ロードバイクで東京日本橋から日光東照宮まで走りました。
つまり、旧日光街道走破。
全部で140kmを1泊2日。
そこで、
旧日光街道とは?
旧日光街道の見どころは?
サイクリングしやすいのか?
などをレポートします。
旧道サイクリングを考えている人に届けたい!
旧日光街道とは
概略
旧日光街道は江戸時代の五街道のひとつだった日光街道とほぼ同じルートです。
東京日本橋を起点として、日光東照宮までの140kmほどの道のりです。
現代の交通網で言えば、国道4号から国道119号が旧日光街道に相当します。
ルート上にある街を現代でいうと、
東京都中央区
東京都足立区
埼玉県草加市
埼玉県越谷市
埼玉県春日部市
埼玉県杉戸町
埼玉県幸手市
埼玉県久喜市
茨城県古河市
栃木県野木町
栃木県小山市
栃木県下野市
栃木県宇都宮市
栃木県日光市
と経由していきます。
日光街道との違い
現在の日光街道は東北自動車道、または国道4号バイパスとなっています。
高速道路は自転車禁止、国道4号バイパスも交通量が多くサイクリング向きではありません。
そこで、旧日光街道沿いに進めば、楽しくサイクリングできるかも?と現地調査をしてきました。
日光道中とは?
日光街道と同義です。
日光道中イコール日光街道。
ルートはどうやって作成したのか?
当日は走ることに専念するために、事前準備をがっつり行いました。
まず、Google Mapsで旧日光街道の線を引きました。
Google Mapsを拡大しながら、いろいろなモニュメントにフラグを立てていきました。
レビューを確認して、4.0以上と以下で色分け。
サイクリングでは目的地が必要です。
走行中は4.0以上を目標にして走り、気が向いたらそれ以外のポイントも訪れることにしました。
このように計画を立てることで、100km以上の長い道のりでも、小刻みに目標をたてることができました。
旧日光街道をサイクリスト目線でチェック
坂道?平坦?
平坦路を遠くまで走りたい人向けだと感じました。
「◯メートル登った!」と自慢するよりも「×メートル走った!」と自慢したい人向けです。
実際のところ、宇都宮まではほとんど平坦です。
坂道があることを感じることはないでしょう。
宇都宮から日光もほぼ平坦に感じます。
が、実際はダラダラと登りが続いています。
よって、ペダルを踏んでも踏んでも進まない感覚です。
路面状況と交通量
ほとんど国道4号と国道119号を走ります。
路面状況は悪くないです。
トラックがビュンビュンと走る区間はほとんどありませんので、道路が歪んでいることもありませんでした。
旧日光街道の交通量は多いところで一般的な国道並みです。
車と併走することに慣れていれば、怖い思いをすることはないでしょう。
都内を除いて、歩行者はほとんどいません。
安全を確保するために歩道に進んだり、休息のために歩道に駐輪することも容易です。
場所によっては畑の横を走るので、ガラガラです。
急な飛び出しに気をつけたいですね。
↑田園風景を走る区間もあります(幸手→栗橋あたりなど)
160km以上を1日で?宿泊?
日本橋から日光東照宮までは160kmくらいあります。
1日で走破することも可能ですが、私は宇都宮で宿泊しました。
↑100kmで宇都宮の手前
↑雀宮神社は100km表示の目の前でした
↑宇都宮到着
宇都宮を宿泊先に選んだのは餃子が食べたかったからです。
宿泊地として選んだのは『ホテルアーバングレイス宇都宮』です。
Googleで高評価
大浴場あり
コインランドリーあり
駅から徒歩圏
朝食がビュッフェ形式
というのが選んだ理由です。
自転車持ち込みができれば満点でした。(輪行袋収納で対応)
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↑入口で輪行袋へ
↑部屋まで運ぶ
↑綺麗な部屋で大満足♪
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旧日光街道の見どころは?
