定期的に所有欲を掻き立てられる折りたたみ自転車=BROMPTON(ブロンプトン )。先日も欲しい欲しい病に誘われたばかりである。
誰もがその良さを認めているといっても過言ではない。街中で乗り回すのに最高だ!という意見も多い。
「最強の街乗り自転車=BROMPTON(ブロンプトン )」という方程式にイチャンモンをつけるのが今回のテーマw
BROMPTON(ブロンプトン )のスペックをおさらい
BROMPTON(ブロンプトン )のスペックをまずはおさらいしてみよう。
ハンドル形状
2020年モデルでは、曲がっている通常のMタイプと、フラットハンドルでスポーティーな乗車姿勢になるSタイプがある。
変速数
2,3,6の3種類。なお、3,6は内装ハブ搭載なので重量増。
キャリア
キャリアを取り付けるかどうか。キャリアありのRタイプと、なしのLタイプがある。
モデル名の読み方
ハンドル形状、変速数、キャリアを組み合わせることで、モデル種類を言い表すことができる。たとえば
S2L=フラットハンドル、2速、キャリアなし
M6R=通常ハンドル、6速、キャリアあり
という感じ。
他にもいくつかの種類がある。詳細はこちらを参照してほしい。

特にこだわりがなければ、M6Lを推められることが多いので、それを基準に話を進める。
BROMPTON(ブロンプトン )は街乗りに向かないかも?という理由、その1:重い
一般的なM6Lを選択すると、11.8kgとなってしまう。ライトや輪行袋などを搭載すれば、13kg近い重量。平坦路を走っているときは全く気にならないが、実は、街中は坂道ばかりということが結構ある。13kg近いというのはかなり辛いのではないか?
先日、東京都文京区1周サイクリングをした。このときも感じたが、東京は坂道ばかり。利用したのはDAHON Curve D7で10kg。
13kgだと、辛そう。
BROMPTON(ブロンプトン )は街乗りに向かないかも?という理由、その2:軽いギアがない
BROMPTON(ブロンプトン )のギアは6速。フロントのチェーンリングは50T、スプロケットは13-16Tである。また、内装変速の比率は75%-100%-133%と思われる。この場合のギア比は次の通り。タイヤ周長は1300mmで計算した。
リア歯数 | ギア比 | クランク1回転で進む距離 |
---|---|---|
13T-H | 5.12 | 6.65m |
16T-H | 4.16 | 5.40m |
13T | 3.85 | 5.00m |
16T | 3.13 | 4.06m |
13T-L | 2.88 | 3.75m |
16T-L | 2.34 | 3.05m |
最も軽いギア比にしても2.34である。通常の坂であれば問題ないが、私のような貧脚では坂道が辛い。
比較対象として私のDAHON Curve D7を調べてみた。ギアは50T x 11-25Tである。ギア比にすると次の通り。タイヤ周長は1185mmで計算した。
リア歯数 | ギア比 | クランク1回転で進む距離 |
---|---|---|
11T | 4.55 | 5.39m |
12T | 4.17 | 4.94m |
13T | 3.85 | 4.56m |
14T | 3.57 | 4.23m |
15T | 3.33 | 3.95m |
17T | 2.94 | 3.49m |
19T | 2.63 | 3.12m |
21T | 2.38 | 2.82m |
23T | 2.17 | 2.58m |
25T | 2.00 | 2.37m |
BROMPTON(ブロンプトン )で最も軽いギアだと2.34だった。DAHONでは2.38が近似値。DAHONには2.17と2.00という2枚軽いギアが残されている。実際に先日の東京都文京区1周サイクリングでも頻繁に利用するギアであった。よって、改めて言いたい。
軽いギアがないのは心許ない。
BROMPTON(ブロンプトン )は街乗りに向かないかも?という理由、その3:駐輪しづらい
意外にも、BROMPTON(ブロンプトン )は駐輪しづらい。キックスタンドが標準搭載されていないので、後輪を折りたたむ必要がある。
↑後輪を折りたたむ。
この折りたたみは平らなところに停めるときは問題ない。しかし、道は意外にもボコボコとしている。よって、後輪を折りたたんで駐輪すると、実にバランスが悪いのである。
まとめ
街乗りで最強と言われるBROMPTON(ブロンプトン )だが、結構弱点がある。標準状態では
- 重い
- 軽いギアがない
- キックスタンドがない
という問題がある。よって、
標準BROMPTON(ブロンプトン )では街乗り利用は厳しいと言わざるをえない。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。BROMPTON(ブロンプトン )をダメ出ししているわけではありませんよ。ちょっと工夫すると、抜群によくなる。そんな自転車だと思います。
弱点を克服すれば、最強の街乗り自転車になるのではないか?それは次の話。

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