はじめに
DAHON Curve D11とはDAHON Curve D7 (2014年モデル)をベース車両として改良したDAHON Curve D10。それさらに徹底改良をした格好良いと自己満足な大バカの折りたたみ自転車であるw
参考リンク→『DAHON Curve D7とは』
参考リンク→『DAHON Curve D10 STI Specialとは』
DAHON Curve D7をカスタマイズすればこんなこともできるんだ!と前向きに読んでくださいねw
主な特徴
DAHON Curve D7のフレームとフォークだけを残して徹底改造をすることで、スピードアップと軽量化を図ったのがDAHON Curve D11。
DAHON Curve D7の純粋な性能については下記を参考にしてほしい。
参考リンク→『DAHON Curve D7で30kmほど試走してみた』
DAHON Curve D11における特徴の1つは16インチの超小径車にロードバイクのパーツをふんだんに取り入れているところ!例えばロードバイクの象徴ともいえるドロップハンドルとSTI。しかし、小径車なのでアンバランスは否めないw。
多くの一般人は「なんか変だぞ!?」と思い、自転車に乗る人がみれば「バカだ」と思い、ごく一部の私のようなミニベロ改造大好きな人が「格好良い!」と思う。
↑ドロップハンドルは高級な3Tの軽量アルミ、STIは天下のSHIMANO 105(5800)の最新モデル!
↑105の5800シリーズということは11速。リアDは105でスプロケはUltegra11-25!!
↑Ultegraの最新クランクがロードバイクらしさを演出している!!!
↑このフレームの曲線美が最高だ!!!w
↑夕日に映える黒いフォルムが美しい(と思った人は大バカな私と同じような血が流れています)
↑もちろん折りたたみも可能だ!!!!
軽量パーツのおかげで車体重量は10.2kg。惜しくも10kgを切ることはできなかった(注:輪行バッグ、ペダル、ボトルケージ、ライトなどを全て含んだ実際の重量)。
カタログは反則である。バッグ、ボトルケージ、ライトを含まないのはいうまでもなく、ペダルさえも含んでいないことが多い。それを全部合わせると、700g近くあるので、カタログスペックなら9.5kgと表示される。
だいたいのスペックは下記を参照。
参考リンク→『DAHON Curve D7のカスタマイズまとめ【11速化してDAHON Curve D11】』
理想を言うと
この自転車があれば、ロードバイク並みに颯爽と道を走りゴール地点で簡単に折りたたんでコンパクトにして輪行帰宅!という贅沢な週末を送ることができるのだ!!!!!
……そのはずだったんだが~!@#$%^&*()
問題点1
スピードでない。ロードバイクのように颯爽と走るどころかクロスバイクにも勝てないスピードである。当然といえば当然だ。装着しているタイヤ(Primo Comet)は周長1190mm。Ultegraのクランクについているチェーンリングは53T。スプロケの最小は11T。ケイデンスを90rpmで走ったとしても……、
1190mm*53T/11T*90rpm*60分=30,961,636.363mm/h=30.9km/h
思いギヤをシャカシャカとこいでも30km/hがやっとなのだ。仮に100rpmまで頑張っても……、
1190mm*53T/11T*100rpm*60分≒34,4km/h
と35km/hを越えることはできない!!このスペックではロードバイクやクロスバイクに勝てないのは当然だろう。登り坂では、10.2kgの軽さで12kg近いクロスバイクには逆転可能だが、ロードバイクには絶対勝てない。
この机上の計算が正しいことを証明するのがここまでの実体験だ。だいたいスピードは次のようになっている。
サイクリングロードを走る=25km/h巡航
国道を走る=27km/h巡航
普通に走っていると=20km/h巡航
結果として
平均時速は16km/hくらい。遅い!!!w
ロードバイクには絶対に勝てないのだ。20インチの小径車に乗っているときは21km/hくらいで走行していたので、DAHON Curve D11は5km/hほどスピードが落ちている。
問題点2=本当に軽いのか?
10.2kgが軽い!!と思うのはママチャリと比べてみたり(15kgくらい?)、オリジナルのDAHON Curve D7(2015年モデルだと公称11.6kg)と比較しているときだけである。輪行しているときは10.2kgは本当に重い。重すぎる。乗り換えをするために移動していると……、
10mくらいで手に違和感
50mくらいで重さを感じる
100mもいくと一度ヨイショと地面に置く
そこから先は「うんとこしょ〜どっこいしょー」
輪行するために軽量化を目指したが、実際はそんなに軽くはないのだ涙
DAHONの他の車種と比較してみる。ペダルその他がなしの場合は勝手に400〜700gを追加したw
車名 | 公称スペック重量 | 付属品込み重量 | 値段 |
---|---|---|---|
2015 DAHON Mu SLX | 8.6kg | 9.3kg | 193,000 |
2015 DAHON EEZZ D3 | 9.3kg | 9.7kg | 120,000 |
2014 DAHON Presto SL | 8.2kg | 8.9kg | 98,000 |
DAHON Curve D11 | 9.5kg | 10.2kg | 250,000? |
DAHON Mu SLXは20インチということもあり走行性能は圧倒的。DAHON Presto SLはシングルギアだが改良の余地多数あり。DAHON EEZZ D3はカスタマイズする雰囲気ない自転車だしねえ。
問題点3=コンパクトなのか?
軽さとならんで必要なのがコンパクトさである。自転車はどれだけ小さく折りたたんでもタイヤサイズよりは小さくできない。それこそが16インチのDAHONを選んだ理由なのだ。簡単に折りたためてコンパクトであることは輪行時の大きな利点なのだ!!!が……、
ドロップハンドルのせいでコンパクトになりません。
↑ハンドルが角のように出っぱなし涙。
もちろんネジを緩めればコンパクトにすることができる。しかしそれでは「簡単に」折りたたむことができない。ドロップハンドルを支えるにはどうしてもしっかりとしたステムが必要なのだ!!
参考リンク→『DAHON Curve D7をSTIにしてわかった大きなハンドルの問題点』
さらなる問題点4=チェーンライン
まあ、次の写真をみてほしい。
なんと53/11という最大ギアにするとチェーンがフレームに当たっている(ようにみえる)!!その隙間0.01mmくらい!w走っているときはテンションがかかっているので干渉しないようだが、それでもチェーンが暴れた時は確実にフレームにダメージを与えるだろう。
現在は応急処置として黒いテープを貼っているが(ね、写真でもわからないでしょ!)この状態を維持するのはあまり良くない……困った悩
まとめると
ロードバイク並みに颯爽と道を走りゴール地点で簡単に折りたたんでコンパクトにして軽くヒョイと持ち上げて輪行帰宅!と言いたいところだった。しかし、スピードはでない、簡単に折りたためない、ヒョイと持ち上げられない自転車になってしまった。さらにフレームとチェーンの干渉問題もある。それならこの自転車の利点はなんだろうか?
格好いい!という自己満w世界に一つだけだし!!!
ここまで読んでくれた貴重なあなたは冒頭の意味がわかっていただけるはずだ。
「DAHON Curve D11とは格好良いと自己満足な大バカの折りたたみ自転車であるw」
【2015年8月18日追記】
そういえば、DAHON Curve D11v2となり改良されていました!