↑スタートは日本橋
江戸時代当時の面影を残しているところばかりではありません。
現代社会に適合するには、昔のままというのは無理な話。
しかし、ちょっと意識すれば、江戸時代当時を偲ぶことができる場所がたくさんあるのです。
江戸時代の面影を見つけながら走るのが、日光街道サイクリングの醍醐味といえるでしょう。
千住宿
日光街道において最初の宿場です。
千住宿は千住大橋を境として南千住と北千住に分かれます。
↑小塚原処刑場跡
江戸時代当時は江戸の入り口に処刑場を設けていました。
罪人を見せしめにするためですね。
↑南千住側にある益荒雄神社(ますらおじんじゃ)
厳かな境内では七五三を祝う家族連れで賑わっていました。
↑千住大橋は隅田川にかかる橋の中でも最も歴史があります
↑松尾芭蕉の奥の細道を記念して
↑『かどや』さんにて、団子を食べて補給
↑『かどや』さんの団子はおすすめです。
↑向かいには江戸時代の面影を残す建物がありました
草加松原
草加宿は煎餅で有名です。
確かに草加煎餅を販売するお店がたくさん並びます。
↑趣ある煎餅屋さんがあります
また「松原」という地名の通り、松並木が2km近く続く場所もあります。
江戸時代の人も同じ松原を眺めながらの旅路だったと思うと、感傷に浸ってしまいます。
↑松並木が続いています
↑車道に邪魔されないように橋でつながっています
杉戸宿
国道4号バイパスから離れたところにある宿場。
バイパスから離れているということは、物静か。
つまり、江戸時代の宿場町の面影をどことなく感じさせてくれます。
↑用水路が暗渠となって、遊歩道になっていました。
人はあまり行き交っておらず、たまに車が通るだけ。
都会にありながら、静かでゆっくりとした時間が流れるエリアです。
古河宿
街の中心部に入ると、開放感を感じる道となります。
電信柱がなくて、電線が地下を通っているからでしょう。
看板などもどことなく、古風な雰囲気を漂わせています。
城址公園もあり、江戸時代の趣を残そうとしているのを感じます。
↑古河から茨城県
↑綺麗でこざっぱりとした街並みがなんとなく人工的かも。
小金井一里塚
小金井は宿場町ではありませんが、一里塚が道の両側に残されています。
とはいっても、現在の道路とは外れたところに存在していて公園となっているようです。
一里塚のあるところで、おしゃべりをしているおばさんたち、スマホゲームに興じている人もいました。
きっとここが歴史的な場所だということを知らないのかもしれません。
写真撮影をしている私を不思議な眼差しで見ていました。
宇都宮宿
日光街道で最大の宿場だったそうです。
現代では宇都宮=栃木県の県庁所在地&餃子の街として賑わいを見せています。
日本橋から100kmちょっと。
この地で宿を取り、餃子を堪能しました。
↑宇都宮に来ると、いつも「🥟みんみん」を食べてしまいます😅
↑宇都宮城址公園にも訪問
ギネス登録された杉並木
宇都宮から日光へ向かう道は国道119号。
特に今市の界隈では、杉並木が永遠とつづきます。
保全のために、車両禁止の箇所もありました。
自転車を押しながら、杉並木を眺めました。
50mはあるでしょうか?上を向けば杉並木に囲まれている感じのする場所。
あたり一面が杉並木の緑色で染まっているのに加えて、どことなくひんやりした空気が流れます。
時折、木漏れ日があり、全体では昼なのに暗くて、心が静まる場所でした。
前方には杉並木を歩く老婆。
声をかけてみると、地元の人で、毎日歩いているとか。
もしかしたら老婆が神様の化身なのか?と思わせるような、静まり帰った場所でした。
後から調べると、杉並木は10,000本以上で30km以上も続いているそうでギネスブック登録されているとか。
この杉並木を訪れるだけでも、日光街道サイクリングの価値あり。
↑ようやく日光駅が近づいてきました
↑鳥居が木製です(今市にて)
日光東照宮
160kmサイクリングのゴールは日光東照宮。
有名な観光地なので、観光客でひしめいています。
それでも、長い旅程の最終回だけあって、ゴールした感慨深さは格別だとおもいました。
「君たちはバスで来ているかもしれないけど、俺は自転車できたんだぜ!」
と叫びたい気持ち。
体はけっこうな疲労を感じていましたが、自宅から160km走ってゴールにたどり着いた満足で満たされていました。
↑紅葉には早い時期でしたが、川は輝いていた!
↑適当にシャッターを切っても名写真
↑いざ、東照宮へ
↑見猿聞か猿言わ猿
旧日光街道サイクリング1泊2日で持参したもの
1泊2日のサイクリングなら、ほとんど荷物をもたずに軽装でいけます。
今回はMacBook Airを諦めたため、カバンさえ持たずに行くことができました。
大型サドルバッグ(TOPEAK BackLoader 6L)
荷物は全部サドルバッグへ入れました。
そうすることで、サイクリング中の肩にかかる負担をなくします。
iPadぐらいまでなら、余裕で積むことができます。
折りたたみバッグ(Naturehike 18L)
ホテル内で、大浴場へ行くときやコインランドリーへ行くとき。
みんみんで餃子を食べるために市内を歩いていたとき。
日光でお土産を購入したときの袋。
輪行中にヘルメットをいれるとき。
用途はたくさんあります。
ひとつ持っているだけで、大活躍。
サイクリングジャージのポケットにも入りますよ♪
モバイルバッテリー(RAVPower 10000mAh PD)
スマホのバッテリーが切れたときの生命線。
フロントライトのバッテリー切れにも対応可能です。
ひとつ持参するだけで、安心感が違います。
大きさと重さ、バッテリー容量のバランスが良いのは10000mAhのもの。
USB type-c対応で急速充電に対応しているのも👍
Amazon Kindle Oasis
ホテルで就寝前に読書するために。
いつも習慣にしていることを崩さないようにしています。
スマホ画面でも読めますが、専用品だけに液晶も読みやすいです。
USB type-cに対応していないのが弱点です。
新型発売されないかなぁ。
日光街道サイクリングまとめ
日光まで行くだけなら簡単です。
電車に乗れば都心からも2時間ほどでしょうか。
しかし、旧道を調べて、それに沿って走っていくことで、江戸時代の人の往来に思いを馳せながらサイクリングを楽しむことできます。
国道となった大通りを進むのではなく、ぜひ、旧日光街道を進んでみてください。
↑栃木県宇都宮市にふるさと納税をして『みんみんの餃子』をうけとる
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。特に、杉並木は車侵入禁止エリアもあり、自転車だからこそいける場所です。一見の価値ありです!
>>> 楽天トラベルでホテルアーバングレイス宇都宮をみてみる
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