自転車のホイールを少しでも軽くできれば、走りが軽くなるのに。
そんなことを考えたことありませんか。
そこで、今回試してみたのはTPUチューブ。
実際のところ、ホイールを軽くするわけではありません。
タイヤの中に入っているチューブを軽量化。
そうすることで、回転部分の全体を軽くすることができます。
TPUチューブ使ってみようかな?
TPUチューブ試してみたい
TPUチューブで軽量化するとどうなるの?
ということを考えている人へ記事をお届けします。
いきなりの結論:TPUチューブは使える?
興奮して導入してみました。
が、私が購入したものは空気圧を上げられない。
そのため、パンクが怖くて利用をやめてしまいました。
【追記 2023年6月12日】
とはいうものの、読者様からの情報によると、空気圧を上げても大きな問題はないらしい。フックレスリムのホイールでなければ、大丈夫とのこと。普通のクリンチャーならタイヤに記載された空気圧まで上げても良い。。。のかな!?
そもそもTPUチューブとは?
TPUとはプラスティックの一種です。
薄くすることができて、伸縮性があるので、チューブにピッタリ。
でも、加水分解性もあるので耐久性はイマイチかも。
とにもかくにも、ゴムと比べて圧倒的に薄くできるのが軽くすることができます。
TPUチューブは高価?
TPUチューブ、それはとても高価な印象です。
たかだか、チューブなのに、そんなにするの?
というくらいの高価格。
たとえば↓
REVO LOOP。3,000円くらいします。
PIRELLI。高級品だと5,000円近く。
普通のゴムチューブなら1,000円ちょっとなのに、TPUチューブだと、3倍。
この価格のために購入を躊躇していました。
しかし、中華ブランドの企業が参入してきたことで、状況は一変します。
↑RideNow製TPUチューブ
こちらはバルブに樹脂製を利用することも含めて軽量化を図っています。
重量36gで一般的なチューブと比べて1/3の重量です。
しかも値段がペアで3,000円くらいとグッと安く!
俄然、興味が湧いてきた私が購入したのが、Cyclimi製TPUチューブ。
こちらは一般的なチューブと同じで、金属製のバルブを利用しているけど38gと軽量なのが選んだ決め手。
>>> amazon.co.jpでCyclimi製TPUチューブをみてみる
TPUチューブの魅力は軽量化
TPUチューブの魅力はなんといっても軽量化です。
一般的なゴムチューブは100gくらいですが、TPU製チューブは38gとなります。
その差は62g!
前後合わせると124gの軽量化となります。
実測してみましょう!
↑実際は35g
↑もうひとつ、33g
公称値よりも軽いですね。
↑なお、バルブは60mm
一般的な124gの軽量化では、その違いを体感するのは難しいかもしれません。
しかし、回転するところがグッと軽くなるのは走行性能に大きな影響を及ぼすはず。
軽くなることで、坂道スイスイと登れるかもしれないと期待してしまいます。
TPUチューブの弱点2つ
期待して導入したTPUチューブですが、弱点がすぐに浮かび上がってきました。
主に、2つの問題点があったのです。
最大空気圧を上げられない
マニュアルが添付されていたので、読んでみると
最大空気圧=5bar (72psi)
という記載が!!!
我が目を疑う記載です。
一般的なロードバイク用のタイヤでは7bar (100psi)くらいまで空気圧を高めることになります。
しかし、このチューブには制限があり、5barまでしか上げられないという。
日本語マニュアルの誤記かと思い、該当箇所の英語を読みますが……
Max = 5bar
と同様の記述が。
タイヤの指定空気圧があげられないということは、パンクの危険性が高まるということを意味します。
空気が抜けるのが速い
なんと48時間で5→4barまで低下します!
不良品を掴んだのかと思いましたが、そんなことはありません。
前後チューブともに同じ状況になるのです。
↑バルブ周辺が補強されているが、ここから空気漏れか?
そもそも7barまで入れたいところ、最大5bar。
だから、細かく空気圧を確認することが必要です。
毎日空気圧を確認した結果、この問題に気づきました。
2日で空気が抜けてしまう。
宿泊を伴うサイクリングでは使用しづらいですね。
TPUチューブで乗り心地は変わったか?
期待していたのは軽量化に伴う乗り心地の改善。
いくら空気が抜けやすい&空気圧があげられなくても軽量化の恩恵に授かりたい。
「軽量化の恩恵」
この言葉に興奮してしまう自転車乗りは多いはず。
いざ、チューブをいれて試走。
私が鈍感すぎるのか、全く違いを感じることができません。
むしろ、空気圧が低すぎて、モッサリした印象となりました。
100km以上走ってみましたが、期待していた感動は得られず。
マニュアルを無視して7bar=100PSIまで上げる誘惑に駆られました。
が、それで破裂パンクしたら嫌。
結局、もともとのチューブに戻してしまいました。
まとめ:TPUチューブを試してみて
低価格で軽量化できるのは魅力です。
今回試したのはCyclimi。
このモデルだと
「空気圧が上げられない&空気が抜けやすい」
という大きな問題がありました。
その結果、劇的に変わった!といえるようなインパクトは得られず。
別ブランドにして、空気圧を高めてみれば、また違った感想となるかもしれません。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。amazon.co.jpには多くの中華ブランドが乱立しているようだ。それぞれ試してみようかな。
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コメント
アリエクで、一本千円程度で同じ?商品を購入、約2ヵ月千キロ弱運用してますが、快適問題なしですよ。
空気圧も「アウタータイヤによる」との記載に従い、6.0前後で使用してます。
よっしー様
コメントありがとうございます。
6.0でも大丈夫なのですね。マニュアル再確認してみます。情報ありがとうございました!
CYCLAMiのチューブは私も持ってますが、マニュアルには「リップシステムのないリムは5Barまで」と書いてありますよね。
これはフックレスリムのことです。フックレスリムは基本的に最大空気圧が5Barですから。
ヒロシ様
情報提供ありがとうございます。マニュアルを見直してみましたが、「リムレスリップシステム」とありました。
クリンチャーであれば、空気圧5.0にこだわらなくても良さそうです。また、7barまで上げて試してみたいと思います。
ありがとうございました。
Cyclimi製TPUチューブの性能の話は置いといて、空気圧に疑問があったのでコメントさせていただきます。
普段7barも入れられているのですね。
体重と自転車の総重量、またタイヤメーカーによって値が異なりますが、推奨空気圧をお調べになってみてはいかがでしょうか。
タイヤの空気圧は非常に重要で、高過ぎても低過ぎても、そのタイヤが持つ性能を100%発揮することはできないそうですよ。
いっけー様
アドバイスいただきありがとうございます。
現在使用しているタイヤ(Vittoria Rubino Pro)は7-8.5が指定空気圧なのです。
高圧すぎて路面衝撃が多いと思うこともありますが、
指定空気圧以下で走行するのは心配です。
ご指摘の通り、高すぎても低すぎてもダメですよね。