冬、極寒。そんなときはサイクリングを控えるか、ちょっとその辺を走るくらいが望ましい。まさか100kmを走るなんてクレイジーすぎる。
しかし、十分な準備をしていれば、なんとかなるのでは?
極寒の100kmサイクリング計画での注意点をまとめたのは前回の記事。それを踏まえて考えた行き先は
東京湾一周(通称、ワンイチ)
多くの人が挑戦している東京湾一周。どんなコースなのか、なぜ選んだのか、実際の走った感じなどをレポートする!
東京湾一周はどんなコース?
1周コースで、特にスタート地点やゴール地点は定まっていない。好きなところをスタートしてそこに戻ってくるだけだ。
湾岸沿いをずっと走ることはできない。好きなルートをぐるっと走れば良いと思うw
↑東京湾一周(全行程だいたい200km、google mapsを利用)
ただし、湾なので、フェリーを利用しないと一周はできない。自転車で海上を走るわけにはいかないからねw
↑この区間だけはフェリーを利用(google maps)。
↑神奈川県の久里浜と千葉県の金谷を結ぶ、東京湾フェリー。
↑片道1,210円、自転車運搬代金490円込み
↑自転車もしっかりと固定してくれる!
なぜ冬に東京湾一周?
冬に東京湾一周がオススメな理由は、
どこでもリタイアできるから!
東京湾周りは駅だらけ。体調を崩したり、やはり無理だと感じたら、いつでも輪行して終了することができる。まさに極寒の冬にぴったりだ。
↑そこかしこに駅。いつでもリタイヤできるように私を呼んでいるようだw
さらに
ルートのほとんどは平坦!
ヒルクライムをすることがないので、気温変化もそれほどない。市街地を抜けて行くので、風もきつくない。このような環境ならミニベロでもなんとかなる。
↑市街地を抜けて行くのが基本
週末に出発するのがオススメ!
首都圏を抜けて行く。いつもなら喧騒の中であるが、週末であれば、人影もまばらである。
↑人も少ない週末の東京都内
200km走りました!(2日かけました汗)
ミニベロのスピードは15km/hくらい。途中で、写真撮影をしたり寄り道をすることを考えれば、20km/hで進むことはできない。日暮れ時間を考慮すれば、100kmずつを2日間に分けて、走るのが望ましいと考える。
今回は東京都内&神奈川県を初日に進み、2日目に千葉県を進む計画をたてた!
初日ルート
蔵前橋通り→国道14号→第一京浜→横浜→久里浜
という感じ。
↑蔵前橋通りを進む。平井大橋にて。風強い涙
↑日本橋でしばしのカフェタイム
↑第一京浜を進む(多摩川を渡って神奈川県へ)
↑横浜についた、ここまでで50kmくらい
観光地は混んでいるのでスルー。自分は改めて人混みが苦手であることを感じる。
神奈川県=オシャレというイメージついて回る。どことなく苦手なのだw
↑お昼ご飯、サイクリング中のラーメンは気持ち悪くなりやすい。これからは控えよう
↑三浦半島を走って、久里浜に到着
久里浜にここで初めて海景色を見ることができたw 本当に東京湾一周をしているのかと自問自答してしまった。ひたすら、都会を車と一緒に走ったという感じ。
↑フェリーは夕刻に出発、夕焼けが綺麗
↑フェリー内でしばらく休息。
金谷港は漁港だけあって魚介類が豊富。どのお店にしようかと悩んだが、最寄りのお店、the FISHに進む。
↑the FISH(公式サイトはこちら)
お土産物屋さんも併設しているが、観光地特有の高くて不味いということはない。新鮮な海の幸を楽しめる♪店内はもちろん禁煙。ただし、もう少し暖房を聞かせて欲しかった(^_^;)
↑海鮮丼いいね♪
外は完全に夜。都会暮らしに慣れていると、深海のような闇夜に驚いてしまう。ライトがなければ危なかった。
↑闇夜
2日目ルート
浜金谷→富津→木更津→五井→幕張
と進む、千葉県内房ルートを選択。2日目で疲労を感じながらのサイクリングなので、安全運転を特に意識した。Google Mapsでルート確認しながら進むこと多数。
浜金谷→富津(国道127号線)
主に国道127号線を北上する。他に選択肢はない。
浜金谷周辺は車通りは少なめであったが、トンネルが多い。わずかな距離であってもトンネルを抜けるのはドキドキとしてしまう。
↑トンネル怖い。昼までも前後ライトをしっかりとオン!
