のサイクルモードでも大きなブースを出していて、関係者の熱心さが伝わってくるものであった。
そこで、実際に購入してみて、CATEYE VOLT800と比較してみよう。メーカーから試供品を受け取ったわけではなくて、実際に購入しての比較レビューなので、言いたい放題に言わせてもらう。
Gacironとは?
中華製の格安ライト、簡単にいえば、そういうこと。たとえば800ルーメンのライト。CATEYE VOLT800だと10,000円くらいするけれど、Gacironの800ルーメンライト(モデル名、V9C)だと、4,800円と半額くらいになる。
こうやって書けば、安かろう悪かろうと思ってしまう。実際にamazon.co.jpには怪しげな格安中華ライトがたくさん並んでいるのだ!
ただ、Gacironは、そういう怪しげなブランドとは、ちょっと違うようだ。そもそも、Gacironはフロントライトの専門メーカーとして、しっかりと公式サイトもある。
さらに、Gaciron Japanを立ち上げていて、日本版公式サイトも用意されている。怪しい日本語ではない。名前こそ、Gacironとついているが、セイノーアジアトレーディング株式会社という会社が取り扱っている。
セイノーアジアトレーディング株式会社の代表取締役は、家本賢太郎氏。クララオンラインの社長であるが、関連会社には中古自転車でお馴染みのバイチャリ、メルカリから引き継いだ福岡県でのレンタルバイクサービスであるメルチャリなどがある。
なお、けんたさんによるGaciron工場の様子がわかる動画もある。ステマ?
Gaciron V9C800 vs CATEYE VOLT800:大きさは?
ライトといえども存在感があるものはちょっと敬遠してしまう。バッテリーを内蔵するので、どうしても本体は大きくなってしまうもの。CATEYE VOLT800と大きさ比較したものがこちら。
↑vs CATEYE VOLT800
↑ちなみにiPhone 7との比較
Gaciron V9C800 vs CATEYE VOLT800:マウントは?
はじめて装着したとき思ったこと。
マウント固い!!!壊したか!?
一度装着すると、二度と外したくないような固さである。そうは言っても充電するときは外さなければいけないので、これは毎回、難儀しそうだ。
情報によれば、TOPEAKライドケース用のマウントでも問題ないようだ。
↑確かに入った。
なお、このマウントの面白いのは360度回転するということ。ハンドルではなく他の箇所につけてもライト角度を適切にすることができる!
↑マウントにつけたまま360度回転します。
Gaciron V9C800 vs CATEYE VOLT800:軽いのはどっち?
走行中は気にならないけれど、輪行するなら、少しでも軽い方を選びたい。
↑Gaciron V9C800 = 130g
↑CATEYE VOLT800 = 135g
Gaciron V9C800 vs CATEYE VOLT800:バッテリー持続時間は?
メーカーサイトによると、Gaciron V9C800のバッテリーサイズは2500mAh、CATEYE VOLT800は3400mAhである。最大800ルーメンで使った場合、公称値の比較は次の通り。
Gaciron V9C800: 1時間20分
CATEYE VOLT800: 2時間
↑Gaciron V9C800をフルパワーで使い続けていると、ウルトラマンのカラータイマーのようにランプが点滅する。
また、CATEYE VOLT800はバッテリーを交換することもできる。Gaciron V9C800はバッテリーを外せないので、電池切れする前にモバイルバッテリーなどで充電する必要がある。
Gaciron V9C800 vs CATEYE VOLT800:明るさは?
800ルーメンと書かれている通りの明るさで照射できるのか?ライトだけに暗かったら意味がない。江戸川サイクリングロードにて、明るさを比較した。カメラはマニュアルモードにして露出とISOは固定した。
↑こんな感じでライトを並べて装着
↑ライトを消した状態
↑Gaciron V9C800を点灯
↑CATEYE VOLT800を点灯
写真だとGaciron V9C800が明るくみえるが、実際は違いを感じない。これは照射角度の問題かも。
Gaciron V9C800はやや黄色っぽいライトで、CATEYEは真っ白という印象。この辺りは好みが分かれる。写真をみても分かる通り、明るさはどちらも十分であった。
↑Gaciron V9C800は横から黄色の光が漏れている。これはとても良い。
街中の歩道で自転車を押していると、5m後方から歩行者が明るさで接近に気付いて道を譲ってくれるレベルだった。明るさは合格点といえる。
Gaciron V9C800 vs CATEYE VOLT800:防水性能
Gaciron V9C800はIPX6の防水性能がついている。これは「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)」という防水レベルである。
一方のCATEYE VOLT800は特に防水性能に関する記載はない。
1mmくらいの雨に濡れたがどちらも大丈夫だった。
まとめ、結局どっち?
安さは魅力。明るさも問題なし。製品品質は悪くなさそう。3ヶ月くらい利用したが、特に大きな問題はなかった。
もし長時間フルパワーで利用する場合はCATEYE VOLT800に軍配が上がるだろう。2500と3400と公称値でもバッテリーサイズが異なる上に、CATEYE VOLT800はバッテリー交換もできる。
格安中華ライトは本当に立派な仕様だが、すぐにダメになるものもある。Gaciron V9C800は明るさも含めて合格といいたい。円柱のような外観デザインは好みが分かれるので、それがOKなら購入候補に上げて良いと思う。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。ライトでケチって事故にあったら元も子もない。
Twitterで最新情報をつぶやいています。ぜひフォローしてください!
コメント