箱根の山はサイクリングで登れるのでしょうか?答えは登れます。
先日、ロードバイクを利用して、
小田原→箱根旧東海道→芦ノ湖→三島
といわゆる箱根八里、旧東海道をサイクリングしてきましたので、そのときのレポートをお届けします。
「箱根サイクリングはどのくらいきついのか?」
「箱根サイクリングのルートは安全か?」
「箱根サイクリングで訪れるべき場所はどこか?」
など、箱根の山を自転車で越えようとしている人に届け!
箱根サイクリングの基本情報
箱根八里
滝廉太郎の『箱根八里』という唄の歌詞は
箱根の山は 天下の嶮(けん)
と始まります。
天下の嶮=天下有数の険しい難所です。
江戸時代から続く東海道でも、最も険しい難所として知られていました。
↑現代でも石畳が一部残っています
また、八里とは現代で言えば、32kmくらいの距離。
つまり、箱根前後の宿場町であった小田原と三島の距離になります。
距離と斜度
だいたいの距離は次の通りです。
小田原→三枚橋(箱根湯本駅近く)= 6.5km
三枚橋(箱根湯本駅近く)→芦ノ湖 = 11.5km
芦ノ湖→箱根峠 = 4km
箱根峠→三島大社 = 15km
合計=37km
獲得標高=だいたい830m(小田原→芦ノ湖 13kmくらい)
手元のGPS記録では、最大斜度は20%を越えましたが、平均6.8%でした。
ヤビツ峠や富士スカイラインよりは楽!と感じました。
中間地点に畑宿という休息スポットがあったり、石畳が残る本当の旧道と一般道が交差するところでは休憩をしやすいのが、あまり辛さを感じさせない要因かと思います。
↑途中で、石畳の旧道を自転車担いで登りました。
途中で会った大学生の旅人は7段変速の軽快車で登っていました。
険しいけれど、歌に歌われているほど険しくはありません。
なお、静岡県三島側から登るとまた違った印象だと思います。
スタート地点
東京側からスタートするなら小田原駅がベストでしょう。
小田原駅は新幹線も止まりますので、交通の便がよいです。
旧宿場町でもありますので、東海道を行く旅人気分になれる?のもいいですね。
静岡県側ならば、三島駅になるでしょうか。
こちらも旧宿場町です。
↑三島駅、駅前(と駅中)にはお土産物屋さんがあります。
芦ノ湖は周回コース?
芦ノ湖は箱根のほぼ頂上に位置する湖。
景勝地として多くの観光客を集めています。
1周20kmちょっとなので、周回サイクリングにピッタリと思うかもしれません。
しかし、芦ノ湖でサイクリングロードがあるのは東側だけです。
西側を走る芦ノ湖スカイラインは自転車通行止めの有料道路です。
よって、周遊をすることはできません。
Google Mapsだけをみて
「お、1周できそう!?せっかく来たから、ぐるっと走ろう!」
などと、ひらめいて、辛い思いをしました。
箱根を登ってきて、湖に沿って北側に進むまではサイクリングロードがありますが、そこまで。
片道10kmをそのまま戻ってくる必要があります。
途中、九頭龍神社などもあるサイクリングロードですが、箱根ヒルクライム後に進むのはちょっと辛いです。
↑芦ノ湖、箱根神社界隈はいいけれど。。。
↑途中に神社もあります
↑しかし、反対側の芦ノ湖スカイラインは自転車通行止めです
旧東海道の面影
箱根を登るルートはいくつかあります。
今回登ったのは旧東海道に相当するルート。
地図上でいうと、県道732号に相当します。
↑小田原→箱根のちょうど真ん中あたりに畑宿という集落があります
↑畑宿では一里塚跡もありました
箱根サイクリングは安全か?
交通量
今回走った旧東海道はバイパスではありませんので、車の往来はそれほどでもありません。
路面状況も決して悪くはありませんので、特別に走りづらいということはないでしょう。
↑自転車をとめて、写真をとる余裕があるくらいの交通量です
ただ、箱根から三島に行くときに降ったのは国道1号。
ダウンヒル(下り道)で横をトラックがビュンビュンと走っていくのは怖いです。
気まぐれな天候
なによりも山道なので、天候が読めませんでした。
アプリでは雲一つないのに、雨が降っているということが多々ありました。
ちょうど、三島へ向かう下り坂で雨に遭遇してしまい、降り&トラック&雨という三重苦となってしまいました。
↑ダウンヒルで死にそうな思い
↑快晴なら、もっと綺麗な景色だろう
寄り道したいところ
小田原から三島区間でぜひ訪れたい箇所をまとめます。
小田原城
小田原北条家の居城。
国の史跡にも登録されています。
2020年12月に日本橋→小田原と走った当時、小田原城の周囲をぐるぐると回り、自転車といっしょに撮影ができるベストスポットを探しました。
城の北西、県道73号から撮影すると、自転車と天守閣を一緒に写真に収めることができると思います。
箱根関所跡
入り鉄砲に出女を防ぐために箱根の関所は、とても厳重に作られていたそうです。
江戸時代当時の雰囲気を現代に伝えるべく、関所が復元されています。
ロードバイクで通り抜けることはできませんが、押して歩けば大丈夫。
24時間、無料で通り抜け可能ですので、ぜひ訪れてみましょう。
特に、旧東海道を走ろうとしているなら、欠かせない撮影ポイントでしょう。
↑関所横で販売されていたみたらし団子、旅にグルメは欠かせません。
箱根神社
芦ノ湖の湖畔にある神社でパワースポットとして知られています。
特に、湖に面したところにある鳥居はインスタ映えスポットとして大人気。
私が訪れたときは50人近くが列を成しており、撮影を諦めました。
↑記念撮影にあつまる人たち
山中城址
箱根から三島に向かう途中にあります。
国道1号を時速50kmくらいで降っていると、山中城址に向かう側道を見落としてしまうかもしれません。
トンネルをくぐる前に左折。。。というアドバイスで良いのでしょうか。
山中城址は公園となっています。
石垣などがあるわけではありませんが、空堀が綺麗に残っていますし、何よりも展望台から見渡す景色はとても気持ちいいもので、一見の価値ありです。
三島スカイウォーク
旧東海道にこだわって走っていれば、三島に入る直前で右手に見えてきます。
全長400mに及ぶ日本最長の人道吊橋。
一見の価値あり!と言いたいところですが、私がたどり着いたのは閉店時間の3分後くらいで見学できず。
三島大社
ここは伊豆国の一宮。
つまり、もっとも規模の大きな神社となります。
残念ながら駐輪場がわからず、入口のみで退散しました。
*駐輪場はあります。次回こそは参拝したい!
柿田川
富士山から流れる湧水がとても綺麗な清流を生み出す!
今回は日が暮れてしまって、訪れることができず😭
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。三島駅近くにある「天然温泉 富嶽の湯 ドーミーイン三島」はビジネスホテルとは思えない快適なホテルみたい。一度泊まってみたいね。
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