旧東海道の自転車旅、4日目。
今回走ったルートは
府中(静岡)
鞠子(丸子)
岡部
藤枝
島田
金谷
日坂
掛川
袋井
見附
浜松
舞坂
新居(今切)
ほとんどが初めて走る区間。
この区間を越えるために十分な準備をしたつもりでしたが……。
ハプニング続きの100km!!!
結果的に準備不足。
どんな準備をしたのか、何が足りなかったのか?
見どころは前半の体力あるうちに♪宇津谷峠
前半の見どころは宇津谷峠。
鞠子宿と岡部宿の間にあります。
「体力のあるうちに=前半で」
と考えて、今日のハイライトを最初にしたのです。
宇津谷に入る直前。
下は高速道路。
トンネルから車が絶えることなく出てくるのは、まるで流しそうめん。
しかし、道を一本入った瞬間にタイムスリップしたかのような雰囲気。
朝だからか、しんとしている。
澄んだ空気。
観光地になっていない。
家にかけられた洗濯物、
犬の散歩をしている人、
本当にその区画だけ落ち着いた空気が流れています。
静かな宇津谷峠と、騒々しいトンネル。
その対比が動と静。
ところで、宇津谷峠を越えるにはいくつかの道があります。
平安時代からつづく蔦の道(古道)
旧東海道となっている江戸時代の道
明治のトンネル
大正のトンネル
昭和のトンネル
- 平成のトンネル
先ほどの流しそうめんのようなトラックが「昭和のトンネル」と「平成のトンネル」
そして、集落の先にある「大正のトンネル」。
この3つは車で通り抜けることができます。
↑大正のトンネル
明治のトンネルは車NGで、自転車と歩行者のみ。
江戸時代の道は旧東海道で徒歩のみ。
蔦の道はハイキングコース。
「さあ、どの道を進みますか?」
大正のトンネルを撮影→明治のトンネルを抜けて先へ進む
という計画でしたが……。
↑明治のトンネルを抜ける
せっかくの旅、もうこの地に来ることがないかもしれない。
蔦の道は無理でも旧東海道なら。。。
箱根だって越えられたなら、宇津谷峠だって。
結果、
大正のトンネルを撮影
↓
明治のトンネルを抜ける
↓
大正のトンネルで戻る
↓
そして自転車を担いで旧東海道、江戸時代の道
を進みました。
が、ちょっと進んだところで、後悔😅
↑江戸時代の旧東海道、その1
↑江戸時代の旧東海道、その2
↑江戸時代の旧東海道、その3
↑江戸時代の旧東海道、その4
↑石がゴロゴロしています
やっぱり自転車で進む道ではありません。
自転車を担いで、一段一段と階段を登っていきます。
自転車と荷物合わせると13km以上あるでしょう。
ズシリと肩に重さが伝わってきます。
きっと江戸時代の人もこうやって荷物を担いで登ったに違いありません。
むしろ、当時、階段はなかったはず。
現代の方がまだ楽。。。!?
↑峠を越えました
この重労働の後に、まだ100kmのサイクリングが残されているのです!
疲れは楽しみを奪う、大井川にて
宇津谷峠を抜けてから、岡部宿、藤枝宿と抜けますが、あまり記憶にありません。
疲労があると、観光を楽しむという気持ちを失います。
続いて島田宿。
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
という唄があり、大井川はしっかりと観光したいところですが、あっさりと渡ってしまいました。
大井川鐵道を撮影したり、
蓬莱橋を渡ってみたり、
島田宿で撮影をしたりと
観光を堪能するべきでした。
↑川越の記念碑?
↑あっさりと橋を越えて金谷宿へ
まさかの激坂、金谷坂と中山峠
なんとなく、大井川を越えて、次の金谷宿に到着。
何度もみてきた富士山が今日も映えています。
金谷坂
そして、その先の金谷坂の石畳へ。
金谷坂は旧東海道の趣を残そうと地元民が協力して石畳を復元しているエリアです。
石畳を自転車で登ることは不可能。
そこで、自転車を押して金谷坂を登りました。
想像以上のキツさ。
ゼイハァゼイハァという息遣いが響きます。
やっと終わったと思ったら中腹にあるお地蔵さん。
まだまだ続く石畳。
あれ?サイクリングじゃなかったの?
ウォーキング?
とツッコミ。
誰も聞いてくれません。
↑どこまで続く?金谷の石畳、その1
↑どこまで続く?金谷の石畳、その2
↑どこまで続く?金谷の石畳、その3(真ん中くらいに地蔵尊)
↑どこまで続く?金谷の石畳、その4(お茶畑が広がってきたぞ)
ようやく石畳がおわったところにログハウス風のカフェがあります。
「営業中」
という看板もありここでしばしの休息をすることに。
汗臭いであろう中年おじさんである私。
しかし、嫌な顔ひとつせず、おいしいコーヒーとモンブラン、ピラフを提供してくれました!
