千葉県の各市町村を1周するシリーズ。
今回訪問した千葉県勝浦市は、東京から最も遠い場所に位置する町のひとつです。
チーバくんで言えば、お尻のあたり。
↑千葉県勝浦市(Google Mapsより)
勝浦といえば
勝浦漁港
勝浦坦々麺
海水浴ができるビーチ
などが有名ですが、自宅からあまりにも遠いので、私にも馴染みがない場所ばかり。
そこで、1泊2日でガッツリと勝浦探検に行ってきましたので、レポートします!
はるばる訪れたのは行川アイランド駅
始発のような電車に乗って、電車を何度も乗り越えて、
「これ以上早くは着けないよ……。」
という時間、つまり、朝8:11に到着したのは行川アイランド駅です。
行川アイランドは、昭和バブルの頃に栄えた勝浦を代表する観光地。
wikipediaによると、ピーク時は年間117万人の来訪者があったらしい。
しかし、その後アミューズメントパークは閉鎖され、駅だけが残りました。
駅の利用者がいるので廃駅にはならず、そのまま無人駅として、今に至ります。
いつも通り過ぎているだけの駅でしたが、今日はここからスタート。
↑行川アイランド駅で降りたのは私だけ。駅舎は綺麗ですが、無人駅。
おせんころがし、怖すぎる
行川アイランド駅で無人駅をしばし堪能した後、次に訪れたのはおせんころがし。
すでに入り口から秘境感が漂っていますが、到着してみてびっくり!!!
昔々、おせんという女性が転がり落ちてしまったので、『おせんころがし』と名付けられました。
この令和の時代にあっても、後ろから押されたら、転げ落ちてしまいそう。
まさか、柵がないなんて……。
↑恐る恐る見下ろしました
おそらく、今日最初の訪問客は私です。
そして、最後の訪問客も私ではないか?
そのくらい、人気がなさすぎる場所でした。
息をのむような断崖絶壁に足がすくんでしまい、すぐにこの場所を後にしました。
帰宅後に調べると、怖い話ばかりが登場しますね……。
勝浦ダムと吉野酒造
続いて訪れたのは勝浦ダム。
ダムは高地にあることが多いんですよね。
水は高いところから低いところへ流れます。
だから、貯水池であるダムは高いところにありますよね。
先ほどの行川アイランド駅のところから北上していくとすぐにヒルクライム。
油断していました。
もう、いきなりの激坂で汗と不満しかでませんよ。
スタートからこんなに登ることは想定していなく既に息も絶え絶え。
↑止まって振り返って写真撮影
↑あ、振り返ると、ちょっといい景色。
でも、それに騙されてはいけません。
坂道は辛いのです。
↑ダムが見えてきた
なんとかかんとか、勝浦ダムに到着。
ダムの周りはぐるっと周遊できるようで自転車を流してみました。
しかし、残念ながら柵がしてあって車両禁止とのこと。
↑横から自転車で通り抜けようと思えば、通り抜けることもできました。が、それで何か事故があったら大変なので無理はしないで、さようなら。
続いて、近くの(といっても5km以上ありましたが)吉野酒造へ。
腰古井(こしごい)で有名な勝浦の地酒です。
酒造にちょっと寄り道をして、写真撮影をしておしまい。
↑吉野酒造にて
↑酒造らしい
まだまだ旅は前半です。
ここで日本酒を買うと、重くて走行に支障をきたしてしまいます。
本当のことを言うと、「一見さんはお断り!」という感じでの客あしらいで、モヤモヤとした気分。
「あんた、まさか泥棒でもするんじゃないでしょうね」
という視線をちょこちょこと感じながらの接客だったので、買わないことにしました。
↑先へ急ぎます
↑気持ちいいバイパスでの解放感!
↑天気にもめぐまれたよ♪
勝浦坦々麺に挑む、途中で上総広常の兜塚へ
勝浦といえば勝浦坦々麺。
ですよね?みなさん?え?知らない?
「担々麺で町興し」
と考えた元祖担々麺のお店へと向かいました。
ちょうどこのタイミングでお腹が減ってくるという読みもバッチリ。
実を言うと、私は辛いのが苦手です。
でも、空腹ならば、きっと美味しく食べることができるに違いない。
しかし、到着した勝浦担々麺のお店は会いに行くの定休日。涙。
別候補のお店を探しますが、どうやら勝浦駅まで戻らないとお店はなさそう。
そこで空腹ですが、一生懸命ペダルをこいで駅前の担々麺を目指します。
予定外の坂道に定休日。これは完全にハンガーノックのパターン。
あまりにも空腹でつらかったので、途中のセブンイレブンに駆け込み。
ふと横を見ると、何やら観光ガイドが書かれています。
↑きっと最近、聖地巡礼が始まったでしょ!?