国道127号線をずっと進み北上するのは簡単だが、少しずつトラックが増えてくる。迂回路を進むべきだった。特に、上総湊(かずさみなと)からは県道256号線と分岐するので、そちらを選んでいくべきだった。館山自動車道の富津中央インターが近いのでトラックがビュンビュンと横をすり抜けて行く。生きた心地がしなかった。
怖くて、道中で写真撮影をする余裕もなし。
↑佐貫町駅近く、国道465号線との分岐点にミニストップで、しばし休息。
今回の旅でもミニストップは大活躍だった。店舗によっては汚いけれど、かならず休息所がついていて禁煙というのはありがたい。
そのまま、国道465号線を進む。国道127号線は内陸を進むので避けた。
国道465号線が走る富津市は『はかりめ丼』が有名。いや、実はこの日までそのことを知らなかった。はかりめ=アナゴのこと。以下、wikipediaの引用。
はかりめ丼(はかりめどん)は、千葉県富津市で販売されているご当地グルメ。特産のアナゴ煮物を使った丼物である。
「はかりめ」とは本来ははかりのことで、富津ではアナゴの別名にも使われている言葉である。細長くて側線孔の連なるアナゴの姿が、魚市場で使われている棹はかり(棒はかり)の細長くて目盛りがふられた形に似ていることからついた呼び名であると言われる。もともとは魚市場の関係者の言葉だったと言う。
これは逃すべからずと、たまたま通りかかったお店でランチをすることにした。
あとで、知ったのだが、富津の『はかりめ丼』特集では必ずと言って良いくらい取り上げられる有名店だった。ランチタイムということもあり、どんどんと客が入ってきた。駐車場に停まっている車も他県ナンバーが目立っていた。
観光地のようだが、1,300円くらいで食せる『はかりめ丼』は美味。東京湾一周をしている皆さんにも是非、富津市で食事をすることをお勧めしたい。
↑実は有名店だと後で知った。『味のかん七』
↑食事前に撮影するのは、辛いです。早く食べたい!
富津→五井(県道90号線、県道87号線、県道287号線)
この旅も終盤が近づいてきた。美味しいランチを終えて元気一杯!というのは錯覚だった。積もった疲れを感じてしまう。
この区間は国道16号線を進むのが最も単純だが、トラックが多くオススメできない。代わりに、県道を進んで行く。幾分かはマシなルート。
↑県道90号線
↑県道90号線、木更津港にて、ワンイチだけれど久しぶりに海をみるw
↑県道87号線、小櫃川(おびつがわ)を越える。もう疲れました。
↑県道287号線、内房線と並行して進みます。
↑市原市五井に到着。養老川にて。ここまで来ると、旅の終わりを感じてしまう。
五井→幕張(国道357号線)
いよいよ、終点も近い。ここで、迂回路を進んでも千葉市内を走ることになる。渋滞を進むくらいなら、国道がマシ!と判断して、国道357号線を進むことにした。
「道は広いし、トラック風で追い風にもなる!」と前向きに考えた!
単なる浅知恵だと知った時はすでに遅かった。片道4車線くらい。トラックが推定70km/hくらいで横を通り抜けて行く。
本当に怖いです……。
↑文字通り車ビュンビュン
疲れでトランス状態だったのかもしれない。スピードだけはでて、
26.99km/h
27.72km/h
28.80km/h
と、この旅路での最高平均速度を更新していた。安全運転を心がけるなら、国道357号線は避けるのが無難であるといえる。
いよいよゴール、幕張にて
この東京湾一周も終わりだ。マラソンでいえば、スタジアムに戻ってきた感じだろうか。すでに幾度となく走ったことのある道なので、勝手知っている。だからこそ、油断して事故しないようにと安全運転を心がけた。
↑前方から光が差して来る。
↑ゴールは近い。
↑ゴール
幕張海岸から東京湾を見渡すと素晴らしい夕焼けが待っていた。アクアライン、ゲートウェイブリッジ、東京スカイツリーなどの観光地が見えるだけでなく、遠くに富士山もそびえている。何よりもこの湾を一周したのだという感動。この視界に広がる海をグルリと回ったのだという達成感のあまり、声を張り上げてしまう。
「やっと帰ってきたよー!」
↑東京湾に沈む夕日が光線としてTyrell FXに差し込んでいた
まとめ
- 200kmを冬に走るには計画が必要→1泊2日計画
- 東京から神奈川の京浜エリアは交通量が少ない週末がオススメ
- 久里浜からはフェリーで千葉県へ移動、しばしの休息
- 千葉県内房は国道127号線、県道265号線、国道465号線、県道90号線、県道87号線、県道287号線と進むべき
- 幕張の夜景はぜひ自分で見に言って欲しい
なお、今回の旅費は
- 食費=6,000円
- 宿泊費=6,000円
- 交通費=1,200円
くらいだった。
今日も自転車でGo.comにお越しいただきありがとうございます。輪行バッグは必須。それはまた次回に。
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