よくクロモリロードバイクはフレームがしなるから疲れないと言われる。本当だろうか?答えは
はい!疲れにくいです!すくなくともミニベロよりは!
今回はこの疑問に対しての一応の答えに辿り着くまでの行ったことについて報告。
クロモリは疲れない?
自転車フレームの材質にはクロモリ、アルミ、カーボンが一般的であるといえよう。それぞれの特徴として(細かいことは抜きにして)
- クロモリ=衝撃吸収する、細いパイプ、錆びる、重い
- アルミ=衝撃吸収しない、太いパイプ、錆びにくい、まあ安い
- カーボン=衝撃吸収する、整形しやすい、錆びにくい、軽い、高価
とあげられる。
この中で、アルミフレームと比較して、クロモリフレームは衝撃吸収するので楽というもの。
そんなに材質面で違うのかなーぁ?やはり体感値としてどうなのかを感じてみたいところ。
クロモリロードバイクであるRaleigh Carlton Fを購入したときは興奮していたが、少し落ち着いてきたので、あらためて、距離を乗って確認したいところ。
実験ライド1:強風の中、150kmを走る
千葉県市川市から香取市佐原までの往復ライド。道中はほぼ利根川サイクリングロードが中心なので平坦コース。
↑市川→佐原→市川
問題は
信じられないくらい強風の日に走ってしまった!
いや、もう、ペダルを踏まないでも30km/hで走ることができるような強風の日で、ちょっとでも横風になると自転車のバランスをとることも困難な日であった。
↑利根川が海のように波を打っている(風に乗って走ることができる)
佐原に着いたときから覚悟はしていた。正確にいうと、佐原に着く前に追い風に乗っている時から覚悟はしていた。
往路が楽勝追い風=復路は絶望的な向かい風
復路を走る頃にはきっと風向きが変わっているよね?とか
いつまでも強風ということはないでしょ!?とか
淡い期待を抱いていた。いや、風が弱まるまで、コーヒーブレイクをしたりして、ゆっくりとしていた。しかし、現実を直視すれば
見渡す限りの荒野に風がビュービュー。
土手上は流石に辛いので、下を走ったが、それでも12km/hくらいで進むのがやっとである。復路で向かい風とか本当に辛い。
↑気休めだが、土手下を走る
輪行袋はもっていないので、選択肢はペダルを踏んで前に進むしかない。よって、休み休みでも、前に進むしかないのだ。
旅館で泊まって風がおさまるまで待つ?利根川サイクリングロード沿いには見当たらないぞ。
「ヒーメヒメ好き好き大好き姫!」と歌ってみても、まったく前に進む気がしない。ひたすら修行。ペダルをクルクルと回して進んでいく。
自宅近くで、ようやく風が和らぎ、最後は吹っ飛ばしてフィニッシュ!手元のCyclemeterでは140km以上を指していた。
140kmは、いまだかつて走ったことがない距離。追い風に恵まれた区間もあったが、向かい風で苦しんだ区間もあったので、ミニベロでは到底なしえなかった走行距離である。
しかも「最後は吹っ飛ばしてフィニッシュ!」ということで、余力を残していたのだ。
↑すべての疲れを癒す夕日
クロモリロードバイクの走行性能はミニベロ よりも上のようだ。
実験ライド2:小貝川沿いを中心に150kmを走る
実験ライド1は風影響が強かったと思われる。そこで、今度は別ルートで100km以上を目指すことにした。走るのは茨城県の小貝川。そのまま上流に向かい、最後は源泉となっているところを目指すというもの。
↑小貝川は茨城県から栃木県に流れる川
↑菜の花が華やぐ春♪
↑菜の花が華やぐ春2
↑菜の花が華やぐ春3
↑菜の花が華やぐ春4
全然景色変わらないよ!菜の花もういいや。と思えるくらい土手一面に菜の花が華やいでいた。
↑真岡鉄道
↑栃木県での1コマ。人の気配がなかった。
↑源泉到着
ここで駅を確認して驚く。ある程度電車本数がありそうな宇都宮駅までは20kmくらいある。でも、頑張ってペダルを踏んでいくしかないのだ。関東平野とはいえ峠はある。それをいくつも越えて、ようやく到着したときにCyclemeterを見ると
153km
またしても最長記録を上回ってしまった。
やっぱりクロモリロードバイクだと長距離が断然楽である。150km走ってもミニベロで80km走った疲労感に近い。
条件がいろいろツッコミどころあるのは承知しているが
いまだかつて走ったことがない距離を2日も走ってしまった。これはクロモリロードバイクのおかげであると言えると思う。しかし、これはクロモリだからなのか?それともロードバイクだから楽なの?
今まで所有していた自転車の中でもっとも走行性能が高かったのがTyrell FX。これはアルミ製の20インチ折りたたみ自転車だった。つまり、次の表のような違いがある。
これだけ条件が違えば、何がもっとも大きな原因で疲労に影響しているかを判断することはできない。ホイールサイズなのか、フレーム材質による違いなのか、折りたたみ有無による違いなのか、いったいどれよ?
とりあえずの結論として
ということで、検証は続きそうですが、体感的に言えることは
クロモリロードバイクは明らかに楽である。
だからといってTyrell FXをはじめとした折りたたみ自転車の魅力を損なうものではない。それぞれ得手不得手があるし、ジャンルが違う乗り物だと思う。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。坂道では違いがあるのかな?
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コメント
最近の新型コロナウイルス事情を顧みるに、フィットネスジムに通うくらいならそのお金をクロモリフレームロードバイクに落としたほうがよさげですね。
まったく「3密」とは無縁でワークアウトできますもの。