鎌倉殿の13人で一躍有名になった上総広常の兜塚が近くにあるとのこと。
これもまた出会いです。
このセブンイレブンに寄ることがなければ、きっとここを訪れることもなかったでしょう。
記念撮影をして先へと進みます。
↑普通の墓石です😅
やってきた坦々麺のお店。
サイクリングでカロリー消費し、空腹。
空腹は最高のスパイスですから、きっとどんな料理でも美味しいはず。
…… あれ?
配膳されたときにドンと無言で置かれたこと。
横でテレビがガチャガチャとついている席だったこと。
こういう客あしらいは勝浦クォリティなのでしょうか。
↑勝浦坦々麺、たぶん人生最後だろう。。。
また登る、遠見岬神社
勝浦駅まで来たので、遠見岬神社(とみさきじんじゃ)に訪れます。
以前からずっと訪れたいと考えていた神社で、今回はじめての訪問です。
この神社を訪問するなら、3月がベスト。
階段一面にひな祭り人形が並べられることで有名な神社なんですよ!
今回訪問したのは5月、ひな壇の代わりに使われている階段だけが目の前にそびえ立っています。
自転車は下において境内まで階段を駆け上がって行きます。
朝は自転車でヒルクライム、昼は徒歩でヒルクライム。
明日の筋肉痛は間違いなし!と思いながら登った先の景色。
なんと勝浦漁港を一望できる場所。
ここまでの疲れもちょっと吹っ飛ぶ気持ちになりました。
ところで、房総神社ライドというのをご存知でしょうか。
房総半島にある決められた神社をまわるスタンプラリーです。
自転車向きの面白い企画だと思い、私も以前に挑戦しようとしました。
が、スタンプ台紙が見つからずに挫折。
遠見岬神社はスタンプがある神社です。
「スタンプがないよ涙」と探し回っているサイクリストに声をかけられます。
私が同じ格好をしているので、思わず質問をしたのでしょう。
一人で旅をしている時に話しかけられるとついつい饒舌になってしまうのは私の悪いところ。
房総神社ライドで知っている限りの情報を捲し立てて、相手はドン引き。
相手が求めていないのに伝えてしまうなんて、私もまだまだ未熟です。
↑勝浦漁港を眺める
八幡岬公園と和菓子屋さん
さらに、遠見岬神社の先には公園がありましたので、寄り道。
この公園はお万の方を祀っているようです。
それっていったい誰?
徳川家康の側室になった人で十男と十一男を出産した女性のようです。
十男といえば、徳川御三家の紀州藩、十一男といえば、水戸藩。
それぞれの初代が勝浦出身と今日初めて知りました。
なぜ勝浦の女性?
と疑問が湧き出ますが、きっとすごい美人になったのだろうなあと銅像を見ながら思いを馳せました。
↑勝浦灯台も通過
↑海沿いの道もウネウネしていますが
↑止めて写真を撮れば、基本的に絶景です
それにしても今回の旅は
坂道を上って→風景写真を撮る
のくりかえしです。
あまり距離は走っていないけれど、足にズシッと疲労がたまってきますね。
疲労を感じたところで、訪れたのが和菓子屋さん『玉子屋製菓店』。
小さな漁港の前にポツンとあります。
なぜこんなにもメイン通りや繁華街から外れたところに一軒だけ?
甘さ十分で、ここまでの疲れを十二分に癒してくれるものでした。
特にいちご大福は美味しくおかわりをしてしまった。
店番のおばあちゃんとしばらく談笑。
「おばあちゃんの主人のお父さんの代からこの店はあって、今はここで細々とやっているのよ」
と教えてくれた。
細々とという言葉がとても印象に残る。
勝浦に限らないが、千葉県南部に行けば、若者の姿はほとんど見かけないのだ。
50代までは若造。
60代はまだまだ若手。
70代も十分現役という感じ。
お年寄りが元気と言えばいいのかもしれない。
が、若手子供がいないのは非常に寂しく感じてしまう。
きっとこの店も「自分たちの代で最後なんだ」という思いでやっているのかな?
勝浦、フィナーレはやっぱり海沿いがいいよね!?
ここからは海沿いに道を進みます。
勝浦、鵜原、興津、行川と進んで海沿いを南へ。
↑旧道ですね。勝浦市鵜原。
↑青い海とRaleigh Carlton F。勝浦市守谷にて。
↑海岸沿いを散歩しました
↑海岸沿いを散歩しました、その2
↑波音で疲れを癒します
↑自転車を濡らさないようにしないと。
↑またしても旧道。こういう景色が好きなんです。勝浦市興津。
↑鴨川市に入ったところで、ランチ2回目、なめろう丼。実は今回一番美味しかったかも。
千葉県勝浦市をサイクリングする人へ
国道沿いを進まないで、旧道沿いがおすすめです。
静かな漁村と青い海が交互に訪れますよ。
なお、道一つ入れば、結構な峠道が待っています。
【参考】今回訪れたポイントなどのGoogle Mapsリスト
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。次回の鴨川編へ続きます。
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