はっきり言うけれど、Tyrell IVEは重い。最大にして唯一の弱点といってもよいが、重い。
現在はカタログスペックでは11.5kgと記されているが、ペダル、輪行バッグ、ライト、携帯工具などを加えると13.0kgぐらいになってしまう。
13kgなんて運べないし、走りも重い。ペダルを踏んでも加速しない……(T_T)
フレームが(折りたたみ自転車にしては)しっかりとしているという話を聞くが、13kgではその良さを知ることもできない。
きっと素晴らしい潜在能力を秘めているはず。そこで、ちょっとだけ軽くしてみる工夫をした。
結果は、全く別の自転車。「こんなに走るのか!」と驚きだったので報告する!
Tyrell IVEの重量について
冒頭でも述べた通り、Tyrell IVEの弱点は重さだ。
クロモリフレームであるということ、安全性に気を配っている、そういうことを踏まえても
重い!
150,000円の自転車としてはとても重い。
重いなりにマッタリと走るのもアリだが、あまりお金をかけずに軽量化をすることを決意した!
まずは、パーツ重量確認。主なパーツ重量を一覧にすると次の通り。
パーツ |
重量 |
---|---|
Fホイール |
483g |
Rホイール |
600g |
タイヤ*2 |
800g |
チューブ*2 |
154g |
ペダル*2 |
260g |
左クランク |
232g |
右クランク |
426g |
チェーンリング53T |
114g |
チェーンガード58T用 |
172g |
ボトムブラケット(BB) |
126g |
シートポスト |
410g |
サドル |
290g |
スプロケット11-30T |
322g |
リアD sora |
246g* |
フェンダー前 |
158g |
フェンダー後ろ |
249g |
*リアDだけはカタログ値
標準タイヤが重すぎるので、これをSchwalbe Kojakに変更するのはすでに実施。
最初は走りに感動したが、それでも重い……(-_-#)
軽量化に向けておこなったこと、その1: フェンダーの取り外し
↑フェンダー外す!
フェンダー(泥除け)があることで、多少、路面が濡れていても走ることができる……。そう思っているのは錯覚だった。
先日、雨上がりに走ったところ、ホイールがボロボロになってしまった。やはり、自転車は雨に弱い。
雨で走らないことにしよう!
「それなら、フェンダーいらないのでは?」
ということで、フェンダーを取り外す。それだけで、407gの軽量化となった!!!
↑見た目もスッキリ♪
軽量化に向けておこなったこと、その2: 自作キックスタンドの取り外し
実は、Tyrell IVEにはキックスタンドがない。ママチャリのように気楽に走れるのが売りなのにキックスタンドなし。
Tyrellからの公式発売を待てずに自作をしたが、今回外すことにした。

クイックリリースに挟んで固定するキックスタンド、後輪ホイールのロックがイマイチである。
そして重量増である。
自作キックスタンドを取り外して116gの軽量化。
↑自作キックスタンドさようなら。
軽量化に向けておこなったこと、その3: ハンドルをカーボン製に変更&ポジション見直し。
実は、軽量化と合わせて自転車のポジションを少し見直した。
Tyrell IVEのハンドルまでの距離はスポーツバイクにしてはかなり短く感じる。つまり、ハンドルが手前にあって乗車姿勢もアップライトなものとなる。
おそらく初めてのミニベロでも老若男女が乗れるように敢えての設計と思われる。実際に計測して見ると、サドルからハンドルまでの長さは61cmだった。
↑サドルからハンドルまでの距離=61cm
普段、気楽に走っているなら、このハンドル位置で問題ない。ただし、ちょっとスピードに乗せようとするなら、もう少しハンドルが遠い方が良い。ハンドルひとつくらい前だと走りやすい気がする。
Tyrell IVEはステム交換をすることで、簡単にポジションを変更することができる。今回は40mmのステムを取り付けてハンドル位置を前方へ移動。
↑ステム交換
さらに、カーボンハンドルを選ぶことで、軽量化を図った。
カーボンハンドルなら振動吸収をするはず。前傾姿勢による手にかかる負担を軽減することも期待している!
Tyrell IVEのコンポーネントは!?
Tyrell IVEのコンポーネントは9速のSORAである。スプロケットは11-30T。
これをULTEGRAグレードに変更することも考えた。それを実施すると
|
金額 |
重量 |
SORAとの差 |
---|---|---|---|
シフターSL-RS700 |
6,895 |
120g |
? |
リアD RD-R8000 |
7,188 |
198g |
-48g |
チェーン CN-HG701 |
2,950 |
260g |
? |
スプロケットCS-R8000 11-30T |
7,360 |
269g |
-53g |
となる。25,000円近くかけても、100gちょっとしか軽量化できない。
軽快な変速になると思われるが、今回は見送ることにした。
軽量化したTyrell IVEの走りは!?
さて、ポジションを見直して、600gくらい軽量化を図った。タイヤ交換と合わせると1kgくらいは軽量化した。
軽くなったTyrell IVEの走りはどうなのだろうか?
結果は全くの別自転車!10kmくらいを3日続けて走ったが、平均時速は+3km/hといえる。なによりも走っている時の心地よさが違う。平地ならば、サイクリングで風を切っているという感じである。
この感覚はスポーツバイクを初めて買ったときの感覚に近い。とにかく、踏めば踏むだけ自転車が加速していく感じで実に気持ちいい。
記録によると30km/hくらいで走行している。しかしフレームがガタつく感じがない。何処かが軋むということもない。DAHON Curve D7だとフレームが歪んでいる感じがするのだが、Tyrell IVEではそんなこともなく、ガンガン進む感じがする。
カーボンハンドルとクロモリフレームで振動もほとんど伝わってこない。
この折りたたみ自転車とは思えないスピード&快適さがTyrell IVEの本領なのだと思う。
パーツを削ぎ落として、
- スピード
- 快適さ
- 格好よさ
- 輪行のしやすさ
が備わった。ドラゴンボールでいえば、ピッコロが重い服を投げ捨てた感じ♪
まとめ
Tyrell IVEは格好いいけれど、軽量化をはかると本当の実力を発揮する。
- タイヤ変更
- ポジション変更
- フェンダーなし
これで全く別の自転車になる!
今日も自転車でGo.comにお越しいただきありがとうございます。折りたたみ自転車は1kg軽くなると別の自転車みたいになる。そういうことなら、コンポーネント変更もしたいのをぐっとこらえていますw