どこか遠くへ旅行したときに、いつもと違う素敵な景色を見てときめいている。そういう開放感を感じながら、自転車で走ったらもっと快適な気分!?と思ったことはないだろうか。
レンタサイクルもいいけれど、自分の自転車で走ることができたら素敵ですよ!?
実は、旅行先に自転車を持っていくことができるのだ。次の旅行では、電車に自転車を乗せて移動してみない?『電車に自転車を乗せて移動』=輪行である。
輪行とはそもそも何なのか、輪行するのに必要なもの、輪行で注意するべきことをお伝えする。これを読んだら、あとは輪行するだけだ!
輪行とは?
輪行とは、自転車を他の交通機関を使って運ぶことである。電車に乗せることが最も多いが、船や、飛行機、バスに乗せることもある。もちろん車に乗せるのもあり(6 wheelsという)。輪行することで、サイクリングの楽しみが広がるのだ!
輪行メリット
スタート地点&ゴール地点が自宅じゃない
最初は楽しかったサイクリング。自宅から少しずつ遠くまで距離を伸ばしていく。いつもいつも同じサイクリングコース。気がつけば、今日も同じ道。これは飽きてしまう。そのうちに乗らなくなってしまう。なんともったいないことか。
しかし、輪行することで、自宅以外からスタートすることができるのだ。電車に乗って移動してからサイクリング。電車に乗って別の駅までサイクリング。遠くの駅まで電車で自転車で帰宅。ひたすら走って電車で帰宅。組み合わせはいろいろだ!
↑電車で移動してからサイクリング
↑駅から別の駅までサイクリング
↑サイクリングで帰宅
↑帰りは電車!!!
特に、ひたすら走って電車で帰宅はオススメだ。帰り道を考えることなく、サイクリングができるというのは本当に素晴らしい。行けば行くほど帰りが遠くなるということがない!
たとえば、利根川サイクリングロードの終わりを目指してサイクリングをした。120kmくらい走っただろうか。もうヘトヘトだが、帰りは電車で輪行することで、終点にたどり着いた達成感=サイクリング終了とすることができた!
渋滞している箇所を避けられる
私の自宅周りは渋滞ばかりで車が最も遅い交通手段といっても、あながち間違いではない。交通渋滞の中を自転車でスルスルと抜けていく……、それ危険。周りに気を使いすぎて疲弊するし、排気ガスまみれになって気分も悪い。気持ちの良いサイクリングが単なる修行になってしまう。
輪行すれば、この問題が解決。車が多い都市部は電車で飛ばして、一気に郊外へワープすることができる。
体力温存
これからヒルクライム。そういう時も輪行して目的地に近づきたい。たとえば、富士山にのぼるとしよう。自宅から富士山の麓(河口湖とか)までサイクリングをしたら、それだけで、ヘトヘト。
ヒルクライムだけではない。郊外でサイクリングを楽しむ前に疲れてしまわないように、輪行で体力を温存したい。
輪行するのに必要なもの?
いざ、輪行しよう!としたときに必要なものがある。
輪行袋
絶対必要なのが、自転車を入れる袋=輪行袋である。日本では一部の電車を除いて、自転車をそのまま電車に乗せることはできない。
↑海外ではこういうことができる(オーストラリア)
↑折りたたみ自転車を乗せることができる(シンガポール)
↑輪行袋にいれること(日本)
輪行袋を選ぶ基準はいくつかあるけれど
- 自転車を完全に覆うことができないのは違反(たとえばサドルが出ている)
- ハードシェルは重いので自宅保管用、柔らかい素材を選ぶべし
という点が挙げられる。
折りたたみ自転車ならGIZA PRODUCTSがオススメ。
↑GIZA PRODUCTSの輪行袋は軽くて安価
ロードバイクなど折りたためない自転車ならOSTRICHが有名だ。
ロードバイクでも輪行可能だけど!?
折りたたみ自転車をもってない?いや、ロードバイクでも輪行可能。ロードバイクの場合
- 前輪を外す
- 後輪を外す
- ギアを内側にする
- 輪行用のスタンドをフロントフォークに取り付け
- フレームを逆さにする
- タイヤを固定
- 袋に入れる
と手順が多いようだ。「ようだ」というのは、私は敬遠しているから。が、慣れると10分くらいで終了する。サイクルガジェットの中山さんが手際良く行っているのを見ていたら10分だった。
輪行で注意するべきこと
輪行をするときには注意するべきことがある。今までの自分の経験から感じていることをお伝えしたい。
自宅で練習しておく
いきなり輪行本番を迎えないようにしたい。折りたたみ自転車であってもお店で店員さんが折りたたんでいる時はスムーズに見えるのだ。いざ、自分で折りたたもうとしたときに出先で悪戦苦闘するのは避けたい。
たとえば、Tyrell FXの場合
- ギアを一番軽い場所にする
- ペダル位置を調整
- リアのロックを解除して後輪側を折りたたむ
- 安全ピンで固定
- フロントフォークのロックを解除
- フロントフォーク折りたたむ
- ステムを回転
- シートポストを下げる
という手順を踏む。どれかを間違えてしまうとうまく折りたためない。また、シートポストにライトやバッグを取り付けていると、それが邪魔になる。こういうことを出先で気づくと辛い。特に、サイクリング後に輪行する場合は疲れているので、落ち着いて輪行準備ができないものだ。
袋に入れるという行為もすんなりいくとは限らない。DAHONの輪行袋も前後ろが決まっているなどの制約がある。
満員電車を避ける
輪行袋にいれて、コンパクト!と思っているのはあなただけ。他の乗客から見れば、謎の大きな荷物、マジでジャマ!ということ。
輪行する時は一番前か一番後ろの車両と言われるけれど、要は空いている車両を選ぼうということだ。
自分が乗る電車が満員電車なのかどうかをよく考えたい。混んでいる電車に自転車を持ち込むことは大変だし、輪行袋内の自転車にぶつかって、人が怪我したり、自転車が壊れたりするトラブルの元である。
乗り換えを減らす
折りたたみ自転車が軽いと言っても10kgくらいある。それを肩から担いで移動するのは大変だ。たとえば、東京駅。京葉線のホームから山手線まで移動すると1kmくらい自転車を担いで運ぶことになる。一度行ったことがあるが、苦行でしかない。
なるべく乗り換えがない輪行、ある場合でも移動が少ないコースを選定したい。
リアディレーラーをぶつけない
リアディレーラーが折りたたんだ状態でどこにあるかを確認するべし。BROMPTONは前輪タイヤと後輪タイヤの間になるので、問題ないが、それ以外のブランドだとリアディレーラーが外側にむき出しになっている。改札などでぶつけると曲がってしまう。
↑曲がってしまった涙
さいごに
輪行はサイクリングの楽しみを広げる。案ずるより産むが易し。
今日も『自転車でGo.com』にお越しいただきありがとうございます。輪行袋ならGIZA PRODUCTSオススメ。
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