中山峠
あとは急坂を下っていくだけ。。。と大きな勘違い。
中山峠がノーマークで激坂。
本当に泣きたい。
叫びたい。いや、叫んだ。
旅も4日目で疲労蓄積。
なによりも信じられない斜度。
都内にある激坂だけど50mというのがあるが、それが、延々と続く感じ。
押して進むこともできないくらい辛い坂。
いや、壁。
あたり一面にお茶畑が広がりますが、よくぞこんなところを開拓したもんだ。
坂の頂上あたりでは、おばちゃんたちが冬休みの子供たちとバーベキュー。
思わず、
「もう終わりですか?」と質問してしまいました。
「おわりおわり♪あとは降るだけ」
という何気ない会話が心を和ませてくれます。
↑お茶畑がひろがる
しかし、急坂を登ったということは、急坂を降らなければいけません。
風も吹いています。
ブレーキをかけても止まれないような下り坂。
途中あまりの斜度に人生ではじめて
「下り坂を押して降りる」
ということをしました。
↑恐怖の下り坂で押し歩き、その1
↑恐怖の下り坂で押し歩き、その2
中山峠を越えてからは、日坂宿、掛川宿、袋井宿、見附宿と通りますが、記録はあっても記憶があまりありません😅
↑掛川城で写真を撮ったらしい
中山峠、本当にノーマークでした。
未走区間こそしっかりと確認しておくべき。
特に、坂道がどのくらいあるのかは大事な情報。
箱根八里、薩埵峠、宇津谷峠、金谷坂と越えてきたので、あとは平坦路と都合よく考えていました。
中山峠こそ東海道最難関!
油断大敵、川越えは危険でいっぱい、天竜川
坂を越えれば、あとは楽勝♪
川越?現代は橋が架かっているから楽勝♪♪
そんなふうに考えているときが私にもありました。
橋は危険でいっぱいです。
例えば、天竜川に架かる橋。
なんと、ここに架かる橋には歩道がありません!!!
歩道がないということはトラックと共に橋を渡る必要があります。
ケイデンス140くらいで全力でペダリング!!!!
しかし、どんどんと前の車から離されていきます。
足がつりそう。
必死にしたハンドルをもってペダルを回している私。
それをみたら、後続車の佐川急便のお兄さんも理解してくれるはず。。。。。
「うぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!@#$%^&」
と最後までペダルを踏んで、浜松市内へ。
さっきのペダリングでエネルギー切れです。
しばし、土手で呆然としていました。
夕日が私を照らしています。
敗れた明日のジョーのよう。
風がなかったのが唯一の救いでしょうか。
トラックに煽られながら、横風や向かい風を想像するだけで寿命が縮む思いですね。
夜のサイクリングにそなえる、浜松宿〜浜名湖
浜松でサイクリングが終わり。。。ではなく、実は今日のゴールは浜名湖です。
浜。。。ではじまるからといって、浜松と浜名湖が近いわけではなく、まだ20kmくらい先。
ここで夕暮れ。
危険なナイトライド。
でも大丈夫!
今回は、予想通りのナイトライドです。
蛍光服を準備してきました。
↑蛍光服(楽天市場でみてみる)
これを装着することで、ダサくても目立つはず。
自転車とは似合わらないかもしれませんが、安全第一です。
さらに、残りの20kmは以前に浜名湖1周をしたときに走った道です。
知らない道を夜に走るのは怖すぎます。
100km終盤は、すでに知っている道になるように計画したのです。
自分の計画の素晴らしさに自画自賛w
浜松、舞坂、新居と通り過ぎます。
浜松城、
舞坂の松並木、
脇本陣、
浜名湖鳥居、
新居関所、
と見どころは盛りだくさんですが、全部通り過ぎました。
だって、訪れたことがあるから。
今夜の宿はホテルルートイン浜名湖。
ゴール間近。
ホテル界隈に食事場所がないのはすでに既知。
よって鷲津駅前にてテイクアウトをする作戦。
訪れたのはちょっと変わった焼き鳥屋さん(いや、バー)。
バードランド 鷲津駅前店。
なんと店長さんも東海道自転車旅をしたことがあるとのこと!
もっとゆっくり話がしたかったけれど、後ろ髪に引かれながらお店を後にしました。
↑「元気が出るようにガンバレーと気持ちを込めて焼きましたよ♪」と焼いてくれた
焼き鳥、枝豆、おでんとどれも最高!
次の日に疲れがでなかったのもこの素敵な夜ご飯のおかげ!
まとめ
100km以上走るときは……、
見どころは前半にしよう
坂道は入念に確認しよう
川越は危険が一杯、油断しないこと
ナイトライドで初めての道は避けよう
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。今回宿泊したルートイン浜名湖は定宿になりそう。なんといっても部屋内に自転車持込み可というのが大きい!
>>> 楽天トラベルで自転車大歓迎のルートイン浜名湖をみてみる
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コメント
自転車で街道巡りをしている者です。
史跡や道標等を見て廻るなら1日70〜80Km位が限界だと思っています。(突っ走るだけなら280Km位1日で走れます)
金谷、吉川の石畳の担ぎ上げはかなりきついですよね。
小夜の中山は江戸側23%京都側30%以上の劇坂ですしね。
お疲れ様でした。